前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

すべり台社会からの転換を

2009年06月01日 | Weblog
   昨日・今日は地域をまわって総選挙準備。かねもと幸枝さんと定例の街頭宣伝。「この機会にぜひ赤旗をお読みください」「自民も民主も西松マネー。共産党はみなさんに草の根から支えられているので、企業献金とは無縁でがんばれます。応援お願いします」と訴え。このなかでしんぶん「赤旗」も12名の方に読んでいただくことになりました。ありがたいことです。一人ひとりの国民の応援によって支えられている政党、だから国民の利益最優先に大企業優先の政治と対決できることを実感します。

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   さて、昨日は、福井県民主医療機関連合会の企画、反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠氏の講演会「派遣村から見た日本社会」が自治会館で開かれ、参加した。湯浅氏の講演を聞くのははじめて。
   「今の社会はすべり台社会」だとして、「日本は所得再配分で子供の貧困率がアップしているOECD諸国で唯一の国。子供がいて、生活が苦しいのは当たり前、という異常だ」「職を失い、家族のセーフテイネットだけでは抱えきれない。無理に無理をかさね、事件化する例も。社会的に支える仕組みがあれば、リセットできたはず。まだ現状ではこういう『家族の貧困』はみえていない」「労働条件などにNOと言えない労働者がうみだされている。これは労働市場を壊す原因となり、結果となっている。悪循環だ」などと指摘しました。
   会場からの「貧困観」についての質問に答えるなかで、参加者に質問。
「路上生活者は貧困だと思いますか」「親戚・友人などの葬式に香典を包めないのは貧困だと思いますか」と質問。
 多数の参加者は「貧困だ」と回答。
 私が「あれ」と思ったのは、若い職員のなかで、それぞれ「貧困ではない」と表明した方々がいたこと。
青年が「ホームレスは貧困ではない」「親戚などの葬儀に義理を欠かざるを得ない家計状況は貧困ではない」と考える「思い」をぜひ聞いてみたい。
  新聞の投書で「少ない年金で、世話になった方の葬儀を欠礼せざるをえなかった・・・」との無念の声を読んだことがある。
  たしか、田辺聖子のつれあいの医師を描いたNHKの朝ドラで、「お金のないホームレスの人たちを診療してあげていたおっちゃん。亡くなった時、そういう人たちが花や果物などを供えてくれた」云々のくだりがあった。思わずホロッとしたが、いま親戚や友人の葬儀でそのような気持ちの表明だけで済ますことはできないのも現実。
   しばらく前は「総中流時代」などと言われていた。その時代にも貧困問題はあった。
  しかし、いまは年金・医療・介護・労働の国民生活のあらゆる分野の破壊のなかで「総貧困時代」になってきているし、どの家庭も、どの国民も、そういう「危機」「すべり台」と隣り合わせということ。
   「自民党・公明党政権」「二大政党のなれあい政治」・・・政治の貧困がつくりだした国民の貧困を許してはいけない。「社会的連帯で反撃を」とよびかけたい。


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