18日におこないました政府交渉。最初の紹介は国土交通省です。
上野のホテルから集合場所の国土交通省ロビーにいきますと、すでに山川あわら市議が夜行で到着していました。そこへ、河川整備の陳情にこられた、あわら市長、坂井市長とばったり。「市長、足羽川ダムがすすむと河川整備の予算が減りますよ」とすかさず声をかけました。
国土交通省でのおもなやり取りは以下のとおりです。
● 足羽川ダム
これは無駄遣い、として私たちは中止を求めてきました。
国側は「調査はつづけるが、工事にははいらない」と新政権での対応を説明。ダム計画には「福井豪雨を考えればダムは必要。平成18年におこなった費用対効果は2.4。次回は平成23年にしめす。地元住民には真摯に対応していく」などと答えました。
一方、「大臣はダムに頼らない治水の考えだ。今年の12月の予算内示までに再検討した結果をしめす」と。
わたしが「以前だした資料をそのままだすのでは駄目」とくぎをさしましたが、全国のダムの再検討が短期間にできるのでしょうか。以前の流域委員会でだされた資料の焼き直しなら、「やはりダムを」の結論誘導です。
● 北陸新幹線
わたしたちは、金沢以西の凍結をもとめています。
担当者は「新政権で見解などは事務方からしめすことはできない。昨年12月の福井までの延伸と敦賀駅部認可の政府与党合意は、新政権で白紙となった」と答えました。
● 福井市の区画整理事業
見直しをもとめたのに対し、国側は「保留地処分がすすんでいない。何年間のばすか、の話はつまっていると聞いている。が地権者に不便をかけるため、調査中としている」などと答えました。
以下、当日の要請文です。
★
国土交通大臣 前原 誠司様
2009年11月18日 日本共産党福井県委員会
委員長 南 秀一
重点要望事項
福井県民の切実な要望事項の実現に特段のご尽力をいただきたく、つよく要望いたします。
1、足羽川ダム計画について
�足羽川は足羽川激特事業により福井豪雨規模の洪水も流下可能となった。さらなる洪水対応も堤防強化などにより対応可能であり、1500億超の税金投入のダム計画は税金の使途として問題が多く中止すること。また、足羽川激特事業が完了した今日の時点でのダムの費用対効果を明らかにすること。
�新政権におけるダム計画見直しの際、長期間にわたり翻弄されてきた地元住民への生活支援策を講じること。
�環境影響評価について
影響を低減したり,基準との整合性が図られる等の範囲内の評価では、法で定めた国民の健康で文化的な生活の確保をいかに実現していくか、に照らして不十分であり、法にもとづき厳格に評価することを求める。
2、北陸新幹線建設について
� 建設費の地元負担と在来線の第三セクター化という多大な地方負担のスキームの見直しをおこなうこと。在来線はJRが責任をもつスキームをつくること。
� 新幹線の金沢以西の建設を凍結すること。
新幹線建設が福井か敦賀までとなった場合は、利便の低下も生じると思われる。
� 現在のJR線を改良し、スピードアップを図る方策をJR西日本、関係自治体と協議すること。
3.県内の建築業者から「2~3次下請けなどで賃金がピンハネされていく事態がある」と改善を求める声があがっている。公契約法の制定を行い、請負による賃金や社会保障費等の不当な切り下げが起こらないようにすること。また、公共事業の下請けの実態、労働者の実態を把握し、労働環境を是正するための具体策を講じること。
4.地方の鉄道・電車など高齢化社会をささえる社会基盤の維持・拡充支援策を充実させること。福井鉄道存続のための国の手厚い財政支援を行なうこと。
5.福井市の区画整理事業がうまくいかず、見通しも立たない状況になっており、区域も含め計画変更できる仕組みにすること。国の補助が有効に使われているかを検証すること。
6.敦賀市内の国道8号線バイパスや金山バイパスの4車線化工事よりも、国道161号線の拡幅工事や東浦バイパスの新設工事を優先すること。
7.国道158号線の整備について、奈良瀬―境寺バイパスの平成23年度内の完成と境寺―計石間の道路計画の早期策定を事業化すること。
8.公共下水道事業について
汚水処理の施設を合理的に活用するために、公共下水道の施設で、汲み取りし尿を処理できるように制度改正すること。■
上野のホテルから集合場所の国土交通省ロビーにいきますと、すでに山川あわら市議が夜行で到着していました。そこへ、河川整備の陳情にこられた、あわら市長、坂井市長とばったり。「市長、足羽川ダムがすすむと河川整備の予算が減りますよ」とすかさず声をかけました。
国土交通省でのおもなやり取りは以下のとおりです。
● 足羽川ダム
これは無駄遣い、として私たちは中止を求めてきました。
国側は「調査はつづけるが、工事にははいらない」と新政権での対応を説明。ダム計画には「福井豪雨を考えればダムは必要。平成18年におこなった費用対効果は2.4。次回は平成23年にしめす。地元住民には真摯に対応していく」などと答えました。
一方、「大臣はダムに頼らない治水の考えだ。今年の12月の予算内示までに再検討した結果をしめす」と。
わたしが「以前だした資料をそのままだすのでは駄目」とくぎをさしましたが、全国のダムの再検討が短期間にできるのでしょうか。以前の流域委員会でだされた資料の焼き直しなら、「やはりダムを」の結論誘導です。
● 北陸新幹線
わたしたちは、金沢以西の凍結をもとめています。
担当者は「新政権で見解などは事務方からしめすことはできない。昨年12月の福井までの延伸と敦賀駅部認可の政府与党合意は、新政権で白紙となった」と答えました。
● 福井市の区画整理事業
見直しをもとめたのに対し、国側は「保留地処分がすすんでいない。何年間のばすか、の話はつまっていると聞いている。が地権者に不便をかけるため、調査中としている」などと答えました。
以下、当日の要請文です。
★
国土交通大臣 前原 誠司様
2009年11月18日 日本共産党福井県委員会
委員長 南 秀一
重点要望事項
福井県民の切実な要望事項の実現に特段のご尽力をいただきたく、つよく要望いたします。
1、足羽川ダム計画について
�足羽川は足羽川激特事業により福井豪雨規模の洪水も流下可能となった。さらなる洪水対応も堤防強化などにより対応可能であり、1500億超の税金投入のダム計画は税金の使途として問題が多く中止すること。また、足羽川激特事業が完了した今日の時点でのダムの費用対効果を明らかにすること。
�新政権におけるダム計画見直しの際、長期間にわたり翻弄されてきた地元住民への生活支援策を講じること。
�環境影響評価について
影響を低減したり,基準との整合性が図られる等の範囲内の評価では、法で定めた国民の健康で文化的な生活の確保をいかに実現していくか、に照らして不十分であり、法にもとづき厳格に評価することを求める。
2、北陸新幹線建設について
� 建設費の地元負担と在来線の第三セクター化という多大な地方負担のスキームの見直しをおこなうこと。在来線はJRが責任をもつスキームをつくること。
� 新幹線の金沢以西の建設を凍結すること。
新幹線建設が福井か敦賀までとなった場合は、利便の低下も生じると思われる。
� 現在のJR線を改良し、スピードアップを図る方策をJR西日本、関係自治体と協議すること。
3.県内の建築業者から「2~3次下請けなどで賃金がピンハネされていく事態がある」と改善を求める声があがっている。公契約法の制定を行い、請負による賃金や社会保障費等の不当な切り下げが起こらないようにすること。また、公共事業の下請けの実態、労働者の実態を把握し、労働環境を是正するための具体策を講じること。
4.地方の鉄道・電車など高齢化社会をささえる社会基盤の維持・拡充支援策を充実させること。福井鉄道存続のための国の手厚い財政支援を行なうこと。
5.福井市の区画整理事業がうまくいかず、見通しも立たない状況になっており、区域も含め計画変更できる仕組みにすること。国の補助が有効に使われているかを検証すること。
6.敦賀市内の国道8号線バイパスや金山バイパスの4車線化工事よりも、国道161号線の拡幅工事や東浦バイパスの新設工事を優先すること。
7.国道158号線の整備について、奈良瀬―境寺バイパスの平成23年度内の完成と境寺―計石間の道路計画の早期策定を事業化すること。
8.公共下水道事業について
汚水処理の施設を合理的に活用するために、公共下水道の施設で、汲み取りし尿を処理できるように制度改正すること。■