前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

女性差別撤廃条約選択議定書を批准していない日本

2009年07月05日 | Weblog
    地域訪問をしていたら、ある保育園の園長さんのお宅。福井市がすすめる公立保育園の民間移譲にも一家言。同感。総選挙にからんで民主党の鳩山代表の「故人献金」問題を話したら、「中身は自民党と同じですから」と。よくわかっていらっしゃる。
    先日は、西村きみ子市会議員宅ちかくの居酒屋で、かねもと幸枝候補を囲み懇談会。かねもとさんのカラオケ美声を久しぶりに堪能しました。演説マイクで鍛えた成果?


さて、日本共産党が発行している雑誌の中で「女性のひろば」というかわいい雑誌があります。かわいいのはネーミングと見た目で、中身は濃いです。
連れ合いも義母も愛読者です。
  共産党のHPに編集者のブログがありましたので転載します。福井市内なら勝木書店などにおいてあります。
   見当たらない場合は、私にメールをいただくか、お知り合いの共産党議員までお問い合わせください。以下、ブログより・・・・・・

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藤田です。「しんぶん赤旗」に、共産党国会議員のこんな質問記事が載っています。
1つは、共産党の仁比聡平・参院議員の国会質問。
鳥取県の公立高校が、修学旅行の積立金などが払えない高校生にアルバイトをさせ、そのバイト料が振り込まれる通帳や印鑑、キャッシュカードを、学校がとりあげて“管理”していた――というのです。
仁比さんによると、バイト料が振り込まれる日には、教員がいっしょに金融機関に行き、引き出すそばから学校納付の金額を徴収していました。
この女子生徒の家庭では、児童手当13万円も、振り込まれた9分後、県税滞納で差し押さえられたそうです。女子生徒は結局、高校を退学しました。
もう1つは、大門実紀史・参院議員の国会質問です。
経営危機のなかで税金を滞納している中小企業から、税務署があまりに非情なとりたてをやっている、という記事。
島根県の米子税務署では、業者が「納税猶予申告書」――つまり、“今は払えないので、待ってください”という書類を出しているのに、税務署はそれを拒否して、売掛金や学資保険を差し押さえました。
同様のとりたては、他の税務署でもあるそうです。
「納税者を破たんまで追い込んで税をとろうというのは妥当性に欠く。行政の裁量の範囲内で、納税者のことを考えながら徴税行政に当たるべきだ」と大門さん。
「税金は、負担能力に応じて納める」のが、人類が到達した税金の民主的ルール。日本はこのルールが一番壊されている国の1つです。
子どものための学資保険(そもそも、必死で学資保険をかけなくてはいけない日本の学費のありかた自体も問題ですが…)や児童手当、さらにはバイト代まで――。
間もなく発売される8月号では、日本の子どもたちの貧困問題で、児童福祉司の山野良一さんと、日本共産党の藤森毅さんの2本の記事を掲載しています。日本社会のあり方を根底から問う問題です。

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8月は、女性差別撤廃委員会に、日本からただ1人選出されている林陽子弁護士にお話 を聞いています。
委員というのは世界で23人しかいなくて、その1人なのですから、「もしや切れ者の怖い方では」(ごめんなさいっ)とちょっと緊張しましたが、とても優しく丁寧な方で、世界中の女性の訴えを聞き、解決策を考えるには、包容力が大切なんだなあと思ったしだいです。
…お話は8月号を読んでいただくとして、目からウロコのことがいくつもありました。
実は女性差別撤廃条約には付属の条約(選択議定書)があって、ここには国内で解決しなかったことを女性差別撤廃委員会に訴える取り決めがあります(個人通報制度)。個人であっても通報して救済をもとめることができるんです。でも、日本政府はこの選択議定書を批准していないので、日本の女性たちは国連に訴えることができないでいます。
「早く批准しろ」というのは、参議院では全会一致で要求していること。でも、衆議院ではまだまだ…。
しかも、新聞報道によれば、自民党内では、女性差別撤廃条約について「堕胎・離婚促進法だ」と非難する人もいるそうで。  どこをどう読んだらそうなるのか。
さらに、日本国内にある差別(婚姻年齢の男女差や相続の不平等、男女の賃金格差など)について、国連からいろいろ言われたら困る という主張まで…。
やりたい仕事に就きたい。やりがいもって安定して働きたい。結婚したい。子どもを産みたい。仕事と両立させたい。夫とも仲良く子育てしたい。老後も安心して生きたい。…そんな女性たちの当たり前の願い を、ぐんと前進させるためにも、どんな国会議員を選ぶかはとっても大事だなと思った取材でした。

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  わたしのコメント・・・・自民党・公明党政治のもとでは「こどもの貧困」「女性差別」はなくならないことを事実で痛感します。「いまこそ日本共産党」です。
さっそく、連れ合いから拝借して熟読するとしましょう。



福井芸術・文化フォーラム10周年、福井大地震

2009年07月04日 | Weblog
      昨日は福井芸術・文化フォーラム10周年のつどいが福井市内のホテルであり参加した。創立以来、副理事長として牽引されてこられた岸田美枝子さんが退任、事務局としてささえてこられた宇佐美信子さんが退職された。そういうこともあってこの10年を振り返り、お二人の労もねぎらう心あたたまる会だった。岸田さん、宇佐美さん、本当におつかれさまでした。
      新副理事長の重職は、人形劇団「とんと」でもおなじみの前田耕一氏が担う。会は前田氏の軽妙な司会運行ですすめられた。10年をふりかえる映像には私をこの会に誘った谷口由美子さん(故人)のはじける笑顔もあって胸がつまった。
      福井の地に新しい文化のカタチを創造してきた芸術・文化フォーラム。今後、指定管理者問題など難関にいどむことになる。市民運動を微力ながら応援していきたい。

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    さて、6月28日は福井震災61周年だった。よく、「戦災、震災をのりこえてきた」といわれたが、福井平野に住む人たちにとっては本当にそうだったと思う。
  わたしの実家は、旧坂井郡坂井町だが、地震で家は大きく傾いた。2階の大屋根が地面に落ちた、その家の前で一家そろって「記念撮影」した写真をみたことがあるが、祖父は腕を組み憮然とした表情で写っていた。戦争で息子をなくし、直後の震災で家財を失い、だ。
   父から当日の話を聞いたことがある。野良にでていた父はおもわず倒れこんだ。近くで農作業していた人は川にはまって泥だらけ。散歩中の我が家のアヒルも「ガーガー」大騒ぎ、豚舎は倒壊し豚は圧死・・・・誰も死ななかったから、「あはは」と笑って子どもの頃は聞いていたが・・・・。

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「日本地震学の父」の大森房吉は福井市の出身。以下は電子百科からの引用・・・・・

大森 房吉(おおもり ふさきち、1868年10月30日(明治元年9月15日) - 1923年11月18日)は日本の地震学者。
1868年、越前国足羽郡福井城下(現福井県福井市手寄)に下級武士大森藤輔の五男として生まれる。小学生の時に上京し、1890年に東京帝国大学理科大学(現東京大学)物理学科を卒業、その後大学院で気象学と地震学を専攻し、イギリスから招かれた地震学者ジョン・ミルンの指導のもとで1891年に発生した濃尾地震の余震についての研究を行った。そして、1894年に本震からの経過時間に伴う余震の回数の減少を表す(余震の)大森公式も発表している。
1894年から3年間ヨーロッパへ留学し、帰国後(1896年)、帝国大学理科大学地震学教授となる。濃尾地震を契機に文部省(現文部科学省)内に設置された震災予防調査会の幹事を長らく務め、日本の地震学の指導的な立場にあり、「日本地震学の父」とも呼ばれている。1898年に世界初の連続記録可能な地震計、大森式地震計を開発した。1899年に初期微動継続時間から震源までの距離を決定できることを示す(震源距離の)大森公式を発表した。・・・・・

    ノーベル賞の南部先生の業績とともに、評価されるべきだろう。




CDSの闇

2009年07月03日 | Weblog
   サブプライムだけでなく、CDSクレジット・デフォルト・スワップ、という金融の地雷問題があるという。地雷同様、どこで爆発するかわからない。リーマンショック以降の金融の損失がどこまでひろがるかわからない理由がここにある。

  CDS取り扱いの順位    金融機関      サブプライム関連損失の順位
     1位       モルガン・スタンレー        10位
     2位       ゴールドマン・サックス       17位
     3位       JPモルガン              9位
     4位       ドイツ銀行              13位
     6位       バークレイズ             12位
     7位       リーマン・ブラザーズ(破産)     11位


    上位をみても、アメリカだけでなく、ドイツ、イギリスの巨大複合金融機関が「地雷」を抱えている。フランス、スイスの金融機関も取り扱っている。

  このCDSについて、金子勝氏らは「CDSという証券は基本的に、ローンの借り手が債務不履行に陥った場合に備えて元本保証する一種の保険のようなもの。現在、55兆ドルものCDSがある。このスケールはあまりにも大きいため、ほんの一部のCDSに問題が起きるだけで金融システム全体に対して恐ろしい危機をもたらすのではないか」と指摘している。

   これがなぜ強烈なモラルハザードをひきおこしているか。
  それは新しい金融技術の仕組みにある。金子氏らは、「貸し倒れの保険として機能するCDSなどの新しい金融技術の発達で融資先の再建に協力しない貸し手が台頭している。融資先が完全に破たんした場合だけ保険金が下りるという保険にはいっていた場合、その貸し手はこれまでと全く逆に会社を破産に追い込もうとする。融資先の会社が破産してくれたほうが儲かる」。

   金子らは「責任感空っぽの貸し手」と呼んでいる。
   悪徳金融の「腎臓を売って金返せ」以上の悪辣さ。資本主義の腐った姿きわまれり、ということだろう。まさに、マルクスが注目される理由だ。
   しかし、アメリカ政府もコントロールに全力をあげているが、成功する保証はない。
それは、「地雷」の位置と作用を把握しきれないからだ。世界諸国民の生活を破壊し、財産を奪っている金融工学の闇の解明と抑止はこれからの課題だろう。「ルールある資本主義」がいっそう切実になってくる。


人生の達人「作品展」

2009年07月03日 | Weblog
   アメリカのシルバーパワーがアメリカに大きな影響を与えている、と読んだことがあるが、日本のシルバーパワーもすごい。なんてったって、全日本年金者組合をつくりあげた。福井県にも、福井市にも組織があり、多くのシルバーパワーが炸裂している。

   今日から、その一端を紹介する「福井の年金者 作品展」がはじまる。
絵画、絵手紙、木彫り、川柳、短歌、アートフラワー、切り絵、折り紙などなど、すごい作品展だそうだ。「流派」も「賞」も関係ない。生きている、人間の証がずらり。強烈な自己主張。

   わたしも、和田堅志さんの木彫りをいただいて事務所に飾らせていただいている。

   文章にしても、作品にしても、行動にしても・・・・ひとりひとりが一冊の本、いやひとつの図書館のようだ。と ときどき感じる。

   ぜひ、時間をつくってたずねるといい。人生の達人があなたを魅了するだろう。


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「福井の年金者 作品展」

  とき   7月3日~5日  午前10時~午後6時

  ところ  福井駅東 アオッサ5階ギャラリー

  主催   全日本年金者組合福井支部

      

いかがわしい「地方分権」議論

2009年07月02日 | Weblog
地方分権をめぐって総選挙がらみの動きがかまびすしい。宮崎県知事や大阪府知事の動きがマスコミでも「劇場」のごとく報道されている。マスコミがこのような「集団ヒステリー」を先導するのは危険だ。あの「小泉劇場」が、今日のような悲惨な日本をつくる大きな負の役割を果たしたことを肝に銘じてほしい。

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しんぶん赤旗・・・・・・日本共産党の市田忠義書記局長は28日放映のNHK「日曜討論」で、東国原英夫宮崎県知事らを総選挙で擁立しようという自民党などの動きについて問われ、「テレビでどれだけ名が売れているかという“知名度”を基準に、どこかの党がその人気にあやかろうというやり方は、政治的な退廃のきわみだ」と述べました。
    その上で市田氏は、東国原氏らが「地方分権」をマニフェスト(政権公約)に取り入れることを条件にしていることについて、「たしかに地方分権も大事だが、暮らしや外交など、重要な争点が山積するときに、郵政解散のときのようなシングルイシュー(単独の問題)で、それ一本に今度の選挙の争点を絞ってしまうのは少し危険だ」と述べました。

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「地方分権」について、自民党・民主党はどのような路線を描いているのか、をしっかりみておく必要がある。

●自民党。
   自民党道州制推進本部は6月18日、道州制基本法案の骨子を了承した。法制定から6~8年後をめどに道州制に移行し、市町村は700~1000の基礎自治体に再編する、としている。

●民主党。
   この党の分権調査会は4月に、「霞ヶ関の解体・再編と地域主権の確立」という報告書を発表している。国の役割を外交・防衛などに限定し、現在の市町村をまず700~800に集約し、最終的には300にする。政権獲得後3年目までに基礎自治体のありかたの制度設計をすすめる、という。


・・・・・多少のニュアンスの違いはあるが、自民も民主も大幅な自治体再編にふたたび取り組むことは明瞭だ。ここには、平成の市町村合併の総括もなければ、現在の市町村の声に耳を傾ける姿勢もない。
あるのは、経団連の2回にわたる道州制導入提言に尻尾をふっているポチ2匹の姿ではないか。経団連の「政策評価」「企業献金」を優先するこんな「2大政党」に地方のことはまかせられない。

   こんな「2大政党」やマスコミ知事の姿をみると、岩波新書を上梓して真面目に議論をしようとしている西川福井県知事がまだまともにみえてくるなあ。
     本当に困ったレベルです。
 


学習会「北陸新幹線・福井延伸問題を考える」

2009年07月01日 | Weblog
学習会のご案内
「北陸新幹線・福井延伸問題を考える」

県や経済界、オール与党議会が推進する北陸新幹線。本当にいま、無理して建設する必要があるのでしょうか。ごいっしょに考えましょう。


とき   7月9日(木)  午後7時から

ところ  福井県社会福祉センター 1階大会議室  (福井市光陽2丁目)

報告者   中村一彦氏  国鉄労組北陸地本委員長
      橋川 洋氏  元小学校教員
      さとう正雄・前福井県議会議員

主催   福井県革新懇・福井地区革新懇  
         お問い合わせは 松原信也さん 0776-27-6648

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 わたしも報告者をつとめます。北陸新幹線問題にしぼったこのような企画は県内ではじめてだと思います。
 ぜひ、多くのみなさんにご参加いただき、ご意見をいただきたいと思います。

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    このブログも2月に開設してから5ヶ月ちかくになりました。
この間、のべ12000人を超えるみなさんにご覧いただきました。
「毎日更新はすごいですね」「毎日楽しみにしていますよ」「かたい話題が多いね」と声をかけていただくこともあり、励みになります。
  このブログのページから、またはわたしのメールあてにご意見・ご感想などお寄せください。また、福井県政に関する「投書」も歓迎です。
  わたしのメールは mmasao.sato@gmail.com です。

精神保健福祉家族会連合会の叫び

2009年07月01日 | Weblog
福井新聞・・・・・・県立病院が精神科病床115削減 8月から、外来は紹介制に (6月29日)

  福井県は29日、県立病院の精神科病棟「こころの医療センター」の診療体制を8月から大幅に縮小する方針を明らかにした。医師確保が困難になったためで、現在400ある入院病床を285に削減。他の病気を抱える身体合併症など、民間病院では対応が難しい患者の対応に重点を置く。 同日の県会厚生常任委員会で説明した。

 同センターには▽救急▽身体合併症▽社会復帰―など7病棟で400病床がある。診療体制の縮小は、勤務している11人の精神科医のうち2人が本年度中の退職を申し出ている上、全国的に精神科医が不足する中、医師の補充が困難なための措置だとしている。社会復帰が間近の患者など民間の病院で対応可能な分野を縮小。急性期の患者や身体合併症患者の対応に重点を置き、▽自傷・他害の恐れが強い▽他の病気を抱えている▽民間の病院で治療効果が上がらない―などの患者を主に診察する。

  入院病床を持つ県内の精神科病院は15施設あり、病床数は計2419。これに対し5年間の平均入院患者数は2180人で、県は同センターの病床数を削減しても対応できるとしている。また、外来体制は完全紹介制に移行し、新規患者の診察を抑制する。他の病院では診断できなかったり、救急の患者らを優先的に受け入れることで民間病院との役割分担を進める。


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    この動きにたいして県精神保健福祉家族会連合会は、「父母が高齢だと自宅での受け入れは難しい。退院を勧めないで」と申し入れている。
    県立病院については、透析患者の夜間透析を中止し、「働いている患者にとっては大問題。なんとか再開してほしい」との要望もだされている。
   巨額の県民の税金を投入しつくられた県立病院の「使い勝手」が従来より悪くなるのでは、県民から批判がでるのは当然だろう。
   しかし、今回の件も、もともと「無理をしすぎている」との批判が専門家からはあった。「どういう規模で、どういう水準の病院」にするのか、県民、関係者のコンセンサスが十分得られていたのか、の検証も必要だろう。
     高額所得者だけが利用できる保険のきかない陽子線がん治療施設よりも、県民にとっては、足もとの医療崩壊を食い止めることを、国政、県政にのぞんでいるのではないか。行政の優先順位を間違えてはいけない。