前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

上田孝典福井大学学長らと日本共産党が懇談。運営費交付金の削減による影響は「危機的」と。学生奨学金は給付型が7.5%、貸与型が22%、さらに学生の生活経費は増加の懸念。

2024年07月09日 | 福井県政

 昨日は、福井大学の上田孝典学長、中村智夫経営企画部長と日本共産党が懇談しました。日本共産党からは南委員長、金元書記長、私が参加。上田学長から、全国の国立大学をとりまく財務状況、高等教育への公財政支出の状況、学生の状況、国際交流などについて丁寧に詳しくご説明いただきました。

 大学運営費交付金の削減は2004年比でマイナス13%、1631億円もの削減、GDPが増えているが運営費は減り続けている、40歳未満の教員のうち任期の定めがない雇用が2007年の61%から2023年には40%となり不安定雇用になり、人口100万人あたりの修士・博士号取得者数は先進国で最低、となっている。「危機的な状況だ」と述べました。

 学生生活の状況では自宅外生は住居費+2万円程度の仕送り額で、平均11万7000円の生活費に不足する分は奨学金とアルバイトでねん出している状況だがさらに経費は増加傾向。学生奨学金は給付型が7.5%、貸与型が22%。授業料免除は学部で0.4%、大学院で18.4%。などの説明でした。

 歴代政権が大学運営費交付金を減らしつづけているもとでの高等教育の危機的状況がうまれています。高等教育機関への教育支出における私費負担割合はOECDのなかでイギリスの71%に次ぐ67%です。平均は30%です。

 政治の責任を痛感しました。話のなかで、「大学交付金削減の時に当時の福田学長が福井駅前で抗議の街頭演説しましたね」と話すと上田学長は「私は敦賀駅前でやりました。どきどきしました」と。

 大学交付金削減と教員の非正規化、学術会議への介入、借金漬けの学生生活・・・など日本の政治は学問をますます滅ぼしかねない、つまり日本という国を滅ばしかねない道を歩んでいるのではないか。

 

 

 

 昨日は、ふるさとの長谷川重義さん、享年80才の葬儀に。沖縄で飲食店を営む次男さんが面会の際に涙を流され、翌日に亡くなられた、とお聞きしました。息子さん、お孫さんたちに最期は担がれて幸せな人生だったと思います。

 実家の農業や私の父母は車を運転出来ないので福井市への訪問活動などの際に大変お世話になりました。日本共産党演説会にもたびたび足を運んでいただきました。合掌。