久しぶりに武田邦彦さんのブログをとり上げます。
毎日見ていますが、最近は農産物についての記事が多いようです。
国会で福島県選出の選出の議員を前にしても、「言いにくいんですが・・・」と言いつつ
「福島の野菜は出荷すべきではない」と持論を貫いている武田さんですが、
相当の圧力がかけられていることでしょう。
生産者からのメールを紹介した記事も書いておられます。
http://takedanet.com/2011/05/post_17cb.html
下の動画の冒頭で武田さんは、「環境問題の本を書いた後、様々な嫌がらせを受け、
夫婦別居するに至った」ことを話していますが、今回の反発はその時以上でしょうね。
今回紹介する記事では特定の団体を批判していますから、益々圧力は強まると思われます。
今後、警備が必要かも知れません。
大変とは思いますが、がんばっていただきたいものです。
1/8 福島講演/武田邦彦 2011.5.16
〔ニコ生〕武田邦彦さんの福島県での講演会 (20110516)2011-05-17 13:29:00
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/bfa940d19ca066be43a9bf0b47915e5a
知事や総理、マスコミが一体となって「基準値以下なら安全なんだ」「基準に適合している
ものを警戒するのは風評被害だ」と言い続ければ、信用してしまうのはしょうがないでしょう。
総理、知事が一緒になって中国、韓国の首脳と一緒に野菜を食べればなおさらです。
生産者も「安全なはずだ」と思って天皇陛下にまで野菜を売ってしまう。
「なんてことだ」と思いますが、売る方は安全だと信じているのだからしょうがない。
批判すべきは現在の基準を定めて何の説明もしない政府、マスコミの方でしょう。
今の基準値がどういうものなのかを知らなければ、武田さんは風評被害を撒き散らしている
迷惑な人でしかありませんし、福島の野菜を避ける人が人でなしに見えるでしょう。
逆に今の基準値がどんなものかを知って頂ければ、福島の野菜が売れないことが
風評被害ではなく、買わないという選択も当然のことだと思っていただけるでしょう。
ですから、基準値に関する記事は何度も紹しようと思います。
〔このブログでも暫定基準値に関する記事を書いていますので、よろしければこちらもどうぞ〕
武田邦彦さんのブログ 規制値の再整理2011-05-02 00:00:59
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/3c650f0216ee104fb40fa55caefcf2ec
【中原区の商店街で東北特産品販売、福島県副知事も街頭PR/川崎】 2011年5月23日
東日本大震災の被災地を支援しようと、川崎市中原区のモトスミ・ブレーメン通り商店街で22日、東北地方の特産品などを販売するイベントが開かれた。同商店街青年部の主催。
同商店街は震災前から、福島県を中心に東北地方の物産市開催や観光案内を行っている。募金活動も続けているが、「商店街として応援できることは被災地の物を買ってお金を回すこと」(伊藤博理事長)とイベントを開催した。
福島県の松本友作副知事、阿部孝夫川崎市長らがオープニングセレモニーに出席。松本副知事は「原発による被害は健康被害ではなく風評被害。福島の野菜や果物を食べていただくこと、福島に来ていただくことが一番の応援になります」と呼び掛けた。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1105230010/
【原発】被災地訪問の日中韓首脳 福島の野菜食す(11/05/21)
【日中韓首脳の被災地トマト試食「突然やらされた」―中国外交官】 2011/05/23(月) 11:55
22日に開催された日中韓首脳会談に先立ち、中国の温家宝首相と韓国のイ・ミョンバク大統領は菅直人首相とともに東日本大震災の被災地を訪問、福島県産のトマトを試食して食品の安全性をアピールした。このパフォーマンスについて、中国の外交官と見られる人物がミニブログ上で「日本側が突然求めてきた」と背景を明かした。台湾メディア・旺報が伝えた。
中国の人民網上にあるミニブログ「人民微博」に21日、「新潟総領館朱麗松」を名乗る人物が「温総理訪問福島」というタイトルで写真と記事を連続して掲載した。記事には温首相が被災地を訪問する様子の写真とともに投稿者によるコメントが付けられている。トマトの試食パフォーマンスにも触れており、「日本人は我々にこの件を伝えていなかった。韓国の人はイ大統領が到着する前までの間に必死に食品の放射線量を調べていた」と記述した。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0523&f=politics_0523_010.shtml
県民を危険にさらす知事たち(千葉、福島)2011-05-03 00:07:39
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/eba38d08caf0924190e63c83443735ce
天皇皇后両陛下 福島県相馬市の避難所へご訪問
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新しい「信頼される」生産者・流通の時代に!
少し前に、日本で盛んに中国の食材を批判した時代がありました。
それに対して、中国は「食品の安全の基準はしっかり守っているし、実際、中国で大きな問題は起きていない」と言っていました。
でも日本国内の不信感は変わりませんでした。
それは、「どうせ中国がそんな事言っても、信頼できないから」ということだったでしょう。
つまり「信頼」というのは、多くの生産者や流通の人がすでに良くわかりのように、単に数字上のこととか、言葉で言ったということではなく、買う人の信頼をどのように得るかということにかかっていると思います。
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現在、食材と放射線の関係で多くの人の不信感を呼んでいるのは、現実に福島原発が始まった時から今までの経過なのです。
その最も良い例が水道の規制値です。
世界の基準値としては、WHOが1ベクレル(リットルあたり(以下同じ))で、ドイツガス水道協会が0.5ベクレル、アメリカは0.11ベクレルです。
これに対して3月17日までの日本の基準値は、ヨウ素が10ベクレル、セシウムが10ベクレルでした。
今回の福島原発の事故がなければ、多くの人が水道の基準を気にしているわけではないので、10ベクレルでもさほど問題がなかったと思います。
しかし、福島原発を事故が起こり、現実に水道が汚染されてくれば、誰でも、本当に大丈夫だろうか?と思うのは当然です。
特に、小さいお子さんをお持ちのお母さんは、粉ミルクを水でとかなければいけませんし、赤ちゃんをお風呂に入れることも必要です。
そのお母さんが大丈夫だろうか?国際的な基準が1ベクレルなのに日本は10ベクレルで大丈夫なんだろうか?と心配するのはごく当然のことです。
ところが日本の政府も、自治体も、そして日本の官庁の中ではかなり信頼できる水道局も、「なぜ国際基準が1ベクレルなのに、日本の基準が10倍なのかを積極的には説明しませんでした。
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それに加えて驚くべきことが起こったのです。
福島原発が爆発したので、各地の放射線量が上がり水道が汚染されました。そうすると、3月17日になって「暫定基準値」がでて、驚くことに、ヨウ素が300ベクレル、セシウムが200ベクレルに跳ね上がりました。
国際基準が1、事故前10、事故後300!! 説明無し。それで「信頼しろ」と言っても、ノーマルな人間には無理です.
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それと共に、牛乳や乳製品が ヨウ素300ベクレル(キログラムあたり)、セシウム200ベクレル、 野菜類は2,000ベクレルで、根菜類などは不明? 穀類500,肉・魚その他が500となったのです(一部は昔から。どれがどれか不明)。
この数字はやや曖昧です。曖昧なままブログに書いたのは理由があります。わたくしはこの数字を、もう一度確認して書こうと思ったのですがやめました。
それは、子育てで忙しいお母さんが、いちいち、数字をチェックするということができないからです。
それでも、普通のお母さんに比べると、わたくしの方が少し知っているかもしれません。今、わたくしの頭にはだいたいこのぐらいしか入っていないのです。
わたくしが「お父さんとしての視点で見る」と言っているのは、普通のお父さんやお母さんは大ざっぱな事しか覚えてません。
それぞれ生活がありますし、まさか放射線の暫定基準値の専門家でもありません。「どうも10ベクレルぐらいの値が、事故が起こったから300ベクレルに引き上げられたらしいという感じを持っているだけです。
また、お父さんですから、「国」がなんといおうと家族を守らなければなりません。国が決めたいい加減な「事故後の値」などは、お父さんは関心がないからです。
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中国の食材でありませんが、こんなことをされて「食材が安全だ」と信じろといっても到底、無理です。
水道の基準でも事故が起こる前に決めてあった10ベクレルというのには、それなりの根拠があるからです。わたくしのブログには、計算値を示して、水道はせいぜい20ベクレルまでという計算値が書いてありますが、何かの根拠がなければ値を変えることはできないのです。
しかも、現在は江戸時代ではありませんから、「お殿様が決めたから、それに従え」というわけにはいかないのです。
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そんな中で、生活協同組合が茨城産の農作物を全国に運んでいます。
そして生協の人は次のように言っています。
「生産農家が一生懸命つくった安全な野菜なのに、出荷できない。何ともいたたまれなかった」という。
消費者に安全をPRし、生産農家が今後もおいしい野菜をつくり続けられるよう、4月上旬に共同購入による応援フェアを企画した。
対象は、全国的に需要が落ち込んでいる福島、茨城、千葉、群馬、栃木の5県のうち、同生協がこれまで産直野菜の取引のあった8産地のキュウリやレタスなど計14品目。国の検査をクリアした安全なもので、毎週9品目を選んで案内している。」
でも、ここで担当者が言っておられる、
「生産農家が一生懸命つくった安全な野菜なのに、出荷できない。何ともいたたまれなかった」
というのはどういう意味でしょうか?
ここで、生協の人が言っている「安全な野菜」というのは、国が事故処理に重きをおき、国民の健康を第二にして決めた300ベクレルのことでしょう。
300ベクレルなら安全だというのは、全く説明されていません。
1年に1ミリシーベルトという法律で定められた安全の基準を守ろうとしたら、食品は10から20ベクレルぐらいが一つの目安になります。
もし生協が本当に買うお母さんの身になったら、次のように言うでしょう.
「このホウレンソウは国の基準は満たしていますが、お子さんが1年1ミリシーベルト以上の被曝をさせたくなかったら、普段の30分の1ぐらいまではお買い求めできます」
という「販売量制限」をするはずです。
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また、生協の人が言ったという「何ともいたたまらなかった」という表現はわたくしには衝撃を与えました。
野菜というのは、生産すれば食べなくてもいいのでしょうか?
わたくしは農家が一生懸命作る目的は、日本のお子さんが安心して食べられる野菜を作るからだと思います。
いたたまれないのは、むしろこのような野菜を買わされるお母さんの方ではないでしょうか。
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関東大震災の後、この悲劇を生かして、日本はかなり近代化されました。それは関東大震災の前までには、日本の中にまだ江戸時代の古い習慣が残っていたのですが、それが関東大震災という大きな災害をきっかけに前進したのです。
今回の福島原発の事故は日本にとって大変に大きいものでした。
でもこの原発の事故を教訓にして、もしも日本の農作物の生産者が本当に安全な食材を消費者に提供し、生協が自ら計算をして日本の子供たちが食べても大丈夫な食材を提供するようになったら、前進と思います.
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事故が起こってから国は「健康に影響がない」を繰り返してきました。また、多くの放射性物質が福島などに降り注いでいるのに、その事実を隠していました。
そんな国であることを知りながら、消費者を守るはずの生協が「国の検査をクリア」というのは、生協を信頼していた私には理解できません。
生協で販売されている、福島、茨城、千葉、群馬、栃木の5県の野菜は「放射性物質で汚染されている」ので、購入してはいけないことが判ります。
また、生協はトラックで日本中に「放射性物質」を運んでいるので、それはすぐ止めてもらいたいものです。
未来をつくる日本の子供達のために、私は批判を受けることを承知で「個別・具体的に」危険な食材を指摘していきたいと思います.個別のことを言うのですから、私の名誉は傷つくでしょうが、子供を守ることの方がずっと価値がありますから。
(平成23年5月24日 午前11時 執筆)武田邦彦
http://takedanet.com/2011/05/post_dd9a.html
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当ブログの武田邦彦さん関連記事まとめ(リンク集)
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もし、放射性物質が、何年もかけて確率的にガンを誘発するのではなく、摂取したら即座に生理機能を害する即効性の毒物であったなら…。
政府が何と言おうと、生産者も流通業者も、そして消費者自身も、きっと今とは全く異なる対応をしたことだろう。
暫定基準値という「安全神話」に身を委ね、政府ばかりでなく、国民みずから破滅へと突き進むのか。
この国は、何度も薬害という人災を経験しながら、今度もやはり生命と金銭を同じ天秤の上に載せ、同じ過ちをまたも繰り返すのか。
もはや悲劇をはるか通り越しつつある現状をどう形容すれば良いのか、言葉が見つからない。
外相だった前原は、農業の市場規模はGDP比でたったの1.5%しかないと言いましたね。
放射能に汚染された農産物だけだと規模はもっと小さくなります。
そんなちっぽけな金を惜しんで汚染を広げるとは・・・何てバカな選択だろう。
子供手当て等の4Kを止めるだけでも対応できたはずですよ。
金を惜しんでバカな政策を優先させて、国民を危険に晒すなんてありえません。
一時のバラまきを優先させたつけは長期間に渡って国民を苦しめることになるのでしょう。