Tik's little window 

スポーツ観戦&体験記、
映画&ドラマ鑑賞記、
日々の出来事などを、綴ってまいります

ハードボイルドタッチに痺れるー『007、償いの報酬』

2009-01-31 13:53:00 | movie
前作『カジノロワイヤル』でダニエル・グレイグの魅力に完全にはまってしまった自分、早速、見に行ってきた。

 一見地味なダニエルだが、諜報部員007のお仕事モードになると、メチャクチャカッコイイ!今までのどのボンドより目が小さく、派手さのない顔だが、その分、感情が表情から染み出してくる感じが、たまらない。渋い表情はどこかで会ったような気がすると思ったら、好きだったアクションスターの一人、スティーブ・マックィーンに似ていると気づいた。顔の皺、表情が、微妙に似ている気がしてならない。最近見かけなかった、顔立ちが逆に新鮮で、食い入るように画面を見つめてしまう。

 大好きなアクション映画、007シリーズ。イワン・フレミングの原作も何冊か読んだ。殺人や、拷問のシーンなどハードなシーンもあるが、それを、上品に見せてくれるマーク・フォースター監督の映像が嬉しい。脇役のMが前作以上に顔を出す。スパイ映画らしく、かっこいい画面といえば、情報収集する場面の、コンピュータ画像。近未来的画像だが、決してありえない画像ではないところがワクワクさせる。

 このボンドはクール、といっても女性をしっかり抱くボンドは変わらないが、笑顔は見せず、嘆いたり、ニヤニヤすることもほとんどないが、決して冷徹無表情なわけではなく、ボンドの切ない心情も伝わってくるダニエル・グレイグの演技に拍手。007シリーズおなじみの、ハラハラさせるアクションシーンやスタントシーンでも、その表情で、安心して見ていられて頼もしい。

 オープニングのカーチェイスからハラハラドキドキ。ラストに持ってきてもいいぐらいの手に汗握る迫力のあるシーン。沢山用意された、ワクワクさせるアクションシーンの、さらにテンポアップして感じる目まぐるしく変わる編集に拍手!一方で感傷的なシーンでは、ロングショットでじっくり見せ、たっぷり感情移入させてくれて、動と静の切り替えが心憎い。

 力強く、チャーミングなオルガ・キュリレンコを初めとするボンドガール達は、ジュディ・デンチ演じるMを筆頭に皆、女性から見てもとっても、カッコイイ!

 次々と消されていくスパイ仲間達。悪役を演じるマチュー・アマルリックも、自信に満ちた憎々しげな笑みで、適役として文句なし。

 今までのボンドたちは、ハッピーエンドの色っぽいシーンで、ニヤリとさせてくれる娯楽作品的終わり方だったが、ダニエル・グレイグの007作品は、一味違う。前回同様、「これはイギリス諜報部員の物語です」と念を押されるような、どこか空しい寂しさが漂うエンディングで、これから先ボンドがどうなってくのか、早く次回作が見たくなってしまう。

 シリーズ22作目に至っても、ワクワクハラハラさせてくれる007映画に拍手!
ショーン・コネリーに勝るとも劣らないくらいファンになってしまったダニエル・グレイグ007演じる23作目は、どんな風に楽しませてくれるのか、今から、心待ちにしている。


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若~い千葉ちゃんー『海底大戦争』

2009-01-24 23:58:00 | S.Chiba
 フィルムセンターの怪獣・SF映画特集にて「海底大戦争」を見る。久々の、フィルムセンター。ここに、始めて来たのは「日本暗殺秘録」をはじめて見た時。それ以来だから本当に久し振りだ。一回でソファーに順番に座って、会場を待つ。観客は、団塊世代の方がやはり多い。中には、熟年夫婦も。若い男性は映画製作関係の方?若い女性もぽつぽつ見かける事が出来ました。
 
 会場して階段で順番に2回へ移動。席を確保してロビーに出てポスターを眺める。千葉ちゃんが映った「海底大戦争」のポスター発見!この作品は、千葉ちゃん意外主要キャストは、外人。直毛の千葉ちゃん。つまり、キイハンターの初期の頃の作品。

 室田日出男さんも登場し、千葉ちゃんと二人で格闘シーンでは、まだテンポはゆるいけれど、若い千葉ちゃんの動きに将来のアクションスターの片鱗が?!

 今見れば、スーツのファスナーも見えて、愛嬌がある?!かわいい半漁人だが、初めて映画館で見たときは、改造されて、うろこが付いていくシーンや、戦いあうシーンなどでとにかく怖くて、夢にまで出てくるほど、恐ろしかった。なんとまあ、幼く初心な子供ダッタ?!?

 恐ろしかった理由の一つは、音楽。キイハンターでもお馴染みの、菊地俊輔さんの音楽がとにかく不気味で、怖くなる。出だしの海底を写すシーンから不気味な世界へ引き込まれてしまう。キイハンターお馴染みの外人達が総出演。吹き替えで日本語を話すが、千葉ちゃんはそのまま日本語OK!硬派な新聞記者役は、イメージ通りで、ストーリーも、少年少女が喜ぶ、ハッピーエンド。

 キイハンターでも、スリラーものや怪奇ものなどでお馴染みの佐藤肇監督は、外人さんを相手に、演出で大分苦労したらしい。(特に、千葉ちゃんのお相手役の女性)撮影もキイハンターお馴染みの下村和夫さん。怖い撮り方を心得ている?!ハラハラドキドキの展開で、目が放せない。

 CGが無い中での特殊効果や模型を使っての海底シーンの撮影など、SF作品ならではの見せ場も入ったこの作品、大人になってから初めて劇場で見ましたが、何とも綺麗なフィルムで感激。若き千葉ちゃんを堪能してきました。
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逞しく頼もしくほほえましい時代ー「子どもの時間」

2009-01-17 23:56:00 | movie
 朝刊の記事を読んで「子どもの時間」を見に、次女とポレポレ東中野のイブニングショーへ。こじんまりとした劇場が、ほとんど満席で、びっくり!

 野中真理子監督作品「子どもの時間」は、埼玉県にある『いなほ保育園』の1995年から2000年までを記録した、所々にイッセー尾形氏のナレーションが入るだけの、80分のドキュメンタリー映画。自主上映が、各地で行われている。

 オープニング、名前を呼ばれた卒園生が、円く並べた椅子に座ったみんなの前を嬉しそうに歩いて行く。みんなが、ニコニコ晴れ晴れしい笑顔で証書を受け取る姿に、わが子を送り出した時の気持ちが蘇り、微笑んでしまう。

 この保育園には、子ども達自身が作る社会がしっかり出来上がっている。大人は見守り、時に、仲裁役を引き受けるが、決して先に手や口を出さない。実はこれが一番難しい。現実の場面では、見ていられなくなって、1テンポも2テンポも速めに、事が起きる前に、大人が動き出してしまうことがとても多い。

 子ども達は、一人が動き出すと、それに反応して集まって来て、ワイワイがやがやげらげら、何かをたくらんでみたり、協力したり、奪い合ったり、そこには、楽しい中にも、生存競争のシビアさが垣間見える。

 園の子ども達には、小さくてもお仕事がある。自分と同じくらい大きな餌箱を抱えていって、柵越しに動物達に餌えさをやるのだ。美味しそうにむしゃむしゃ食べる動物に、話しかけながら干草を小さな手であげる姿は、頼もしい。

 冬は大きな焚き火が、一日中子ども達を見守っている。年長さん達は、ご飯を分けてもらい、焚き火を使って少々ひしゃげたフライパンで、おやつのおこげ作り。おこげに、醤油をかけて出来上がり。飛んでくる灰がちょっと混ざっても、なかなかの出来と満足げにむしゃむしゃ。先頭に立って造っている男の子達が、何とも頼もしい!

 よちよち歩きの子ども達は、秋刀魚の匂いに誘われて、庭のテーブルに椅子を持って集まって来る。お腹を空かせた子ども達は、箸がまだ使えなくても細く短い指で、七輪で焼かれた秋刀魚の骨をとりながら、むしゃむしゃ。先生達は、「美味しいね~」と声をかけながら、煮物を配る。煮物の取りっこが始まり、泣きながらも食べる姿に、笑ってしまう。真剣に食べ物に向かう姿には、遊び食べの余裕はない。

 夏にはプールに、ドボンドボンと落とされ大喜び!黙々と、バタ足しては立ち上がりを繰り返し、端から端まで泳ぎきる?!子は、自分ひとりで出来た事に満足げな表情で、又、水の中に。浅いプールでは、小さな子が先生と大はしゃぎ。おじさんたちが総出で、板の上に畳を敷いてブルーシートを掛けた手作りのプールに、子どもへの愛情が伝わって来る。それを知ってか知らずか、子ども達は、ホントに楽しそうな笑顔。

 廻りゆく季節の中、子ども達は真剣に遊び、食べ、眠る。仲間と一緒に協力したり、競い合ったり喧嘩したり、泣き顔や笑顔に怒ったりと、豊かな表情が画面いっぱいに広がる。あわただしい子育ての日々の中で見逃しやすい、黙々と何かしている真剣な表情には、思わず微笑んでしまう。パチンパチンと、蚊と戦いながら一人で虫取りをする男の子の真剣な表情は、キラキラしている。

 ひな祭り、お誕生日会など、いろんな行事の中でも、最高に受けたのが、節分。鬼は、いつも焚き火を燃やしてくれる、園長さんのご主人。子どもを狙ってやってくるのだが、子どもを本当に抱えて連れて行こうとする鬼と、それを阻止する保育士さんの壮絶な戦い!?!迫真の演技に、子ども達は泣き叫び逃げ回る。秋田のなまはげのように、大泣きの子どもや恐怖に引きつる子。洋服も脱げそうになりながら、保育士さんが鬼から子どもを取り戻し、鬼は豆を投げつけられながら、山へ帰っていく。かわいい豆まき大会とは全く違う、緊迫感。鬼との戦いが繰り広げられる様は、涙が出るほどの大爆笑だった。

 卒業式に着る半天を縫う子ども達にびっくり。上手に針と糸を操り、模様を縫い付けていく。自分が身に付けるものを自分で作る喜びを実感しながら、作り上げる達成感を自然と実感して、園から学校へと巣立ってゆく子ども達。種を撒き、植物を育てながら、子ども達もまた、自然の中でぐんぐん育っていく。成長してゆく姿を見つめながら、ウルウル。隣に座った娘が幼かった頃の思い出と重なり、何度もハンカチを取り出してしまった。

 孫ができたらこんな幼稚園に入れてみたい?!でも、お洗濯が大変そう(笑)泥んこ汚れを最後に洗ったのは、何時だったろう・・・・

 
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ご馳走は笑顔ー新年会

2009-01-12 00:24:24 | 暮らし&行事
 今年も馴染みの仲間との新年会を開く事に。相方と一緒になってから、ずっと続けてきた新年会。病気の姑がいたこともあって、我が家で開くようになった新年会。馴染みの飲み仲間が集まり、20年以上続いている。(中止は5回以下?!)

 『新年会を開きます』と年賀状で知らせても、誰もが用事があってこられないといわれれば、新年会は中止になる。仲間が集まってくれる事が嬉しい、自分のつたない手料理を美味しいと食べてもらえる事がありがたい。

 糖尿で杖を突き、仲間に支えられながらも、みんなと話しにやって来た旧友、昔のバイト仲間も、電車を何度も乗り継ぎ一時間以上かかってきてくれたり、妹も息子を連れて参加してくれた。抱っこ抱っこだった娘達も、気がつけば、一緒に日本酒の味見をするようになり、ボーイフレンドが日本酒持参で参加したり。欠席連絡多数だったが、10人の新年会となった。

 散らし寿司や手まり寿司、たたき牛蒡や煮物、刺身、スペアリブに骨付きマトンオーブン焼き、牛たたき、野菜サラダ、ししゃも唐揚げ、軟骨揚げ、レンコン&サツマイモチップ、豆乳鍋&うどん、お土産のケーキにイチゴ等を、ビール、吟醸酒、純米酒、スパークリングワイン、ジンジャーなどを呑みながら、平らげていく。若者がいると思った以上に料理が減って、久々に残り物がほとんどなくなり、手を出し損ねた相方は、今年も食べ損ねばかりと、残念そう。

 意外に人気だったのが、こんにゃく詰めの寿司ご飯。ウケるか不安だったが、白くてイカと間違えてしまったと、味を沁みこませてゆず風味にした白いこんにゃくに入った寿司飯を、一気に平らげ、花見にもアンコール!又作る事になりました。

 ほろ酔い気分で、ワイワイがやがや、取り留めのない話で、あっという間に日は暮れて、皆花見に会う約束をして、皆家路に着きました。

 前日から仕入れや仕込みをし、当日も半分以上は料理作りで、座っていられない飲み会。でも、みんなに会える事がとにかく嬉しい。食べて飲んで、笑って、時には、マジな話もして・・・・。気がつけば、時と共にメンバーも変わった。避けようもない現実だが、それでも集まってくれる仲間がいるならば、出来る限り続けて行きたい。最後に残るのは、みんなの声、笑顔。どんな手料理も、お土産も敵わない。その笑顔が見たくて、毎年、仲間に声をかける。

 元気で、再び新年会を開く事が出来て、みんなが集まってくれることに感謝して、又一年が始まった。

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スタントシーンに感激!ー「252 生存者あり」

2009-01-01 00:27:31 | movie
 一月一日、元旦は映画の日。誕生日プレゼントは映画鑑賞!と、毎年おねだりする。今年は、これ!と決めていたのが、「252 生存者あり」ネット上のいまいちの感想を読むと、ちょっと見るのが不安になったが・・・

 人の感想は、あてにならない、自分は充分楽しめる作品だった。

 まずお目当ては、災害シーン。どんな風に水没するのか?!いきなりの展開に、解説を読まずに見て、ドッキリ!災害シーンの演出は、CGで見せるのか?実際にどこまでやって見せるのか?スタントシーン大好きの自分は、もっとも楽しみにしていた。地下に水が流れ込むシーンでは、スタントマンに拍手!!「タイタニック」の水害シーンを思い出すような、水に巻き込まれる人々の迫真の演技表情にわくわくドキドキ。

 キャストの熱演・迫真の表情にも、拍手!!素直に感情移入させてもらいました。災害の作品にもかかわらず、目を背けたくなるようなシーンは、ほとんどないのもありがたかった。観客を喜ばせてくれる?!展開、気持ちよく泣かせてくれる?!カット、スローモーションに、気持ちよく泣かせてもらい、ラストシーンには苦笑もし、スタッフの熱演、大がかりなセットや撮影に、1000円で見るのは申し訳無い気持ちで、満足して帰ってきました。
 
 兄弟の絆、親子の絆、そして、自らも家族を兄弟を持ちながら、救助のために危険に立ち向かって行く、レスキュー隊の人々の勇気ある行動に感動。

 いつか、自分が困難で危険な状況に立たされた時、勇気を持って立ち向かって行きたいと素直に思える、真面目な娯楽エンターテイメントに仕上がっていました。

 決して暗いまま終わらせない、希望を持って見終える事が出来る作品。沢山の人に見てもらいたい作品です。
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