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時代を変えることはできないけれど、映画館がすき!ー「モテキ」「僕せか」

2012-02-10 00:00:00 | 映画
 少々時間が出来ると「告白」「路上のソリスト」等等CSの映画を録画し見ていた。が、堪え切れず映画館へ、早稲田松竹へチャリをとばす。

 早稲田松竹は、毎年、天草第一映劇で行われる映画祭のチラシを、快く置いてくださる、映画好きの空気が詰まった心地よい映画館。ロビーの映画紹介も、映画愛のこもった手作り感たっぷり。ちょっと若者のパワーを貰いたいと、チェックしていた2作品を見る。

 一本目「モテキ」
テレビドラマの知識全く無しで、はじける森山未来君の熱演にクスクス。今時のネット事情など垣間見ながら(ツイッターまで、時間取れまっません!)、気合い溢れる歌と踊りと語りに乗せられて、後半へ。 

 気が付けば、じわじわなつかしの青春恋愛ストーリー転開へ。平成時代の若者(31歳は若者?!?)が、じたばたして最後は思いっきり弾け、力づくで彼女を手に入れる姿は、昔見た青春ドラマ似ていて懐かしさと共にはまってしまった。時代が変わっても、一人の人間が生きていく中で味わうさまざまな思い、感情の動きは、そうは変わらない。昭和っ子の自分にとって、主人公が一直線に突っ走る様は、心地良かった。
 長澤まさみさんの美しい足が、とっても印象的!笑顔は可愛すぎ!!キュッキュッキュート!!!
 何度も、声を上げ笑いたかったが、少々観客重めで、マスクの下でクスクスしてました。
森山未来君、ホントニお疲れ様!!元気になりました!

 二本目は、「僕たちは世界を変えることはできない」
 映画館はほぼ満席。自分のお目当ては、風間君以来注目の心ときめく四角顔のハンサムフェイス向井理君だが、同じ目的の方も多そう?!

 医者になる為の大学には入れたのに、無気力なんてもっての外、と言う人もいるだろうが、何かしている実感が欲しいという欲望は、多かれ少なかれ、誰にでも起こる感情。
 実話に基づくフィクションだそうだが、『カンボジアに学校を建てる』という事にはまる人は総多くはない。ノリで一気に、プロジェクト第一段階へ、人集めまで進む行動力は、さすが学生パワー。元気なハンサムボーイズ、向井君&共演若手男優陣の笑顔に鼻を伸ばして見ていたが、ベトナム旅行シーンで、空気は一変する。
 
 エイズ、ポルポト派の弾圧、子供たちの厳しい生活環境、通訳ガイドのブティーさん()実話で登場するご本人)の、話が胸を突く。収容所後、キリングフィールドの説明に、初めて悲惨な内乱状態の様子を知った。何ともいえない胸を締め付けられる感覚。内乱・革命・独立・虐殺の言葉を初めて知ったのは、子供の頃見たアクションドラマ「キイハンター」だが、その監督もしていた深作欣二監督と、本作品の深作健太監督親子に、戦争に対する同じ思いがあるように感じた、シーンだった。手持ちカメラが映す戦争の傷跡の風景に、気が付けば、ぽろぽろ。

 もう一つ、自分のつぼにはまったシーンがある。向井君演じる甲太が、最後のイベントで、代表としてマイクの前に立ち、言葉につまり服を脱ぎ捨て、自分には何もないと涙で訴えるシーンで、一緒になってボロボロズルズル。

 人は一人では何もできない!仲間となら、みんながバックアップしてくれるなら、何かを成し遂げられる事を、今まで何度も実感して来た自分。仲間達を前に、言葉も無く泣き出した甲太と一緒に、自分も何も無い人間だと、号泣したい衝動が押し寄せて来た。隣りの若者からも鼻を啜る音が聞こえて、嬉しくなった。(これぞ、映画館の楽しみ!!)

 ベトナムの子供たちの笑顔は、真っ直ぐでまぶしい。その笑顔のお手伝いを、日本の普通の若者たちがする。彼らは、子供たちの笑顔をつれてくるヒーロー。笑顔を見ると、不可能も乗り越える勇気が出てくる。汗と涙を流しながら、人を笑顔に変え、自分も笑顔になる。単純な事だが、続ける事は難しい。それでも諦めなければ、見守って、応援してくれる仲間が集まってくる。青空が広がるラストシーンに、心が、又、ちょっと元気になれた。

 どちらも、スタイリッシュというよりは、真っ向勝負青春ストーリーで、昭和の臭いが漂う気がしたのは、自分だけ?!胸に溜まっていた何かを、涙と共に流させてもらって、すっきり!

 久し振りに大きなスクリーンの角から角まで見渡し、大音量で心地よく音楽聞きながら、2時間ちょっと映画の世界にどっぷり入り込む、映画館ならではの心地良さの中、身も心も錆付いて動きがにぶってきた自分は、レモンたっぷりフレッシュジュースを飲まされ、ビビット目が覚めた感じで、映画館を後にした。

 真っ向勝負&仲間&友情&戦争と来れば、「キイハンター」のいくつものシーンが、すぐ頭に浮かんでくる、昭和っ子の自分。どんなに時が過ぎて、昭和が平成に変わっても、自分の中身は昭和生まれのまま、抜け出せそうに無い。熱い人を見るのが大好きだ!

 熱い仲間で、天草の映画館、本渡第一映劇を思いだした! 今年、支配人柿久の元に届いた、心のこもった予告編に、ウルウル。壁の千葉ちゃんのポスターとサインに泣き笑い!

 4月に出来る?!本編では、奥様をはじめ沢山の仲間のサポーターと、側で支える地元のお客様の名前も、きっと流れるのだろう。天草の映画祭で、この二本、是非上映して欲しい。天草の映画館、本渡第一映劇に行きたくなった!!


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2 コメント

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Unknown (kaki)
2012-02-14 19:58:55
ありがとうございます。この予告編を作成された、コンブラさんのブログもご案内しておきます。
http://blogs.yahoo.co.jp/iskagy108/35724556.html
ほとんどプロの作品?といっても良いほどの出来で、正直ビックリしています。
本編がどうなるかも楽しみ!
でも、顔が出るのは恥ずかしいですね。。。(汗)

先ほど、ほぼ偶然と言ってもいいのですが、某ドラッグストアで杉田かおるさんと、松田美由紀さんにお会いしました。ほんの5分程度でしたが映画館のお話をしたらとても喜んでくださいました。
2日前は、ブラザートムさんが、「映画館の前をタクシーで通ったけど、嬉しくってゾクゾクしたよ~!」っと言ってもらいました。
ホントにありがたいです。

いま、毎朝、小学校の前で割引券配っています。
この子達が大きくなったときも、映画文化が消えてないことを、切に願っています・・・。
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Unknown (tik)
2012-02-19 23:39:16
ブログ紹介、ありがとうございます!

早速、拝見いたしました。本編が本当に楽しみです。

NHKの『生さだ』でも、さだまさしさんが紹介してくださいましたし、天草映画プロジェクトの「ワッゲンオッゲン」http://amakusa-movie.com/waggenoggen/index.htmlも始まっていますし、今年は何かありそうで、ワクワクしています。(^^)

本日、坂元昭二さんの生ギターコンサートに行って来ました。
北の国からのあの有名な曲を引いていらっしゃるギターリストの方で、さだまさしさんと二人で大好きと話した映画「ニューシネマパラダイス」も弾いてくださり(涙)、思わず「天草第一映劇へ、是非!さださんといらしてください」と、コンサート後の茶話会で話してしまいました。

映画が思う存分味わえる場所、映画館。早稲田松竹も食券のようにチケットを買ってふらっと入れる、映画館の良さは、もっともっと再評価されてもいい気がします。
自分にとって映画館は、異次元世界・夢の世界への入り口です。

子供たちに映画館の楽しさを伝えたい!自分も思います。子どもたちだけでも、映画館で楽しめる!そんな事ができたら、そんな映画がこれからも沢山出来て
欲しいですね。
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