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かーちゃんはつらいよ

施設入所した19歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

別れ際に泣かれると

2017年08月26日 20時28分58秒 | みゆみゆとの生活
別れ際に泣かれると、後ろ髪を引かれる。

昨日、珍しくそうちゃんが、「いやだよー」と泣きました。
ショートステイに送って行った時の事です。

施設に向かう階段の途中から、「ラーメンやさん いきたいよ」と言いはじめ。
「ラーメン屋さんはまた9月になったら行こうね。今日はここでお泊りだよ。」と伝えたら、
「やだだよー! らーめんやさん いきたいっ」とひっくり返って大パニック。
なだめすかしながらなんとか職員さんのところまではたどり着けたんだけど、なかなか中に入ることもできず。
「ラーメンやさん いきたい」の一点張り。

耳がじんじんするような、お腹からの叫び声。
走り回り、寝転がって椅子を蹴る。
至近距離で私に「ここは いやなのね?」と訴え続ける。

職員さんが驚かれて、
「イヤなんて今まで言ったことないのに、どうしたんでしょうね。
 いつもショートではニコニコでおとなしいんですよ。こんなに大声出して荒れてるの、初めて見ました。」
今度はこっちが驚く番。
「へ?大声出すことないんですか?家ではこれが毎日ですけど。それも1時間コースを何セットも。」

お互い、「へーそうなんだー。」と言い合う、フシギな時間。
その間もそうちゃんは大パニック。
けど、私は慣れているし、職員さんもプロで他の子で慣れてるから、穏やかに会話する。
「おうちでの大変さがよくわからない部分もあったんですけど、ちょっと垣間見れてよかったです。」
そう言って下さったベテラン職員さんに、感謝です。

私がいるといつまでも興奮材料となってしまって余計落ち着かなさそうだったので、職員さんの判断で、引継ぎの前に先に奥の部屋に行かせることにしました。
そうちゃん、会いたがっていた若い男の職員さんを見つけて、少し気持ちが切り替わったみたい。
「ぷんぷん おこってるよ! ここイヤーッ」と泣き叫びながらも、ちゃんと私にバイバイをして、自分で歩いて部屋に入って行きました。

職員さんが、「場所が変わったせいかな~」と言われ、私もそうかもしれないと思いました。
場所が変わったのは、実は前回からです。
お盆のショートの時から、「2グループ」が「1グループ」になり、広めの部屋になった。人数も減った。
そのことに混乱した利用者さんも複数いたようなのですが、そうちゃんは全く動揺することもなくすぐ馴染んだ、と言われていました。
1週間何事もなかった、と言われたのに。

ほんとは、不安だったんだ。
それが、こんなに遅れて出るんだ。

改めて、そうちゃんの特性を思いました。
嫌なことや違和感を感じても、うまく言葉で表現できない。
違う言葉で、違うタイミングで、それが出ていることが、他にもいっぱいあるんだろうな。
不便だね、そうちゃん。
がんばってるんだよね、いつも。

今回のショートステイも一週間の予定です。
私は、昨日のパニック対応で上腕が痛い。
しばらく休憩。体も、心も、綻びかけてるから。

と言いつつ。
昨日は12時半まで飲んで、今朝は違う友人と音楽の打ち合わせ。
あれ?ノンストップで動いてるぞ。

9月末に高齢者施設で演奏することが決まったので、今日はその練習。
それから、11月のコンサートでやる曲も。
これは、フルート2本、ピアノ、ユーフォニウムという面白い構成です。

9月の高齢者施設では、秋の童謡のほかに「切手のないおくりもの」を歌うことにしました。
以前に友人に教えてもらった、平井堅が歌っているバージョンがステキ。

楽譜を見たりして、「切手のないおくりもの」が作詞作曲財津和夫だと知った。
財津和夫バージョンも聞きたいな、と思ってYouTube検索していたら、チューリップの曲もヒット。
「青春の影」。名曲です。

 自分の大きな夢を追う事が 今までの僕の仕事だったけど
 君を幸せにする それこそが これからの僕の生きるしるし

泣ける