新聞赤旗の新年号は志位委員長と中野晃一・上智大教授の対談で、とても刺激的な内容です。
中野さんは、戦争法反対の運動の担い手について、長年、平和運動や護憲活動をやってきた人たちを「敷
布団」に、「学者の会」やシールズ、ママの会などの活動を「掛け布団」と例えました。そして共産党の
ネット番組で、「夏はあまり掛け布団いらず、敷布団だけでも寝れるが、冬は暖かいかけ布団があるとう
れしい。敷布団がしっかりあって断熱してくれるから、上の羽毛布団があれば暖かい」と、敷布団に敬意
を表し、二つの連携のすごさを指摘していました。志位さんは、昨年の市民革命ともいえる国民の自主的
自発的立ち上がりにこたえ、与党に代わる野党の協力・連立政権をと協調し、中野さんもそれしかないと
応えます。
中野さんは、今後の広がりを作るうえで、自分たち
の側に「正しいメッセージもっているから伝わるんだ」のあるおごりがないか?それに対して起ち上がっ
た学生たちは、「自分たちの声なんて聞いてくれるだろうか?」から出発し、そして伝えたい相手に敬意
(リスペクト)の気持ち、主催者が主権者に語りかけるフラット(対等)な運動でありたいし、あんたも
考えて動いてくれの姿勢があると語ります。常に正しい答えをもっていて説教しているようなところがあ
るのではないか?共産党もやっていると思うが、もっと謙虚に力を傾注してほしいと要望しました。こ
のフレーズに、ガ~ンときました。
志位さんは、党の旗開きの挨拶でも触れ、市民運動の方々が「伝えたい相手への敬意をもち、徹底的に同
じ目線で、主権者に語りかける努力をしている」、私たちも学ぼうと呼びかけました。
「自分で思考することは、自分でしかできません。自分の言葉は、自分でしか語れません。なぜなら、そ
れが僕が僕であり、あなたがあなたであり、君が君である理由だからです」
「この70年間、日本が戦争せずに済んだのは、ずっとこうやって闘ってきた人たちがいたからです」
「偽りの政治は長く続かない。そろそろ、終わりにしましょう。そして、新しい時代を始めましょう」
(いずれも、「民主主義って何だ」からの抜粋です)
結構、自分で考え、自分なりの言葉で話しているつもりですが、それ以上に、相手を思い、相手にそう
だ、一緒に歩こうとしてもらえるように、自らの姿勢と言葉にみがきをかけなきゃと痛感する新年早々の
記事です。