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スポーツ観戦&体験記、
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遂に来た!ジャッキー=ハン師匠ー『ベスト・キッド』

2010-08-14 22:02:00 | Jackie.Chen.
 「ベスト・キッド」初日初回鑑賞。今回のジャッキーは、どんな顔を見せてくれるのか・・・期待と不安と、そして、やっぱり、期待一杯!

 香港で監督・脚本・殺陣・主演で成功を収め、その勢いでハリウッド進出へ。30年前のジャッキーは、若くして大きな夢を抱きアメリカに渡った。そして撮った作品は、満足には程遠く、我慢、我慢の撮影だった?!「バトル・クリーク・ブロー」(当時の若々しいチャーミングな魅力は、画面から伝わってきて、岩松マコの師匠も気に入っていて、それなりに好きな作品。)から30年、途中「レッド・ブロンクス」「ラッシュ・アワー」では、コンビでコミカルな映画をヒットさせたが、シリアスな作品&役柄となると、今回遂にやってきた「ベストキッド」を待たなくてはならなかった。

 30年の間に、20代のジャッキーは50代になり、アメリカでは新人扱いだったあの頃が嘘のように、沢山の人に知られ、香港で撮った作品は、多くのハリウッドの監督からリスペクトされるまでになった。身体には数え切れない負傷の傷も。

 遂にやってきたカンフーの師匠役。リメイク版「カラテキッド」は、舞台が中国。カンフーの稽古に変わり、主役も黒人少年にもなった。少林寺なら、師匠はジェット・リーだったかも?

 これまでに無く深い人物設定が嬉しいジャッキー演じる管理人・修理人・師匠。心と身体に傷を負ったジェイデン・スミス君演じる幼い黒人少年を助けながらも、実は自らも心に大きな傷を追い失望の中で生きていた。不覚にも堪え切れず少年に見せてしまった心の傷を、少年が癒していくシーンは見応えがあった。

 何度も繰り返される「フォーカス!」そして、なにより心に響いてきたのは「怖い」という言葉。(字幕訳)戦う理由、そして、彼が戦わなくなった理由。「怖い」という言葉は、どんな時、どんな歳でも、繋がる言葉。そして、だから大切なものは、勇気。
 
勇気をもって、「怖さ」を克服できた時、その先には・・・

 気持ちよく劇場を出てゆけるサクセスストーリー。子ども向きと思われそうだが、ジャッキー演じるハンの笑顔を見るとき、自分もまた「怖さ」から逃げずに、前向きに頑張っていこうと、勇気をもらい、ホロリ。

 30年、ハリウッドで、一作一作、一歩ずつ前進してきたジャッキーの姿とオーバーラップして、又ほろり。

 おめでとうジャッキー!素晴らしい役(プロデューサー、ウィル・スミス夫妻等に感謝!)と成功を心から嬉しく思い、劇場を出てもずっと余韻に浸っている。


旧盆、必ず想い祈るー日航ジャンボ墜落事故

2010-08-12 00:00:00 | 事件
 25年前のお盆休み、一歳の長女を乗せ車で渋滞の中、やっと実家に到着した時、テレビから流れてきたニュース。

  『乗客500名以上を載せたジャンボ機が消息を絶った、行方は不明。』

 何度も何度も流れる台詞、暗闇となった山岳地帯を飛ぶ捜索隊ヘリの映像も。一夜明け、山からたなびく煙、その下には、山肌一帯に飛行機の残骸が。その残骸の中から、救助ヘリが、一人の女の子を吊り上げ救助する映像は、今でも、忘れられない。良かった!と心から思った。(その後、墜落直後は、生存者がまだいたと判明。)中でも、乗客名簿に、誰もが知っている歌手・坂本九さんいたと聞いたときは、本当に、ショックだった。
 
 犠牲者520人。衝撃的な、被害者の数。テレビでは、真夏の体育館いっぱいに並べられた棺や、その中から身内を探し出さなくてはならない遺族の悲惨な様子を伝えるレポーターが連日、放送されていた。原因究明はしばらく続き、多くの人々がその衝撃的なニュースを、平常心で聞けるくらいに時が経ち、知らない子どもも大きくなってきた頃に、正式に発表された。

 「クライマーズハイ」という事件を扱った映画が出来たと聞いて見に行ったが、新聞記者たちの熱い思いのほうが印象に残り、残念ながら、事件については、期待したほどは扱われていなかった。しかしながら、道なき道を登り、現場の光景を目にした記者の衝撃の度合いから、その悲惨さが伝わってきた。

 事件を生々しく語る機長たちのボイスレコーダーが、公開されたのもまた、相当な時間が経ち、記憶が薄れそうになってきた頃だった。そして、多くのドキュメンタリーも制作された。http://www.metacafe.com/watch/yt-ReowcEJu81I/

 25年経ち、初めて墜落現場御巣鷹山へ国土交通相が登った。事件は人為的ミスから起こった事を忘れてはならない。そしてそれ以上に、事故機の中で、頑張ったスタッフ、乗客の思いを、忘れてはならない。

 白無垢姿で袴姿の青年と写真に写る長女に、長い月日が経った事を感じながら、520名の方のご冥福を祈り、二度とあのような事故が起きないよう、年に一度心の中で手を合わせた。


流れる汗こそ、アクションドラマの魅力ーアクションへの夢

2010-08-01 16:44:00 | ノンジャンル
キイハンターファン、千葉ちゃんアクションファン、の集まったオフ会で、「キイハンター」のアクションシーンも見ながらの話し。

 「もうそろそろアクションドラマが、作られても良いじゃないか?」

 「見てくれる視聴者はいるかな?」

 「若い動けるイケメンを使えば、絶対見てくれるのでは?!」

 「『ニューキイハンター』の映画化企画は、丹波ボスがなくなられて、消えてしまったようで、とても残念。」

 「『キイハンター』は、今でも使える設定!是非!!見てみたい!!!」

 『キイハンターDVDーBOX』のモノクロ編、カラー編は何度見ても、
引き込まれてしまう。

 迫力のシーン、スピーディーな展開、そして、手に汗握るアクション魅力的な役者の表情、決して今のドラマの出来が悪いわけではないのだが、何かワクワク感が沸いてこないのは、歳のせいだけではないだろう。

 それは何が違うのか・・・・????

 単純に言って『汗』!

 皆で、話し合い労力を惜しまず、時間をかけて録るシーンには、その思いが詰まって、見るものにも必ず伝わってくる。それは汗の臭いであったり、胸が熱くなるほどの思いであったり。

 先日見たBS2ジャッキー・チェン映画特集、何度も見た懐かしい作品、ジャッキーの渾身のアクション&スタントに、じっと見入ってしまった。監督、脚本、殺陣師などを自らこなし、今のCGを使ったジャッキー作品の3倍のパワーが詰まっている感じ。

 そして、続くブルース・リー映画特集でも、ブルース・リーの練って練って作られたアクションシーンと、研ぎ澄まされたような身のこなしと、渾身の表情にCGには無い魅力を感じた。

 今、新たな魅力あるアクションドラマを作ろうとするならば、やはり、汗が滲んだ躍動する身体が映っているシーンが見たいと思う。
 
 空手・カンフーのアクションにこだわらず、殴り合いのシーンでも、同じ!その昔、「キイハンター」の格闘にワクワクしたような、役者同士のぶつかり合いは外せない!!

 今では許可されない撮影、スタントシーンは、CGにならざるを得ないだろう。しかし、ブルーシート、グリーンスクリーンの前で演じる役者の表情、身体の躍動する姿は、CGに負けるとも劣らない迫真のそれでなくてはならないと、強く思う。

 以前、千葉ちゃんが久々に、自ら転がりほこりまみれ汗まみれになって演じてくれた『マスター・オブ・サンダー 決戦!!封魔龍虎伝』の舞台挨拶でメッセージが紹介された。
 
「迫力のあるCGシーンが作られる中で、それに負けない演技、迫真の表情を見せられる役者がまだ少ない気がする。もっと、もっと、役者自身も、自らの演技を磨いて行かなくては無くてはならないと感じている。」というような、言葉だったと思う。わられらが千葉ちゃんの言葉に、うんうんと頷いていた。

 「キイハンター」を見ながら、新しい「キイハンター」のアクションシーンを、思い描いている自分。千葉ちゃんと同じように、決して夢は諦めていない!!誰がいつやるかはわからないけれど・・・・