前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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危険な原発「もんじゅ」推進の平野官房長官

2010年04月07日 | Weblog
NHK・・・・平野官房長官は6日の閣僚懇談会で、平成7年の事故以来、運転が止まっている、福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」について、長期的なエネルギーの安定供給と地球温暖化対策に有意義だとして早期の運転再開に期待する考えを表明しました。
高速増殖炉「もんじゅ」は、運転開始直後の平成7年にナトリウム漏れ事故を起こして以来、運転が止まったままですが、運転再開に向けた国による安全確認作業では、「運転再開に問題はない」とする結論が示されています。

これについて、平野官房長官は、6日の閣僚懇談会で「資源の少ないわが国では『もんじゅ』の運転再開は、長期的なエネルギーの安定供給と、地球温暖化対策を同時に達成していくために有意義であり、わが国の原子力政策の推進にとって大きな一歩だ。福井県や敦賀市をはじめとする地元の思いを、政府全体として受け止め、安全の確保と情報公開に万全を期して、早期に運転再開し、所期の成果をあげることを期待する」と述べました。

これについて、直嶋経済産業大臣は閣議のあとの記者会見で「高速増殖炉の技術は核燃料サイクルの有力な選択肢であり、長期的なエネルギー安定供給の確保などの観点からも国の原子力政策にとって重要な要素だ。経済産業省としても、もんじゅの早期の運転再開に期待している」と述べました。

一方、社民党党首の福島消費者・少子化担当大臣は、この問題をめぐって閣僚懇談会で発言したことを明らかにしたうえで「再開には大きな懸念があり、賛成しかねると申し上げた。再開を止めることはできなかったが、ほんとうに心配しているので、とりわけ安全確保と情報公開に万全を尽くしてもらうよう注視していきたい」と述べました。

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   とんでもない官房長官である。これまでも「電機資本側の人間」などと報道されていたが・・・・。
しかも「資源の少ないわが国では『もんじゅ』の運転再開は、長期的なエネルギーの安定供給と、地球温暖化対策を同時に達成していくために有意義」とは出鱈目もいいところではないか。
 高速増殖炉はアメリカでもヨーロッパでも技術が確立できず撤退したほど、安全性に欠ける原発だ。どうしてこんな不安定な原発で長期的に安定供給できるのか。温暖化対策というが、危険なプルトニュームをつかい、過酷事故でも起ころうものなら地域は取り返しのつかない被害を受けるし、そもそも使用済み核燃料の始末もままならない。長期間にわたって子々孫々に多大な負担をかけることになる。後は野となれ、の典型が「もんじゅ」ではないか。
 このような政府に断固、抗議する!

社民党の福島党首は「再開を止めることはできなかったが、ほんとうに心配している」と他人事のような口ぶり。
せめて福井では共産党を応援しろ、とは言わないが、危険な原発推進の民主党候補は応援しない、ぐらいのケジメをつけて当然ではないかな。

  福島党首の連れ合いの海渡先生には「もんじゅ裁判」では大変お世話になった。そのことを思い返すといっそう残念。