Tik's little window 

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新しい夢に向かって・・・-「キイハンターBEST SELECTION BOX」

2008-06-25 23:07:43 | S.Chiba
「キイハンターDVD-BOX」が発売されるのを夢見て何年経っただろう。

 一方で、現実的には、高額で手に入れられなかった時のショックを考え、心から歓迎できず、長い間早く実現して欲しい!と、言えずにいた。

 そして、思った以上に冷静に、実物「キイハンターBEST SELECTION BOX」を手にして封を切った時、第一番に、解説書の裏表紙に書かれた文字が目に入って来た。

       「キイハンター諸君、長い間ご苦労だった。

       今度、国際警察の組織替えに伴い、

       一時、諸君の任務を解くことにした。

      再び必要とするときには、是非き協力してほしい。

        それまでは、平和で自由な市民として、

            幸せに暮らして貰いたい。」


 262話最終回の、村岡室長のセリフ。胸が締め付けられ、号泣していた30年前の土曜の夜の思いが、突然、蘇ってきた。

 毎晩、時に、ほこりをかぶる事があっても、気がつくと手に取り、眠りばなに、数え切れないくらい、聞き続けてきたテープ。レンタルショップでビデオでの再会、そしてCS放送、そして、DVDーBOXで巡り会うまで、ビデオを借りて、この日が来るのをずっと待っていた。    

 涙がこぼれた。長かった・・・! 本当にこの日が来る事を、恐れつつも夢見つつ、ずっと、ずっと、ずっと、待っていた。

 それが実現し、現実に今目の前にあることに、涙腺がいち早く反応。そして後から、気がついたように、感情が溢れでてきた。

『ずっと、ずっと、待っていたんだよ・・・この日が来るのを!君に合えるのを!!』

 興奮の解説書には、嬉しい言葉&セリフ&写真ががいくつもいくつもあって、その一つ一つに感激!高久進氏のインタビューは、製作現場の思い、プロデューサーさんの話など、当時の現場の様子が垣間見られて、感激!

 そして、予告編をチェック!最初の解説は第二話。ゆっくりとした口調が懐かしい。初めてモノクロ作品を見たときの感動が蘇って来た。大人っぽくてクール!!

 次は誰が活躍するのか?風間君は?と、ワクワクしてみた思いが蘇る。欠番の予告はなるほど!怖い!?不気味?!なんとも摩訶不思議な世界。でも、それこそがキイハンターの魅力で、当時の視聴者にはその作品を楽しめる懐の広さ、大人としての楽しむ力量があった。そう昭和とはそんな時代だった気がする。
 
 後半終盤にかけての予告編を見ていると、自分が見ていた頃の熱の下がり具合までもが蘇る。バリバリのアクション作品が影を潜め、若かった出演者も5年の間に大人のムードが漂い始め、全体的に渋く、シリアスなストーリーが増えてくる。見応えもあるのだが、ハラハラドキドキ、ワクワク感は、減っていくのは否め無い。

 フレッシュさを!と加入した滝君こと沖雅也さんだったが、一緒に動くキイハンターのメンバーは変わらないのだから、大きな変化はさすがに難しかった様子が伝わってきた。最終回が近づくにつれ、もうすぐ終了の思いで見た寂しさまでもが蘇ってきた。何にでも必ずいつか来る終わり、「キイハンター」のメンバーとの別れの時を迎える、切なく物悲しい思いが胸いっぱいにこみ上げてきた。

 画像チェックは、千葉ちゃんのロープウェイアクションで抜粋されたという、120話「宝石泥郷裸で御免なさい」で。デジタルではなくなんとなく感じる粒子が大画面で懐かしいアナログ画像!?大好きな風間君のロングショットの表情が、ちょっと確認しにくい?!当時と同じ映画のような柔らかな画像や色彩に見入って、満足した。  

 

 なんといっても、嬉しい嬉しい切通理作氏の解説。まさに、ずっと抱いて来た思いがいっぱいで、ウルウル読んだ。

   「大人の娯楽『キイハンター』には全てがあった!」

 大人の娯楽といってくれた事に感謝!ハラハラドキドキの一体感と同時に、客観的に作り物の世界、エンターテイメントの世界で、純粋に楽しんで見る事が出来る視聴者のいたあの頃。決して、同じことをしようと思う大人がいなかった時代。(子ども達は、飛んだり跳ねたりして、アクションの真似をしていた!笑)それが昭和だったのだと、つくづく懐かしく、そして自分が育った時代を、ちょっぴり誇らしく思う。そのことより、その過程での汗や勇気や涙、踏ん張り、頑張り、を大事にしていた時代『昭和』。

 嬉しい言葉を少し紹介。

≪今見ると、千葉ちゃん(ちゃんが嬉しい!)演じる風間は作品の中では「強すぎない」のが興味深い。僕たちがすごいと思っていたのは俳優・千葉ちゃん本人の鍛え抜かれた肉体と俊敏かつアクロバティックな動きがそれ自体に対してであって、風間はそんなに強くないのである。少なくとも毎回の初戦では。≫

     拍手!!そう来なくちゃ~~(笑)

≪「千葉真一が前半必ず負けて敵にとらわれる」と言うルーティーンの展開に疑問を持ったものの「それがあるからヒーローなのかもしれない」と納得もした。≫

 そうなんです!苦しい時を乗り越える事が出来るのがヒーロー。久々に聞く、埃を被っていた懐かし~いワンパターン、決まり文句にVサイン。(爆)ピンチがあってこそ、それを乗り越えてこそ、ヒーロー!そんな風間君を何度も見て、刷り込まれ、大きくなった。 ピンチは見せ場であり、「くそったれ!」(失礼!)と言って、苦笑いして乗り越えるものなんだ!と、今でも疲れた自分に言い聞かせる。キイハンターの力は偉大だ。(自分にとっては!爆)

 今回も120話「宝石泥郷裸で御免なさい」【45分17秒の大好きなショット】に見とれながら、こんな自分にしてしまった、いえ、してくれた、風間君、キイハンターに感謝。(涙)

 『夢』の日到来に関わってくださった全ての人に感謝の心こめながら、第二段DVD-BOXへの夢をもう見始めている。

(東映さん、発売は、1,2年後で、充分ありがたいですから・・・爆)
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志を受け継ぐものーJACの仲間達

2008-06-12 00:42:28 | S.Chiba
 NHKBS2角川映画特集で「戦国自衛隊」を久々に見る。アクション監督千葉真一が自ら率いるJACと共に主演も勤めた、画期的なアクション映画。

 果てし無く続くような戦闘シーン、うなされるようにいつしか戦国時代にはまり込んでいく伊庭三尉。隊員一人一人の感情、友情や愛情、そして恨み、裏切りをストーリーに織り交ぜながら、はかない命が燃えるつきる様を、余計な飾りを省きストレートに描く、俳優・千葉真一の代表作の一つ。ラスト、銃を刀に持ち替え、刀を銃に持ち替えた、友同士の一騎打ちでの死様は、圧巻。表情に引き込まれてしまう。流れる歌が切なく、タイムスリップしている戦国時代から、現実へ現代へ引き戻させる。炎上シーをバックに流れるラストソングは、自然に涙があふれそうになる。

 余談だが、昨年の千葉祭の夜、スタッフとのカラオケで、千葉ちゃんがこの歌を歌ってくれた!感激興奮してしまった。

 自分の中で、千葉ちゃんとJACは切っても切れないもの。千葉ちゃんのアクションの世界にJACはなくてはならない大切なものであり、その精神は千葉ちゃんの思いが篭もっていて、そして、もっと深いところには、千葉ちゃんと切っても切れないもう一人の大切な人、恩人といも言える、深作欣二監督のパワーもしっかりと受け継がれている。

   「肉体は俳優の言葉だ」

 この言葉は深作監督から受けついだ、千葉ちゃんが常に話している言葉。その合言葉の下に、沢山の若者が身体を鍛え、心を鍛え、夢を膨らませた「JAC=ジャパンアクションクラブ」のメンバー達。「キイハンター」「仮面ライダー」を含む変身物、刑事物・時代劇アクションは、宝物。そして、夢がいっぱい詰まったJACミュージカル。おりしも今年いっぱいで姿を消すという「新宿コマ劇場」で、上演された「スタントマン物語/魔界転生」「愉快な海賊大冒険」「良いどれ公爵」等のお芝居もきらきら輝く宝石。

 今、JACはJAEと、形を変化させ、もう一つサウザンリーヴスハリウッドとして千葉ちゃん自ら主宰し新たな夢を引き継ぐものたちの集団と言う形になっている。そして卒業生達も、今や中堅実力俳優として大活躍。他にも、演劇集団や、パフォーマンスダンサー、スタントマン、そして、プロフェッショナルの為のトレーナー等など、多くの分野で活躍している。そもそもJACは人を育てる場であると、昔のビデオのインタビューで、千葉ちゃんが話していた姿が、目に浮かんでくる。

 新ユニット「ざ磨心頑・THE☆MASHINGAN」は、まさに千葉ちゃんのJAC卒業生の集団だ。大葉健二、関根大学、井上誠吾の3人が中になって立ち上げたという『磨心頑』=ましんがん=「頑張って」「心を」「磨く」と言う名の劇団だ。

 10月に公演する舞台、「モンスター・ルーム」には、千葉ちゃんゆかりの仲間が集う。

 「影の軍団」から「宇宙刑事ギャバン」の主役、そして、「キル・ビル」では千葉ちゃんと軽快なギャグ飛ばしてくれた大葉健二さん。「影の軍団」等時代劇から現代劇までおなじみで「ソナチネ」等の北野武監督作品に多数出演している、関根大学さん。「戦隊シリーズ」を数多く主役、つかこうへい舞台の主役、ドラマ出演など幅広く活躍されている、春田純一さん。TV「カンフー・チェン」の準主役、戦隊シリーズのスーツアクターもつとめる岡本美登さん、そして、殺陣の集団かむゐの一員で、「風林火山」にも出演されていた愛娘の真瀬樹里さん。

 そして、この情報を提供してくださった、誠真会館館長で、ブログ「誠拳閑話」の管理人でもある井上誠吾さん。熱~い舞台を今から期待しています。

 そして、自分をいつもワクワクさせてくれた、1970年代千葉ちゃんと共にあったJACから羽ばたいていった皆さんの活躍を、心から祈っている。
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気持ちを繋げるパスー W杯アジア3次予選

2008-06-06 00:17:07 | sport
 W杯アジア3次予選、日本対バーレーン戦は、久しぶりに見ていて胸が熱くなる試合だった。

 今までパスをする前にキョロキョロ、後ろ向きにパスを受けたり、よく分からないバックパスや、連動する動きが見えず歯がゆい試合ばかり続いた、ワールドカップ予選。90分の中で、どんなに上手くいっても、それを阻止する相手がいる限り、ゴールが決まるのは、ほんの1,2回。その瞬間を掴む為、11人が、ピッチを駆け回る、時間制限無し、待ったのかからないプレー連続のサッカー。

 一つのボールの動きを追いかけながら、みんながそれぞれの思いで、ゴールを目指す。その思いが一つに繋がったパス、連動する動き、瞬時に敵味方の動きを考え、ボールを繋いでいくスピードに乗った動きが、ゴールへと繋がった瞬間の興奮!思わずガッツポーズ!!!

 いまや日本を代表する名選手となった中村俊輔が、なんといってもすばらしかった。けれど、それとともに動き回る選手もまたそれぞれの役割を果たして、一つの集団として機能していた。

大事なのは次へ続けられるかどうか。他チームでも同じ事が出来るかどうか。じっくりその辺を見定めてみたい。

 昨日、オシム元監督の復帰記者会見があった。(涙)思ったとおりのコメントにニヤリ!死の淵を彷徨ったとは思えない、お元気そうな姿に涙。『神様が生かされた意味』と言うような事を話されていた。さすがオシム氏と頷いて聞いた。これからもそのスピリットを多くの人少年達に植えつけて欲しい!!
祝、ご回復!ご復帰!!祈、健康&ご活躍!!!
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