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スポーツ観戦&体験記、
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情熱のリズムー深作欣二監督命日に

2007-01-12 00:14:29 | movie
一月は、記念日?!が一杯。My Birthday & Mother's Birthday 千葉ちゃん、野際さん、娘さん樹里ちゃんのお誕生日。そして、今日は、深作欣二監督の命日

 深作欣二と言う人を意識し始めたのは、何時頃だろうか?小学生時代「キイハンター」を見てそのテンポにはまり、夢中になった。アクションにも夢中になり、千葉さんの動きに、胸ときめかせて画面を見つめていた。しかし、まだ深作欣二と言う名前は、自分のボキャブラリーの中には無かった。

 千葉ちゃんが「仁義なき戦い広島死闘編」出ると聞いた時、その監督が深作欣二監督だと知った。この作品、後に見ることになるが、始めてみた時はさすがに衝撃を受けて、言葉が出なかったが、見るたびに、笑えるようになった。そして、古い千葉真一特集号のインタビューも見つけて読んだ。

 そして・・・
「魔界転生」「柳生一族の陰謀」「宇宙からのメッセージ」「復活の日」など連続して千葉ちゃんは深作監督の作品に出演。舞台版「魔界転生」などJACの舞台では、演出する千葉さんと共に監修に深作欣二と言う名前が並んだ。千葉ちゃん初監督の「リメインズ」にも!

 ドラマ「徳川無頼帖」の監修もした深作監督。「蒲田行進曲」のゲスト出演以降、久しぶりに撮ったアクション映画「いつかぎらぎらする日」に、久しぶりに千葉ちゃんが出演。パワフルでスピード感あふれる映像に久々に胸がすく思いで、ご機嫌で映画館を出たのを今も覚えている。

 そして、息子深作健太さんと共に「バトルロワイヤル」を撮る。実は、あまりに血が飛び散る殺戮シーンに怖気づいて・・・この作品しばらく見られなかった。そう、「広島死闘編」の時のように・・・
 しかし、見て・・・はまった!涙。ラストが、深作監督らしい!?!と思った。遺作「バトルロワイヤルⅡ」に、ついに、一瞬だったが千葉ちゃん出演。しかし、撮影時監督はこの世にはいなかった・・・。(泣)
 
 アクションシーンの受け役・やられ役の演技を、しっかり撮り切ってくれる父親譲りのアクションシーンの撮り方、テンポは確かに、息子・深作健太監督に受け継がれていた。もちろん父・深作欣二監督に、追いつくには、まだまだ、だが・・・。

 
 東映チャンネルで、千葉ちゃん&深作欣二のデビュー作を見たりする度に、元気の良い独特のリズムに、相変わらず、いつもわくわくさせられる。あの心地よいテンポの新作が、もう見られないのがとても寂しい。今はただ感謝。

 今は、あの世で丹波さん、室田さん、川谷さんらとお話中?!
深作監督、ステキな映画を一杯ありがとう!



ジャニース映画?!2本

2007-01-06 17:45:25 | movie
 元旦、4日と映画館へ。映画館大好きの自分にとって幸せな本年の幕開け。

 気がつけば主演はジャニーズメンバーで、年末に「木更津・・・」も入れると、3本連続ジャニース主演!?!流石!ジャニーズ、いい男揃い。ジャニーズ映画祭り!?!の感じで年を明けました。(笑)

 まずは元旦、映画の日、木村拓也の「武士の一分」
 世間絶賛!?!山田洋次監督も「木村君は・・・」と絶賛の話ばかり聞こえてくると、へそ曲がりな自分は、どうしても疑いの目。でも、隠れSMAPファンの自分は、それでも見たい!どうしても見たい、木村君!!と言うことで、元旦に見ると早々に決めていた。

 印象的に流れる尺八の音色をバックに、家族に恵まれない同士、幼い頃から好きあって一緒になった侍若夫婦の慎ましく、初々しく仲良の良い暮らしむきが映し出される。
 芸達者な俳優がびっしりと脇を固めて、彩を添え、中でも、常に主役ふたりの側に寄り添う笹野高史の存在力は大。桃井かおりの、親戚に一人入るような、なんともうるさい叔母さんが良い。いつの間に、こんな匂いがする女優さんになったのか。緒方拳の師匠の貫禄、小林稔侍の久々に見たとぼけた感じも最高。そして敵役の坂東三津五郎。貫禄があって、戦う相手には申し分無し。これだけ演技力・キャラクターたっぷりの役者人に囲まれて、木村拓也と檀れいは、ありのままの魅力を力いっぱい出すことだけに集中!?
 なかなか事件は起きず退屈なくらい静かな暮らしぶりが、紹介され、待ちに待った?!事件が起きる。ここからが若き二人の見せ所!とばかり、二人の苦悩の演技。木村拓也の宙を見据えた目の迫力も増してくる。盲目で木刀を振るシーンは、特に力がこもっていて、「たそがれ清兵衛」の真田広之(殺陣も十分見せられる大好きな役者さんの一人)のそれとは違った、若さいパワーが感じられた。期待したよりはるかに短い、殺陣シーンにがっかりもしたが、山田監督が、全体を通して見せたかったことは、激しさよりも、苦難を乗り越えて、淡々と互いを思い静かに暮らし日々を送る強さだったか・・・。期待を裏切らない終わり方に、気持ち良くほろりとさせられ、尺八の音をバックにクレジットタイトルを見ながら、余韻に浸って席を立った。
 
 最初から最後まで「木村君に任せた!」と言う感じの、余分な演出も台詞も、一切省き、木村拓也の魅力を前面に出して見せる作り。それに答えようとする木村君の気合が伝わってきた。(と言っても、ふっと力を抜いて見せる演技もあり!)訛りも自然に聞こえて、どんな役も、木村拓也独特の台詞まわしだと思って聞いているうちに、いつの間にか役柄にはまってしまった。まさにスターの魅力。(健さん、千葉ちゃんも役を自分に引き込んでしまうタイプ!)さて、木村拓也が苦手と言う人にはどんな感じで見られるのか・・・?ついでだが、何度も出てきた食事のシーンで、食べた茶碗をお湯で洗って飲んで、拭いてしまう様子を見て、なんて自然に良い暮らしなのだろうと、感心してしまった。こうして、日本のきれいな水は、守られてきたのだろう

 2本目は嵐の二宮和也 出演の「硫黄島からの手紙」まさにドキュメンタリータッチの作品。あまりに悲惨で涙が出なかった。肩が凝って息苦しくなってしまった。沢山の戦争映画を見てきた自分は、どうしても、ドラマとしてこの作品を楽しむことが出来なかった。つらい思いが伝われば良いというなら十分伝わってきた。モノクロがかった画面に、幾度となく出てくる鮮やかでドス黒く真っ赤な血の付いた傷口、飛び散る血。そこまで見たくないと思う気持ち、見る度に凍りつく心。そして涙も凍りついてしまった。現実は、もっと悲惨で、息苦しくなるトンネルの空気は想像も絶するものだったと思う。でも、あえて言うなら、ドキュメンタリーではなくドラマとして見たかった。手紙が出てきたシーン、書いているシーンをちらちら見せて、題の手紙に繋がるのだろうと思いながら、心が凍りついたまま映画館街を後にした。
 どうしてあそこまで心が凍りつき息が詰まったのだろう・・・と思った時、戦闘シーンで、サウンドトラックが聞こえていないことに気づいた。大音響で、弾丸、爆弾の音、爆撃機の音に息を詰まらせて見ていた。周りを見回すと、皆背筋を正して画面を見つめていた。隣の次女は耳をふさいでいたが・・・

 「戦争」は誰が良いでも悪いでもなく、悲惨なだけ。敵も味方も皆、命を落とす。ささやかな暮らしの中でも人は戦いをやめることはないが、「戦争」は、すべてを奪い合う。人間最低の行為だと、今回も思って帰ってきた。これが伝われば、クリント・イーストウッド監督は満足?!アメリカ人が、日本の俳優を使って撮った、戦争ドキュメンタリー。それ以上でもそれ以下でもない自分の評価だが、撮ってくれたことに感謝して
命を捧げた(捧げざるを得なかった)多くの人々のことをいつまでも忘れないで生きて生きたい
と思った。

 渡辺謙の笑顔と二宮和也の力を抜いた演技に引っ張られて、見ることが出来た。脇を固める役者もなかなかの熱演だったが、最も印象に残ったのは、伊原剛志の自然な演技!最後まで爽やかだった。(JAC出身と読んで又嬉しくなった)スタントマンにも拍手!でもやはり心固まる演出は、もうあまり見たくないと、思ってしまった。

 幸せ気分になれる映画を、今度は見に行こう!

『木更津キャッツアイ、ワールドシリーズ』鑑賞

2006-12-16 17:36:06 | movie
『木更津キャッツアイ、ワールドシリーズ』を次女と新宿ジョイシネマで見た。

 〈※注、以下ネタばれ少々ございます。〉

 一作目、渋谷で並び満員の映画館で次女と一緒に見た時、めまぐるしい巻き戻し編集に慣れるまで少々時間がかかった(苦笑)が、テレビシリーズを見ていなくても、全く問題なく楽しめた。笑って笑って、バカ~~~~!と言いつつ、ほろり。なかなか日本人のつぼをくすぐる脚本にほろりと涙も。久々に元気がいい、爽やかな笑える映画を見た感じで大満足で帰ってきた。

 今回も「バカ~!って言いながら笑うぞー!」と気合を入れて(笑)見に行った。オープニング!「こう来たか、バカ~~!」と、韓国木更津キャッツドラマに大爆笑。
 しかし、始めはぶっさんが死んでしまって、なんとも物寂しい感じ。徐々にバカさ度もアップしてきて、ぶっさん登場!待ってました~~!!次から次へギャク連発、その中に、日本人の感情をくすぐる?!シーンがちらほら、胸がキュンとなる。ここがうまい!と、クドカン脚本に拍手

 逆戻り編集がじんわり効いてきて、親子の分かれ(亡くなる時)のシーンは、やっぱり泣かされてしまった。ばらばらになった仲間が、別れの言葉をしっかり伝えるシーンは、言葉と裏腹の思いが切なくて、ここでも涙。

 思いっきり笑って、思いっきり泣いた。たまにはこんな賑やかで、単純に笑い、あまり考え込まず、爽やかに泣ける映画もいい!!若返って?!?帰ってきました。(爆)

 もうぶっさんや仲間に会えないのは寂しい。
年末には、又、仲間連れて帰ってきてくれないかな~、
ぶっさ~ん!!
木更津~~~キャッツ!ニャー!キャッツ!ニャー!キャッツ!ニャー!!
(笑)


『ゲド戦記』―思いを込めたエンターテイメントとは

2006-11-03 01:03:10 | movie
「ゲド戦記」ついに劇場で鑑賞。自然の中で、時の中で「一つの命を生きる」と言うこととは・・・作者の思いをストレートに伝える台詞がいくつも出てくる。劇中流れる歌も又、直球的に訴えかける。もっと涙腺にもくると思ったのだが・・・・

 夕刻、突然の相方の誘いで必死で上映館を探し、本日から二週間限定上映のシネマート六本木の7時回15分前に滑り込みセーフ。さすがに旬を過ぎ観客はぱらぱらで150席中央あたりでゆったり鑑賞したが・・・。 
 大作の映画化に苦戦?!した噂や、長女の感想を聞いていたが、原作を呼んでいない無知識の自分は、いきなり、嵐の中に現れた二匹の竜の戦いはスピーディーな展開を予想させ、油絵のような美しい背景、荘厳な宮殿を見てわくわく。竜と人間の関係や国に広がる不穏な状況が語られ、突然、国王が刺されると、これからのストーリー展開に期待が膨らんだ。
 主役”ゲド”が登場、この声が良い!”アレン”岡田准一君の期待していたが、なんともいえない味があって、声優・菅原文太さんの魅力にはまってしまった。”アレン”の身に降りかかる災難と共に現れる新たな登場人物と共に話は進んでいく。それでも、心が動かないのは、感情移入するキャラクターがつかめないから謎の登場人物”影”の登場は、わくわくさせると言うよりも、勘が鈍い自分は、ストーリーを難解にする材料の一つになってしまった。(--;
襲われるシーン、対決シーン、潜入シーンと、盛り上がるはずのシーンでも、いまいち胸の高まり度が低いのは、どこかアニメのはじけた感じがしないから?”ゲド”対”クモ”の魔法使いの対決に期待したものの、あっけなく終了。抑えつつも迫力があり貫禄十分の田中裕子さんの”クモ”を相手に、アニメ的にも想像力が膨らみ、あっといわるような最大の見せ場になる戦いのシーンを期待したが・・・・。最後の、”クモ”対”アレン”のシーンも交戦無しで、気がつけば、いつものジプリお馴染みのエンディング風景をバックに、歌が流れ”おわり”の字幕。めでたしめでたしとはいえ、涙ぐむ程共感できずちょっとさびしく退場した。 
 絵は油絵のようで色彩も美しく、音楽もスケールがあって、声優も良い(新人もそれなりに頑張っている)。しかし、心に響いてこない。自分が年を取ったから?いや違う!!エンターテイメント的には、この作品を評価したらよいものか・・・。
 ジプリの作品のラストに用意されている、夢のようなあっと言う仕掛けが今回は無かった。そして、作品のテンポも、単調になりがち。初監督の宮崎吾朗氏が、思いを込めたシーン一つ一つを切り取ることが出来なかった結果、返ってその思いが霞んで見えにくくなってしまった気がした。(編集に興味のある自分は、今回も帰る道々、見たばかりのシーンを、頭の中で並べ替え、クローズアップにしてみたり、カットしてみたり。最近、よくやる癖。変な癖がついてしまった。(--;)ちなみに自分のオープニングシーンは、ゲドが登場するシーン。(^^;)

協力に書かれていた〈プロダクションI.G〉の文字に”クモ”のラストシーンが目に浮かんできた。

『山麓』23歳の千葉ちゃん&夢の豪華キャスト

2006-10-26 15:49:47 | movie
千葉ちゃんが出演した62年作の東映作品『山麓』という映画を見る為、昼過ぎラピュタ阿佐ヶ谷へチケットを購入しに行った。しっかり地図を見れば、駅方1,2分でつくはずなのに、相変わらずの方向音痴で、駅の反対側へ向かい道を聞いて、駅に到着後、15分かかって何とか探し当てた。
 アスファルト道が切れ、砂利の敷き詰めた中、懐かしいたたずまいのラピュタ阿佐ヶ谷は、喫茶店もレストランもある。ちょっとした坂を登って入った入り口で、チケット購入し帰宅した。4時半過ぎ早稲田から中央線直通東西線で阿佐ヶ谷迄15分、5時開演5分前に到着して、何とか空き席を一つ見付け座って周りを見渡せば、50席では間に合わず補助席も出て通路までびっしりの観客。杖をついたお年寄りの男性から若い女性、おばあちゃんと高校生の孫など、映画ファンの熱気がムンムンで、映画を見る前から幸せ気分。
 上映中の注意事項を、女性が直接観客に話し、上映開始。前方の方の頭も画面に掛かることなく思ったより見やすかったが、少々画面が小さいらしく、クレジットタイトルの上下が切れていた。それも、見ているうちに感じなくなってしまう程度で十分楽しめた。
 見れば、クレジットタイトルでも三田佳子と最初に紹介されている千葉ちゃんは、いきなり登場し三田佳子にプロポーズ!23歳の爽やかさは前列の中年男性も、見終わるまで千葉ちゃんとわからなかった!?!(笑)その後も、丹波哲郎、 山田五十鈴、笠智衆、 淡島千景、 扇千景、岩崎加根子、 渡辺文雄、 木村功、 西村晃、沢村貞子ととにかく”信じられない”?!豪華キャストがドンドン登場し、びっくり。懐かしい風景を楽しみつつ、時代を感じさせないストーリーと役者の演技に、ぐいぐい引き込まれていく。忘却力のため記憶は不確かだが、千葉ちゃんの台詞の中には、心に残るいい台詞がいくつかあって、ピュアなキスシーン!ラストも、千葉ちゃんが出てきて大満足でした。
 引き続き、瀬川昌治監督と淡島千景さんが登場し、トークショーが始まった。俳優の寺泉憲さんの姿も見え、これをお目当てにいらしている方も沢山いるようだ。お二人が登場すると、大拍手! この映画以後、TVドラマ赤シリーズ以来のお二人再会で、おばあちゃんの年代なられているのだが話し方といいとても素敵な、淡島千景さんの美しいこと。おなじみの帽子をかぶった瀬川監督もまだまだ若々しく、まだまだ映画いっぱい撮れそうだ。「勝気でおきゃんな役柄ばかりだったのが、始めて絶える役をこの映画をして、メロドラマの役者さんは、自分はこの作品をメロドラマと考えているのだが、メロドラマの俳優さんは本当に大変だと思った」と淡島千景さんが話されると「大泉撮影所でとった作品で、岡田所長に、電話のシーンだけは良かったと褒められた、山でのロケはトランシーバーで、互いに連絡を取り合ったが、伝言していくうちに、”水薬”が”水虫薬”に伝わって大笑いした。銀座で二人が歩くシーンは、どう撮ろうか悩んで、モノローグを入れるかたちにして、それがとうまくいった。」と、瀬川監督も新人監督として豪華なキャスト相手に、夢心地で撮ったときの思い出を、いくつか話されていました。
 CGなど無かった時代、プログラムピクチャー全盛期時代の作品の魅力を、又、感じ余韻に浸りながら帰ってきました。
詳しい内容・感想は、HPでご紹介したいと思います。