共同通信・・・・・・・ 脚本家、小説家の向田邦子さん(1929-81年)が手がけたテレビドラマ「阿修羅のごとく」の自筆の構想メモがこのほど確認され、「向田邦子シナリオ集」(岩波書店刊、全6巻)の第2巻に収録された。複雑な人間模様を描いた創作の過程を示す貴重な資料と注目を集めている。
メモは「向田邦子」と印刷された脚本用の原稿用紙を使っていた。三女滝子を演じたいしだあゆみさんや父親役の佐分利信さんを指す「三女あゆみ」「佐分利」といった文字と人物相関図、印象的な場面で使われた「買物かご」「卵」などの言葉が鉛筆で細かく書き込まれ、イメージを膨らませていった様子がうかがえる。
「シナリオ集」に資料を収録する際、向田さんの書籍編集に携わってきた烏兎沼佳代さんや、向田さんの妹和子さんが遺品のメモを確認し、内容が判明した。烏兎沼さんは「向田さんの頭の中がそのまま映し出されたよう」と話す。・・・・・・・・
★
テレビドラマ「阿修羅のごとく」は面白かった。また、番組の音楽も独特で忘れられない。トルコの軍楽、ということでCDも買った。何曲かはいっていたが、番組につかわれたのがやはり一番、と感じた。
「向田邦子シナリオ集」に掲載された構想メモは一枚だけだが、この一枚だけであれだけの作品をつくったのではないだろう。また、実際メモからは「三女あゆみ」「佐分利」といった文字が明瞭に確認され、なぜ、「このほど確認され」るまで明らかにならなかったのか、不思議なくらいだ。今回はじめて検証されたのかな。
それにしても向田邦子はずいぶん前に若くして突然逝ってしまった作家だが、いまだに多くの心を照らしていると思う。それは「家族色」にあるのかもしれない。
メモは「向田邦子」と印刷された脚本用の原稿用紙を使っていた。三女滝子を演じたいしだあゆみさんや父親役の佐分利信さんを指す「三女あゆみ」「佐分利」といった文字と人物相関図、印象的な場面で使われた「買物かご」「卵」などの言葉が鉛筆で細かく書き込まれ、イメージを膨らませていった様子がうかがえる。
「シナリオ集」に資料を収録する際、向田さんの書籍編集に携わってきた烏兎沼佳代さんや、向田さんの妹和子さんが遺品のメモを確認し、内容が判明した。烏兎沼さんは「向田さんの頭の中がそのまま映し出されたよう」と話す。・・・・・・・・
★
テレビドラマ「阿修羅のごとく」は面白かった。また、番組の音楽も独特で忘れられない。トルコの軍楽、ということでCDも買った。何曲かはいっていたが、番組につかわれたのがやはり一番、と感じた。
「向田邦子シナリオ集」に掲載された構想メモは一枚だけだが、この一枚だけであれだけの作品をつくったのではないだろう。また、実際メモからは「三女あゆみ」「佐分利」といった文字が明瞭に確認され、なぜ、「このほど確認され」るまで明らかにならなかったのか、不思議なくらいだ。今回はじめて検証されたのかな。
それにしても向田邦子はずいぶん前に若くして突然逝ってしまった作家だが、いまだに多くの心を照らしていると思う。それは「家族色」にあるのかもしれない。