昨日のプロジェクトXは「オウム地下鉄サリンと科捜研・闘いの真実!」というタイトルだった。平成7年3月、地下鉄サリン事件が起きた。当日のTVでは中継を交えて異様な光景を映し続けていた。30年近くたつというのに、その時のことは今だに鮮明に覚えている。その事件の解明に警視庁の科捜研が尽力したという。教祖が逮捕された時のような華々しい活躍ではないが、オウム真理教の犯行であることの裏付けを、地道に探り出していった科捜研のメンバーの働きを初めて知った。
昨日のプロジェクトXでは、オウムのメンバーがサリンを作り出すために作った施設(ほぼ自力でやったというその施設内)を映していた。タンクや配管が張り巡らされているその施設の内部はすごかった。サリン製造のリーダー役だった土谷正実とその仲間たちの超越した頭脳、私は化学とはずぶの素人だがその才能のすごさにびっくりした。なんでその才能をもっと有意義な方に使わなかったのかと残念な気もした。
一方、科捜研の面々も膨大な資料からサリン製造の証拠を見つけるべく必死になっていた。化学頭脳のバチバチの対決とでもい言おうか、取調室での6時間にも及ぶ攻防は見ごたえがあった。
化学分野の隅で仕事をしている次男にメールで感想を聞いてみたら(彼もその番組を見ていた)、やはり土谷の才能を惜しんでいた。どこで迷ったのか、何がいけなかったのか、裏の道を行かざるを得なかった人の才能を、本当に〈惜しい〉と思う。








