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スポーツ観戦&体験記、
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邦画の夢・愛が沁み込んだ場所『本渡第一映劇』ー『天草名画座番外地Vol.6』

2008-11-11 01:33:08 | movie
 第6回天草名画座番外地が、先週から、天草のkakiさんの本渡第一映劇で開催されています。

 一回一回積み重ねて、6回目の今年も、日本映画通の嬉しいラインナップ。サザンファンのkakiさんが、まさか、サザンに影響されたわけではないのでしょうが・・・今年でひとまず充電期間に、入るそう。本当に残念です。今はただ、一年後に、充電期間が明けていればと、願うばかりです。何も出来ませんが応援しています!!
フレーフレー!kakiさ~~~~ん!!
 是非、一度、美しい海山の天草の、映画を愛する人達が大切に守ってきた天草第一映劇で芸術の秋を、美味しい魚で食欲の秋を堪能していただきたく、先週末から始まっている映画祭のラインナップを全て、ご紹介!

 開幕の、11月7日(金)~10日(月)では、名作「二十四の瞳」(1954年 松竹)から、故深作監督&笠原脚本コンビで見せる「仁義なき戦い代理戦争」(1973年 東映)そして、ザ・ピーナッツの映画が登場。モスラー映画のようなゲストではなく、お二人が主役で渡辺プロ人気スター総出演の幻の作品「私と私」(1962年 東宝)ザ・ピーナッツの魅力。フィルム状態悪しくても、今この時、映画館で見られるとは、感激!まさに邦画愛するお客様を愛するkakiさんのセレクション。そして、渥美清出演の「八つ墓村」(1977年 松竹)懐かしい銀幕のスターに会える、オープニングから、豪華ラインナップです。

 続く第二週、11月14日(金)~17日(月)のラインナップは、昨年テレビで話題になった作品。邦画界があまりに短い役者人生にショックを受けた、田宮二郎主演の「白い巨塔」(1966年 大映)そして、急遽された緒形拳さんを偲んでの緊急追悼上映作品「火宅の人」(1986年 東映)。深作監督が描く、緒形拳さんの壇一雄はとても魅力的です。邦画全盛期の代表的なシリーズ、東映チャンネルでもお馴染みの、錦之助、ひばりの楽しい時代劇「殿さま弥次喜多」(1960年 東映)劇場で見る機会はまさに貴重です!ひばりファンは、是非、劇場でその当時にタイムスリップ?!して鑑賞して欲しい、こちらも第一映劇ならではの、嬉しい作品!!そして、「赤ちょうちん」(1974年 日活)熟女、秋吉久美子の初々しい姿を藤田敏八監督作品で。どことなく桑田さん似の長門さん出演は、kakiさんのご愛嬌?!?


 そして、ファイナル、11月21日(金)~25日(火)初アニメは「河童のクウと夏休み」(2007年 松竹)ココリコの田中さん、ゴリさんも吹き替え参加の、かわいいメルヘンアニメの世界へ。そして、まさに第一映劇のような映画館の夢の世界を描いた「オリオン座からの招待状」(2007年 東映)作品中に出てくるなつかしい邦画も、見どころの一つ。映写室のシーンは、昨年、拝見したkakiさんの仕事場風景を髣髴させます。東映チャンネルではなく、やっぱり映画館で、それも映画小屋・劇場で見たかった!(涙)千葉ちゃん作品が必ず入る嬉しいラインナップの一本が「恋と太陽とギャング」(1962年東映)健さん、丹波、監督石井輝男監督で、若き千葉ちゃんが、昨年の上映作品同様、健さんと一緒に見られます!今度は健さん主役で丹波さんも登場。飛行機ではなく、ヘリを操縦する千葉ちゃんの役どころは?!?そして、!「空手バカ一代」(1977年 東映)やっぱり千葉ちゃん主役の作品がなくては!!千葉ちゃんの最後の空手映画、室田日出男さん、本郷幸次郎さん、そして石橋雅史さんと豪華競演人で見せる千葉ちゃんの表情・切れのある空手アクション、そして、少年達と見せる笑顔をご堪能下さい!!!締めは、川島雄三監督の名作「女は二度生まれる」(1962年 大映)知る人ぞ知る名作、今秋リメイクされる「私は貝になりたい」で主役を演じたフランキー堺さんや、山村聡さんを相手に、艶っぽい若尾文子さんが魅せます。こちらも、劇場で、とっても見たい作品です。

 気がつけば、もう一年前のこと・・・・
福岡からかわいいイルカのえの天草エアラインに乗って、天草空港へ。バスで本渡の交通センターから歩いて、床屋で道を聞き、たどり着いた夢の本渡第一映劇。

 kakiさんと初めて会った気が、全くしなかった初対面。かわいいホールの、椅子とテーブル。上におかれたおいしそうな差し入れのお菓子。ポットのコーヒーのいい香りがふっと蘇ってくる。本当にたどり着いた嬉しさが、千葉ちゃんポスターがいっぱいの劇場の真っ赤な椅子に座って、映画を見始めたとたんに、グッと熱いものがこみ上げてきたあの日。

 素敵なkakiさんの奥様、そして仲間の皆さんと一緒に食べた美味しいお刺身、お酒、と映画談義。Tさんと泊まったオシャレな民宿旅館、ホテルの露天風呂から見た朝焼け。のどから手が出るほど、天草へ行きたい!本渡第一映劇の真紅のシートに座って、映画を見たい!!皆さんに又会いたい!!!今はただ、遙か離れた東京より、映画祭の成功を祈り、第一映劇の名物映画祭が、一日も早く復活されるように祈っています。
 

    ガンバレkakiさん!!そして、スタッフの皆さん!!
  一人でも多くの方が足を運んでくださいますように、心から祈っています。

 天草行きた~~~~い!


渋~い真田さんー「サンシャイン2057」

2008-07-24 22:55:16 | movie
久しぶりに、ビデオ鑑賞。SFという相方の注文で、真田さんが出ていた「サンシャイン2057」を見ることに。

 ≪以下、ネタバレ有り!要注意!!≫

50年後の未来、地球上のすべて生命の源である太陽の活動が間もなく停止しようとしていた。人類はこの危機を回避すべく、太陽の活動を再開させるための核爆弾を積んだ宇宙船“イカロス2号”に全てを託す。宇宙船には船長カネダをはじめ、物理学者キャパら8人のエキスパートたちが乗り組み、まさに命がけのミッションを成功させるべく太陽へと向かうが、7年前に消息を絶ったイカロス1号からの救難信号を受信し、1号のもとへ向かい始める。アクシデントが相次ぎ、2号は地球への帰還が不可能になるが、地球を救うため、漂流中の1号とのドッキングを成功させた2号のクルーたちが、1号の内部へと足を踏み入れていくと・・・。

 真田さんは、宇宙船の船長役という、なかなかいい役ながら、渋いというか地味。隊員の命を救うべく、宇宙船の船外修理にでて殉職すると言う役どころで、前半で出番は終わり。乗組員達との会議の場面では、流暢な英語でカッコイイ!!しかしともするとそれが、それが日本人俳優にとって、諸刃の刃にもなる?!英語が下手なほうが日本人らしく、英語でカッコ良く主役を食ってしまうと、出番がカットされてしまう。

 ちょと話がそれるが・・・「スピードレーサー」にも出演中の真田さんの役どころは、悪役で、しかも、ほんの少しの出番だそう。出演を知らずに見て来た友人が「やっぱり日本人・東洋人の扱いは、まだまだ、だねえ・・・・・」と、渋い顔をしていました。ハリウッドで悪戦苦闘した千葉ちゃんだが、弟子?!の世代もまだまだ、戦いは続く。

 千葉ちゃんが天草で語った「『武士道』を(アメリカ人スポンサーや、プロデューサーに、日本人出演シーンがカットされる事が無いように!)日本の資本で、映画化したい!」という思いが、叶う事を祈っている。

 


笑って泣けるロビン・ウィリアムスー『ミセス・ダウト』

2007-03-05 23:11:42 | movie
 BS2で「ミセスダウト」を見る。大好きな俳優の一人、ロビン・ウィリアムスの作品の中でも、お気に入りの作品。笑えて笑えて、泣ける作品。子どもらは、ヒヤヒヤし、事件が起きるのが苦手らしいが、このスリルと笑いが見せ所!ハラハラドキドキが無いなまぬるい映画なんてつまらない。
 
 元気が無くなってきた時、ロビン・ウィリアムスの映画を見たくなる。「今を生きる」のパワフルな演技「レナードの朝」の優しい眼差し(パーキンソン病介護中に見て号泣した)「ガープの世界」のナイーブな表情、「ジマンジュ」のハチャメチャ元気なぶっ飛びよう、etc・・・・。全てが、自分のパワーをくれる。元気になれる。

 恥ずかしそうな笑顔、取り付かれたようなエネルギッシュな表情、深く物思いにふける沈黙、どの表情も魅力的。毛むくじゃらで、大きなお尻がチャームポイント。(笑)
 
 「ミセスダウト」は、女装シーン、お手伝いシーン、入れ替わりシーンと、楽しいシーンが一杯。ロビン・ウィリアムスならではの芸の見せ所、笑いどころが一杯!

 けれど決して笑いだけで終わらないのが、この作品のいいところ、奮闘する様子が笑いを誘えば誘うほど、ラストのシーンが胸に沁みてくる。別れた二人は、一緒に暮らすほどには元に戻れない。けれど、子どもたちを挟んで、それでも心はつながっているのだと、テレビのミセスダウトが質問コーナーで答える言葉を、重ね合わせる。いろんな家族の形があって、離れていても、気持ちが繋がっていれば大丈夫。家族なんだと・・・。
 
 本当は、又一緒に暮らして欲しいと思う私に、そっと優しく、ミセスダウトが語りかける。「大丈夫。それでいいの・・・」と。

 いつ見ても、何度見ても、涙があふれてしまう。優しくなれる、とても好きな作品「ミセスダウト」。


作って見たかった?!-『SINOBI』

2007-01-20 18:07:26 | movie
 前日から一変、ため息と苦笑の連続。どんな映画でも、楽しめるとは言うものの、う~~~んと、うなりながらテレビ見てしまった『SHINOBI』
 
 もったいない!何かずれている気がしてならない。もうちょっと何か変わっても良いんじゃないかな?外国で売れたら良いのかな?

 どっかで見たことの有るシーンの連続。日本ではなく有る国のある時代?!にしたほうが良かったのでは・・・気がつくと、千葉ちゃんが香港アカデミー賞主演男優賞を受賞した「風雲ーストームライダーズ」を思い出してしまった。これは、リメイク?!

 見ていくうちに、だんだん混乱。「忍者」と言うより「超能力」?!「妖怪大作戦」?!「宇宙人」?!大集合の様相。水戸黄門で育った娘も、これは時代劇じゃない!
 
 美しいシーンは、監督が撮りたかったシーンと思えば納得!?劇画のカットを並べた、紙芝居ならぬ写真芝居のような気分になってきた。これもきっと撮りたかったんだね!と、娘と慰めあう?!有様。

 使いたかった役者さんに、着せたかった衣装、見せたかった風景。使ってみたかったCG、作ってみたかったシーンと、製作者の思い盛りだくさんの内容でした。

 アクションシーンは無し(同様のCG一杯の「風雲」でも、アクションシーンとりあえず見られた!)と、納得して見終わると、相方と娘が、「漫画『ナルト』みたいな忍者の話だね」と一言。漫画世代は分かるの?自分は読んでないから分かりまッしぇン!!

 あのキャストは、オダジョーよりも妻夫木くん!?!とりあえず、仲間由記恵が出てくれたら後は誰でもとりあえずOKだったのかな・・・
 作った人企画した人が一番満足している作品かも・・・・・

 
 

心地よい映画ー『敬愛なるベートーベン』

2007-01-18 17:34:53 | movie
 好きなハリウッドスターはいっぱい。ポール・ニューマン、スティーブ・マックィーン、ロバート・レッドフォードなど懐かしい主役スター。
 
 そして、主演もバイプレーヤとしても、パワーと魅力あふれるジーン・ハックマンは、「ポセイドンアドベンチャー」からずっと、目が離せずにいる。
 
 最近、どうも胸騒ぐおじ様スターが又一人現れた。”エド・ハリス”特に印象に残っているのは「アポロ11号」「トゥルーマンショー」。今回、ずっと気になっていた『敬愛なるベートーベン』をついに見に行ってきました。

 第9を含め流れる音楽サントラは言うまでも無く素晴らしいが美しく流れるようなカメラ(撮影監督アシュレイ・ロウ)、美しい台詞(脚本スティーヴン・J・リヴェル 、クリストファー・ウィルキンソン、字幕翻訳・古田由紀子 )が、あるときは激しく、ある時は切なく、見終わった後は心安らかな気分に、自分を酔わせてくれた。
 
 お目当ての俳優、エドのロン毛にドキッ!ベートーベンと言うと目に浮かぶあの髪形が、ぴたりはまっていた。それにしても、スマートな紳士をぶっ飛ばす、あの二段腹はいったいどうしたのか?凄い!!ハリウッドスターの根性は、多くのスターが証明しているが、恐れ入った。

 熱を帯びた作曲する姿、自信満々の傲慢な態度が、一変、おびえる老人に変わる。そして、神の声ー『音楽』について話す時の瞳、唯一の理解者、かけがえの無い大切な女性・アンナ・ホルツを見つめる眼差し、すべてを堪能。

 才能に恵まれつつ、理解される努力をして来なかった故の理解者、愛される人のいない孤独と、聴力をじわじわ奪われる恐れに押し潰されそうになる、老人の姿。心の中に、天使と悪魔にめまぐるしく入れ変わる。そんなエド、ベートーベンに心を鷲摑みにされてしまった


 第9のシーンでは、アンナになったような気分で、見つめ合い、音楽に酔っていた。(涙)見つめあい指揮をした第九の表情と共に、身体を洗って貰う時のなんともいえぬ表情、水音だけで言葉は無くても、喜び・幸せに満ちたシーンが忘れられない。

 アンナの尊敬しながらも、傾倒しすぎない強さ、威圧されても、信念を持って自分の思い考えを伝える、心の強さに憧れながら見ていた。

 男女の仲に『親愛』という恋愛と違う感情の容があると信じる自分。アンナのベートーベンへの思いは、まさにそれ。でも一生かかっても、師と仰ぎつつ心通わせ思いを理解し会える相手にめぐり合うことが出来る人は、そうはいないだろう。

 何度も傷付けられながら、それでも、許し理解しようとした、アンナの心の大きさをもってして成し得るた関係であることは間違い無い。そうさせたベートーベンと言う人間の魅力、素晴らしさが、偉大だったとも言えるが、理解しあうことの難しさ、その向こうにある、理解されることの幸せが『神の声ー音楽』を伝える第九のシーンと共に伝わってきた。

 女性監督・アニエスカ・ホランドらしい上品な作り、あの心地よく熱い感触を味わいに、もう一度、映画館(新宿武蔵野館)に行きたくなった。