今、NHKで「舟を編む」というドラマが放映されている。辞書を作る話だ。「辞書」・・いつ頃までだっただろうか、家には何冊もあった。手元には必ずおいてあるものだったが、そういえば、今、周りを見回しても紙の辞書は見当たらない。時々に処分したのだろう。
床をとる。重たい。新しい言葉がない・・等々、紙の辞書が敬遠される理由だろう。確かに言葉の意味を知るのにスマホで事が足りるので、ことさら紙の辞書を必要としない。辞書がないことに違和感もない。でも、ドラマを見ていると、多くの人が長い時間をかけて、膨大な言葉と格闘しながら1冊の新しい辞書を作り出している。そこまで手間暇かけて紙の辞書を作るというのには、それなりの意味があるのだろう。
ふと、自分のことを思ってみた。点訳作業と同じだなあ~。
点字の書物が、今、どれだけ必要とされているのか、はなはだ疑問である。視覚障がい者の方が情報を得るのに、今は様々な方法がある。〈点字で資料を読む〉というのは、今ではごくごく一部の情報入手の方法ではなかろうか。もっと簡単に苦労せず、本を読み、文書を読み、情報を手に入れることが出来る。我々がやっている点訳作業は、点訳し、校正し(3度も)、(辞書ほどではないが)手間暇かけて作り上げていく。心の底では、この本、誰かに1度でも手に取ってもらえるのだろうかと思いながら・・それでも辞めずに点字を打っている。自己満足だけかもしれないが、形として何かが残っていくような気がして・・
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