「モネ展」が東京都美術館で開催されています。(12月13日まで)革新懇の
全国交流会で千葉に出かけた帰りに、立ち寄りました。上野は美術館も多く、人
でにぎわっています。印象派の代表として有名なモネですが、彼の作品と共に、
彼に影響を与えた先輩、同僚の作品も展示されていました。
美術界では、19世紀前半の「ロマン主義」(ドラクロアなど)、「写実主義」
(クールベ、ミレーなど)の後に、当時の流れに逆らい独立して展覧会を開催し
ました。モネの「印象・日の出」がパリの風刺新聞の批評家のやり玉に挙がった
ことから「印象派」と名付けられたといわれています。
線や輪郭を描くのに絵筆で自由に絵具をのせる、実生活の風景を描く、アトリエ
でなく戸外で描く、光の動き、変化の質感をいかにして描くのか、などなど印象
派の特徴が言われています。
お目当ての「日の出」は展覧会後半の入れ替え(本国に帰国?)のため、なし、
その代わりに「ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅」に出会えました。今にも
蒸気機関車が飛べ出てきそう。現役時代訪れたロシア・モスクワの鉄道駅を思
い浮かべながら鑑賞しました。
モネは庭園を持ち、日本風の橋までつくったそうです。描き方に浮世絵の影響
もあったそうです。日本への関心はどこから出たんでしょう?「睡蓮」と名付
けられるハスの絵が多くありました。私がみる日本の蓮は睡蓮の一種と後で知
りました。ヨーロッパには多くあるんですね。晩年近くに、印象派の特徴?
なのか、モネ自身の心境なのか、樹木のトンネルが赤系一色だったり、青系
一色だったりして、強烈です。その意味合いも知りたいと感じました。
ちょっとした「文化のひととき」となりました。