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信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

我が家の松本弁 「そのいと」

2024-01-22 | 我が家の松本弁
我が家の松本弁 「そのいと」  信州弁 長野県 中信 方言
 
「そのいと」は「そのうち」や「そのうちに」の意。
 
例文1
「しんぱい しなんでも そのいと けーって くる わ」=「心配しなくともそのうち帰って来るわ」
「あいつ が なんで ないた だか そのいと わかる わ」=「あいつがどうして泣いたのかそのうち分かるわ」
「こ こん に ついちゃー そのいと せつめい する 」=「そのうちこの事については説明するから」
「いま だんぼう いれた  そのいと あったかく なる ずら」=「いま暖房を入れたからそのうち暖かくなるでしょう」
そのいと のみ に ゆく じゃん と あひと は いった が しゃこうじれい だわね」=「そのうち飲みに行きましょうよとあの人は言いましたが社交辞令ですね」
「きょう は いそがしい  だめ が そのいと すし たべ に つれてって やる 」=「今日は忙しくて駄目ですがそのうちお寿司を食べに連れて行ってあげるから」
「さくら の つぼみゃー まだ かてー が あったかく なって きてる  そのいと さく 」=「桜の蕾はまだ硬いが暖かくなってきていますのでそのうち策でしょう」
「いま の おめー にゃー まだ むずかしい かも しれ が そのいと できるように なる 」=「いまのお前には難しいかもしれないがそのうちできるようになるでしょう」
「こんな いいかげん な こん ばか いってたら そのいと だれ も おめー を しんよう しなく なるぞ」=「こんないい加減な事ばかり言っていたらそのうち誰もお前を信用しなくなるぞ」
そのいと すてきな じょせい と めぐりあって けつこん する と おもってた が きがつきゃー もう かんれき せー」=「そのうち素敵な女性と巡りあって結婚すると思っていたのですが気がつけばもう還暦ですよ」
 
 例文2
※織田信長と豊臣秀吉と徳川家康は幼馴染と言う仮定での会話
 織田信長 「しゅっぱつのじかん だに とくちゃまだこねーね。」
 豊臣秀吉 「そのいとくるずらい
       とくちゃはいつもじかんぎりぎりにならなきゃー こねー んね 。」
 織田信長 「そういやー そーねー。
       じかんまでにこなんだらおいてくってもん ね。
       いっかいこりなきゃー わからねー ずら。」
例文の標準語(?)訳
 織田信長 「出発の時間だというのに 徳川家康さんはまだ来ないですね。」
 豊臣秀吉 「そのうちに来るでしょう。
       徳川家康さんは何時も時間ぎりぎりにならなければ 来ないですよ。」
 織田信長 「そう言われてみれば そーですね。
       時間までに来なかったらおいてゆくというものですね。
       一回懲りないと 分からないでしょう。」
 
 
 
 

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2 コメント

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「そのいと」について (tabibito)
2009-06-16 12:18:07
今回は想像が外れました。
今まではなんとなくニュアンスがこれじゃないかと言う予想とそんなにかけ離れていなかったのですけれどね。
序でにお聞きしますが、「ヤッキリシタ」ナンテ言葉松本でも使いますか?
多分、静岡にいた時に覚えた言葉だと思うのですが?
(仕事で転々と移動していたので覚えた言葉がどこの言葉か分からなくなっています)
意味が定かでは無いのですが、案に相違した時に「違うんだよな~」とか、
むかっ腹が立つ~ような時に使うような気がしましたが?
返信する
tabibito様 (mt77)
2009-06-16 19:20:17
「~ずら」とか「~らー」とか、静岡と長野県の中南信は似ている方言が多いのですが、「ヤッキリシタ」、は松本地区では聞いたことがありません。
静岡県も地域によって方言が若干違うようなことを聞いた記憶があります。
我が家では「むかっ腹が立つ」という意味では「ごうがわく」や「ごうさわく」を使います。
返信する

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