前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

爆心の語り部のごとカンナ燃ゆ・・・庄山章信展

2010年08月06日 | Weblog
    昨日は親戚に誘われて、福井市足羽山にある「はれひより」をたずねました。広告には、「落ち着いた感じのおそばと甘味処」とありますが、まったくそのとおり。素敵な感じのお店でした。喧騒から離れた山中、というところですか。

    ここで、「俳句と短歌 庄山章信展」をやっているというので、誘われたわけです。庄山さんは、私の遠縁にあたる方で、以前福井市で出版社を経営されていた方です。私はお会いしたことはあるのでしょうが、申し訳ないことにあまり記憶にありません。

    店内には俳句、短歌が短冊や色紙、絵手紙風に展示されています。店主の作者への思い入れも伝わります。


 俳句では、・・・・

雪解水けもののごとく湖に入る

まさをなる空となりゆき初比叡

   この2句は鷹羽狩行選。鷹羽先生は、やなぎ句会で拝見しましたが、すばらしい先生でしたね。


わたしの好きな句は

  車座に近江の酒と鮎なます

  手花火の終わりをなほも手離さず



ちょうど原爆の日

  爆心の語り部のごとカンナ燃ゆ

   ・・・・・第33回原爆忌全国俳句大会で「折鶴賞」をもらったものだという。栞には「高校時代から何度も原水禁大会に参加し熱い夏を体験した。原爆ドーム近くに咲く真っ赤なカンナが忘れられず、また原爆許すまじの歌声に加わった」とある。


短歌をみよう

手のひらに茗荷の子ひとつ握らせし母はしづかに息をひきとる

乳がんの手術を待ちし妻の日々叫ぶことなく笑うことなく


               


    お客はわたしたち4人。母、伯母、伯父。ゆっくりと眺め、「なにか頼もうか」。おそば、和菓子、抹茶のセットを、ぼそぼそ食べながらいろいろ話す。
母が、「家の光」に俳句を投稿していたことも初めて知った。へえーー。

    母娘の客、女性グループなどで店が混みだした。外は、あつい空だ。