monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

かはづ/蛙

2010年03月25日 | 日本古典文学-和歌-春

山吹の花かげ見ゆる沢水にいまぞ蛙(かはづ)のこゑ聞こゆなる(古今和歌六帖)

山吹の花のさかりになりぬとやをり知りがほにかはづ 鳴くらむ(六百番歌合)

水(み)がくれてすだくかはづ のもろ声にさわぎぞわたる井手の浮き草(後拾遺和歌集)

真菅(ますげ)おふる荒田に水をまかすればうれしがほにも鳴くかはづ かな(風雅和歌集)

瀬をはやみ落ちたぎちたる白波にかはづ 鳴くなり朝宵(あさよひ)ごとに(万葉集)

春ふかみ花散りかかる山の井のふるき清水にかはづ 鳴くなり(夫木抄)

暮れてゆく春を惜しとやもろごゑに井手のかはづ のすだくなるらむ(永久百首))

夏ちかくなりにけらしな山城の和泉の里にかはづ 鳴くなり(夫木抄)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平知章を花にたとえると

2010年03月25日 | 日本古典文学

 「平家花ぞろへ」より、平知章を花にたとえている文章を抜き出します。(「室町時代物語集成12」角川書店)

 見ざまもよく心も高(かう)に、よそひ・ことがら思ふさまにて、あらをかしげと、けざやかにふと見えたまふさま、山吹などとやきこえむ。

 知章は平知盛の長男で、源平の戦いで若くして命を落としています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする