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ドラマチックアクション堪能!-『孫文の義士団』

2011-05-01 00:00:00 | 映画
 先日、久々に映画鑑賞。見たのは香港・中国合作のアクション映画。中国で大ヒット、映画賞も多数受賞したと言う「孫文の義士団」原題は「Bodyguards and Assassins」
どんなアクションを見せてくれるのか期待して、歌舞伎町へ。シネマスクエア東急のレトロな?!エレベーターで3階へ。この映画館のクッションがお気に入り!ゆったりしていてふかふか。ドリンクホルダーは無いが、シネコンでは味わえないゆったりとした気分で映画に入り込める。

 ここからは、ネタバレが有り!
 ドニー・イエン出演と聞いて、アクションシーンに期待したが、前半は、襲撃シーン後、人間ドラマが続く。西太后の送った刺客と、清朝を倒す為立ち上がる中国革命の父と呼ばれる「孫文」を守る志を持った人々の下に集まった、無も無き人々の戦いを描いたドラマは、暗殺(一瞬で消える、ジャキー・チョン=張学友!懐かしい!!)・弾圧(サイモン・ヤムも、前半で、見事に戦って死す!)を受け、静かにはじまる。後半、「孫文」が同士と、清朝を倒す密議を行う為、亡命先の日本から香港へやってくると、一気に、緊張感が高まり、暗殺団は500人を相手に、密議が終わるまでの1時間、影武者を乗せた人力車葉香港の町を走り抜け、孫文の母親の元を訪れ、そして、又走り出す。密議の終了時間が訪れるた時何が起こるのか・・・。
 
 人間ドラマから、後半の激しい戦いのシーンへ突入すると、香港映画のパワーあふれる悪書が展開する。ただただ必死の形相で戦うシーンに、前半のドラマが重なり、何度も胸が、目頭が熱くなる。暗殺団と戦っているのは、革命とは全く縁が無いような、市民達。それぞれの願いが、戦いへとつながり、命賭けた革命の父を守る使命へと繋がっていくのが、切ない。特に、誘拐されたレオン・カーフェイ(シリアス作品だと、さすが存在感が増す!!)演じる新聞社社長の意志を継ぎボディーガードを募る、ワン・シュエチー演じる、大商人で革命資金提供者チェンの息子で、影武者となって、人力車に乗り込む、ユータンの表情が忘れられない。

 友情、愛情、生きる証、それぞれの思いを胸に戦う、アクションシーンは、肉弾戦(坊主頭のニコラス・ツェーの笑顔と根性に涙!)、カンフーアクション(久し振りに見るレオン・ライの見事な扇子さばき!)、ワイヤーとスピードと技術を駆使した超級アクション(谷垣健治氏も参戦して作り上げた、ドニー・イェンの迫力に拍手!)そして、何度も立ち上がり人盾となる、お約束でわかっているけど、やっぱり涙を誘う大男(バスケの選手とは!)。

 史実を元にして作られたフィクションで、いくつものアクシデントを、多くの協力者と、乗り越え完成させた監督の根性に拍手!!

 激しいアクションシーンの合間に、見事な香港の当時の街並みを、馬に乗って登場する香港警察シー警部(貫禄たっぷりのエリック・ツァン!)が、にらみを利かせガードする、静かでいて緊張感漂う(そして友情あふれる)シーンも、心に残るシーンの一つだ。

 思えばJACと千葉ちゃんが派手なアクションで見せた、緒形拳主演の時代劇「激突!将軍家密の乱心」も、暗殺者とボディーガードと戦いを描いたもので、その手の作品は、上げれば数え切れない。いかに人間ドラマを描ききるかが、監督の、そして役者の見せ所で、人間ドラマが、アクションの根底に流れているから、アクションファン以外の観客も、見入ってしまう作品となり得る。アクション映画やドラマ離れを感じている自分だが、改めて、アクション映画の復活のヒントを、香港(中国合作)映画に、教えてもらった気がした。

 「孫文」と言う日本とも馴染みの深い人物について改めて、知ることになった映画「孫文の義士団」の後、この秋「1911」と言う、辛亥革命そのものを扱った作品が、封切られる。

 期待でワクワクしている、全世界同時公開の、ジャッキー・チェン主演100本目記念作品「1911」は、11月5日、東映系(嬉しい!!)公開、特典付く前売り券発売中!

 50代のジャッキーが、どう演じ描くのか?!今から、とても楽しみにしている。
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