前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

ルネサス福井工場売却、を考える。マスコミでは「雇用維持」の文字がおどるが・・・・

2013年01月31日 | Weblog
 昨日、夕方にルネサス福井工場売却のニュースを聞いた。地元の松本・坂井市議にも問い合わせたが、なんの説明もないという。
 わたしたち、日本共産党は、経済産業省やルネサス福井工場にも出向き、経営継続と雇用確保などをつよく求めてきました。
 しかし、すでに半数以上の社員が実質「解雇」され、次の就職も決まらない方も多数おられます。
 そして、今度は売却。

  内部からも「3ヶ月前の7500名の大量退職によって瀕死の状態にあるルネサスで、更に3千人を超える早期退職が提案されています。現在の背に腹を代えられぬ事情ではなく将来のリスクに備えるという目的で簡単に大量解雇を指導する「産業破壊機構」の「ルネサス・ミイラ化計画」には、真っ向から反対です」との批判がありました。
  たとえば、売却しておいて、福井工場へは部品の発注はひきつづきおこなうということになれば、労働条件切り下げ、本体の安定化のダシに福井県民をつかうということです。
 さらに「希望退職・解雇」ということになれば、ルネサス時代よりもさらに悪条件になるでしょう。生活や家族のために必死で残り、ルネサスのためにも頑張ろうと考えた社員にむごい仕打ちになりかねません。
  そもそもこれまでも指摘しているように電機産業、日本の大企業は急速に内部留保を拡大し、260兆ともいわれています。けっきょく、使い道がないのです。
こんな雇用破壊や地域経済破壊をしながらの内部留保拡大を野放しにしておいて、アベノミクスといっても、労働者と地域経済は地獄をみることになりかねません。
 
以下、報道。
  
■NHK・・・ルネサス 3工場を売却へ

 経営不振が続く大手半導体メーカーの「ルネサスエレクトロニクス」は、坂井市の工場などあわせて3つの工場を、国内の製造請負会社に売却すると発表しました。
工場の売却後も従業員の雇用は原則すべて維持されるとしています。「ルネサスエレクトロニクス」は、経営の立て直しに向けて、売却や閉鎖を検討すると発表した国内の10の工場のうち、坂井市の「福井工場」と北海道や熊本県の3つの工場について、大分県に本社のある半導体の製造請負会社、「ジェイデバイス」に売却することで基本合意したと発表しました。

3つの工場は、ことし6月上旬をめどに売却する予定で、あわせて800人あまりいる従業員の雇用は、原則すべて維持される見通しだとしています。
ルネサスは、去年官民で作るファンドの「産業革新機構」などの出資を受けて、経営の再建に取り組む方針を打ち出しました。
ことしに入ってからも、これまでに早期退職した7400人に加えてさらに3000人あまりの従業員の削減方針を発表するなど一段の合理化を進めており、売却先が決まっていないほかの工場についても交渉を急ぐことにしています。「ルネサスエレクトロニクス」の福井工場の売却先が決まったことについて西川知事は、「工場の従業員が可能な限り継続して雇用されるよう要請するとともに、早期退職した従業員については再就職できるよう引き続き支援していく」とのコメントを出しました。・・・・・


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 ダムありきでの環境影響評価はアワセメント、と批判されて久しい。
何十年にもわたり翻弄されてきた地元のみなさんの苦悩も深い。生活再生の見通しもたちません。
しかし、それでも、不要な1000億円もの公共事業だ、国民・県民の税金の無駄遣いはやめよ、と言い続ける、たった一人の県議会議員です。

以下、報道。

■NHK・・・足羽川ダム 環境アセス確定へ

 国が池田町に建設を計画している足羽川ダムについて、30日開かれた有識者による会議でクマタカなど希少生物の保護に配慮するとした環境影響評価書が了承され、今後、用地買収に向けた地権者との交渉などが本格化することになります。
国が池田町に建設を計画している足羽川ダムをめぐっては、民主党政権のもとで事業の継続が決まり、30日は福井市で有識者などでつくる環境への影響を評価するための会議が開かれました。

 会議では、これまでの現地調査や国・県などの意見も踏まえた環境影響評価書の案が示されました。それによると、絶滅危惧種のクマタカについては工事を始めたあとも生息状況を継続的に監視するほか、同じく絶滅危惧種のアジメドジョウについてはダムの放流で生息している川の水が濁る可能性があるため、避難場所となるシェルターを設けるとしています。
また森林の伐採をできるかぎり減らし、伐採した木材はチップなどとして再利用するとしています。出席者からは「鳥類の生息調査はきめ細かく行ってほしい」とか、「森林の管理や伐採した木材を消費する受け皿作りも着実に実施してほしい」などといった意見が出されたあと、評価書は了承されました。
国土交通省の足羽川ダム建設事務所では2月中にこの環境影響評価書を一般に公開したうえ、新年度・平成25年度中の着工を目指し、用地買収に向けた地権者との交渉などを本格化させることにしています。・・・・