Tik's little window 

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フライング気味の父の紅葉狩り・・・・思い出とお気に入りたちに囲まれて

2020-11-10 11:39:00 | 思い出
紅葉狩りの季節、高尾山に、父と相方と出かけて来ました。

手術入院した父が退院したら、行きたいと、言っていた高尾山ドライブ。

父にとっては、5年以上ぶりの高尾山。当時は一人で、電車に乗って出かけていたが、今回は、デイサービスをお休みし、渋滞を避け平日早朝お出かけ。

混雑が始まる頃には駐車場出発し、まさかの午前中帰宅となりました。まだまだ、紅葉真っ盛りにはほど遠いが、ケーブルカーに揺られ、まぶしく暖かい日差しを浴びながら遠くの景色を眺め、ところどころの紅葉を味わい、お土産の名物お菓子も手に入れて、満足げな父の顔にホッ。

8月の父の救急車での入院から始まった、検査、入院手術がやっとひと段落し、先週、遅い衣変えで、屋根裏部屋へ。
自分のお楽しみが詰まった空間は、季節の服と一緒に、お気に入りたちと、久しぶりに、ひと時のお楽しみタイム。

千葉ちゃん、キイハンター、ジャッキー、マイケル、クィーン、その他お気に入りたちの本に、ビデオ、カセットテープ、MD、映画や舞台のプログラム、端切れや古着等、捨てられない思い出の詰まったものたち。
少しずつさよなら片付け整理もしてはいるが、多忙を理由に、進展はゆっくり、ゆっくり。

様々な資料が入った紙袋の一つ、所々破けてだいぶボロボロ。母の、8年前の入退院時の印刷物から葬儀資料までぎっしり。書くのが好き(癖⁈)だったら母の日記は沢山あるが、8年前、上京してからの日記には、入院中の同室の方の名前や食事のメニューまで、休みつつ春から秋まで書かれている。

雪道、車運転中、母が異変に気づき、脳の血腫が発覚。手術の為、自分たちの恒例の花見に合わせ、秋田から満開の東京に夫婦でやってきた。

近くの病院で手術し秋には戻る予定だったが、手術で、15年前に手術したメラノーマの転移が発覚。転移した肺の手術、脳の放射線治療、肺の再発入院、約半年戦いに力尽きた母。

意識混濁から、個室での付き添いが始まった。意識が無くなっても、父と朝から夜まで病室で過ごした約二か月。危篤といわれてからラスト、2週間、叔母たちと、病院に泊まり込んだ。

秋田に帰りたがった時期もあった父だが、家での介護から入院、看取るまで、側で見守り続けた。

母が、遺した、手帳に走り書きの遺書は、最初の脳の手術の時のもの。

父への言葉

「○○さん、楽しかったね。」

お父さんと、読んでいた母が、父を名前で呼んだ言葉。今でも忘れられない。初めて知った二人の絆。

8年前の秋、平日午後6時、看護師さんと、父と看取った。その時から、父と言うより、母の大切な人、宝物を、預かった思いで、父と暮らしている。


父の入院手術で、命日はあっという間に過ぎ、来月は、白内障の手術が控えている。この秋、卒寿を迎え、ひ孫たちにも祝ってもらったが、8歳年下の愛妻に先立たれた寂しさを埋めることは、誰にもできない。

あの世で母に会えるその日まで、母に渡すその日まで、少しでも、笑顔でいられるように、父と向かいあいたいと思う。


その為に、自分のお気に入りたちが、いつでも、私のそばにいて、パワーを充電してくれる。

もちろん家族も、忘れていないけれど。疲れを癒すには、やっぱり、お気に入りたちが一番。

秋と言えば、2年前、「ボヘミアンラブソティー」と、初めて出会った。理屈無しに、胸に詰まった思いを、何度も、涙と一緒に、気持良く流し癒してもらった。


秋の夜長、なんだか気持ちよく泣きたい気分になってきた。もちろん、独りで、じっくり見ながら、聞きながら・・・・・
コメント
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