前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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福井県議会開会。西川知事は原発堅持。自民党がきゅうきょ原発推進の立場からの意見書をごり押し。

2012年09月15日 | Weblog
   昨日は9月福井県議会の開会でした。

    控え室に、故谷出県議の奥様とご子息がご挨拶にみえられ、思い出などをお話しさせていただきました。
本会議では田村議員が追悼演説をおこない、田中議長が、ご子息に弔詞決議を伝達しました。彼の議席には遺影と花束がかざられていました。ご冥福をお祈りいたします。

  議長選挙がおこなわれ、自民党の吉田議員が自民、民主などの支持を得て議長当選となりました。私は自分に投票しましたが。

  問題は、きゅうきょ自民党が、政府のエネルギー・環境政策を批判する意見書を出したいということで、開会時間の午後1時をすぎても自民党総会をつづけ、開会が1時間半も遅れたことです。

  私は、議会運営委員会でも発言し、意見書案について議会での慎重審議を求めました。

  自民党がだした、「拙速な原子力政策決定の中止を求める意見書」は自民党と公明党の賛成多数で可決されました。
が、民主党、山田議員、細川議員、日本共産党の私が反対しました。

  私は反対討論にたち、政府の革新的エネルギー・環境戦略は、原発ゼロの期限が明確になっていないこと、再稼動容認の立場であること、など問題点を批判しました。
そして、福島原発の状況は、いまも高い放射能レベルにあり、いまも危険な状態がつづいている、と指摘しました。
   日本経団連の米倉会長が原発ゼロを批判し、アメリカエネルギー省のポネマン副長官も「このような措置をとれば、意図せざる影響もありうる」などと会談した前原政調会長を恫喝していることも紹介し、原発ゼロを実現するためには、米国・財界いいなりの政治からの脱却が必要である、と述べました。
  原子力規制委員会人事についても、採決できなかった人事を閉会中に強行することは、民意と国会にたいする挑戦だ、と批判しました。
  そのうえで、今回提案された意見書案は「原子力発電はひきつづき重要な電源」「原発ゼロや核燃料サイクル政策の見直しは、国際社会からも懸念が表明されている」などとあることから、私は「ひきつづき原発にしがみつく立場から政府の政策決定を批判する意見書案」であり、国民、県民が願う原発ゼロにはほど遠い内容であり反対だ」と討論しました。


  西川知事は、提案理由説明で、「原発ゼロは果たして正しい判断と言えるか。使用済み核燃料の再処理やもんじゅを柱とする核燃料サイクル政策はエネルギー政策の基本。安全をしっかり確保しながら原子力政策を進めるよう要請していくことが必要」「大飯3,4号機の再稼動によって、関西では電力に不安を抱くことなく、安心して猛暑を乗り切ることができた。単に夏場の電力をまかなうためだけではなく、わが国の重要なエネルギー源を確保していくことに大きな意義がある」などと述べ、揺るがぬ原発推進堅持です。この場面は昨夜のTVでも全国に流れていました・・・・・さて、どのようにして論戦をいどみましょうか。



   本会議の後は、全員協議会で各部からの説明がつづきました。
私は、新幹線など巨額財政負担がつづく県の財政見通し、嶺南地域支援政策の根拠、福井港の土砂流入と浚渫の状況・座礁した船舶への損害賠償、信号機設置の判断基準、福島への福井県警からの応援態勢などをたずねました。

  結局、午後6時頃になりそのまま、県庁・関電前での再稼動反対行動に参加。冷えた、おいしい梨の差し入れもありました。ありがとうございます!ますます熱気をおびる再稼動反対アクションです。
  来週もやります。ぜひ、ご参加ください。


         ★


   いよいよ本日、福島の医師の報告会です。
いま、福島はどうなっているのか。医療の現場からの生々しいレポートです。
   原発再稼動反対の方だけでなく、原発推進賛成というみなさんもぜひ、ご参加ください。


    午後2時~  福井市フェニックスプラザ 地下大会議室  参加費無料

    主催は医療生活協同組合です。