前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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福井県議会政務調査費の「謎」

2009年06月26日 | Weblog
      福井新聞・・・・・・08年度県会政調費18%返還 2575万円、使途厳格化で (6月26日午前7時30分)

       2008年度に県会議員が使った政務調査費は1億1229万円で、交付された額のうち実際に使った執行率は81・3%だったことが25日、福井新聞社の情報公開請求で分かった。04~07年度の執行率は98~100%と交付額をほぼ使い切っていたが、08年度は残余金として返還した額が2575万円と大幅に増加。同年度分からは収支報告書に原則1円以上の領収書の添付を義務付け、公開されるようになったため、事前審査で不適切な支出と指摘を受け、返還せざるを得なかった例が多数あるとみられる。

       政務調査費は、議員1人当たり月30万円を3カ月ごとに交付。議員個人へ直接支給する議員分が月20万円で、10万円は会派分として支給する。08年度は議員分が39人に9202万円(任期途中で辞職した1人含む)、会派分は4601万円が交付された(いずれも利息含む)。

       議員分では、1人当たり年間240万円の交付額をすべて使った議員は17人。残余金を返したのは22人で、返還額は計1627万円となった。全議員の交付額に対する執行率は82・3%。一方、会派分で返還があったのは自民党県政会(約814万円)と一志会(約132万円)で、会派分全体での執行率は79・4%。議員分と会派分を合わせると、交付総額の2割弱を返還した計算になる。

      政務調査費は07年度まで各会派にまとめて交付され、収支報告書によると04、05年度は全額を使い切り執行率100%。06年度は99・3%(残余金90万円)、07年度も98・1%(同265万円)と、残余金はわずかだった。・・・・・・

          ★

      この記事からみえてくることは・・

      「これまでの政務調査費の支出はかなりずさんだった」「不適正な支出が繰り返されていた」ということだろう。語るに落ちた。
      なぜなら私も経験者だが、特別な調査以外は年度によって急に大幅に使途がかわることはあまりないからだ。
       これまで市民団体の求めにも、「領収書公開」ができなかった理由がわかった。
  
       今回、残余金が返還された議員や会派は07年度分の出納帳や領収書などもあわせて公開すると、今回の大幅返還の「謎」は解けてくるのではないか。
       当然、07年度分についても不適切な支出にあたる部分は自主的に返還すべきだろう。

       いずれにしても、ひとりあたり年間360万円もの政務調査費は税金であり、遅ればせながら領収書公開などによって県議会議員にその使い道への自覚が目覚めてきたのは1歩前進としよう。