ミヤソノブログ

美味しいものと、趣味の演劇・美術鑑賞、
そして浪費コレクションの一部を公開。
たまに日記あり。

芸術に触れる事もある

2006年11月26日 | 観劇、感激
この日はブリヂストン美術館に「プリズム・オーストラリア現代美術展」を観に行く。

ワタクシ、一応美学美術史学科卒なんですが、
不勉強な方だったので(選考も民族学だしね)、
美術展にいってもパパッとその美術に対する歴史・考察が出てこない。
こんなときに「もっと勉強しておけばよかった」とつくづく思うが今は遅し。
改めて楽しんで勉強するつもりで美術展に行っている。

今回はとてもマイナーなオーストラリア現代美術展。
ブリヂストン美術館には大学の教授が館長だったりして、
学生時代に一人で訪れたこともある。
今回は初めてギャラリートークにも参加、説明を聞きながら作品を楽しむ。

作品には先住民文化であったり、殖民の歴史、他民族国家であることが
大きく影響しているのだそうだ。
しかし日本人にはいい意味でも悪い意味でも、民族意識が低いため、
その意識というものを身にしみて理解できるのか、といわれれば疑問だが、
そうゆう意味でも見る価値のある展示だと思った。
もちろん常設展には有名作品が沢山ありますので、そちらもどうぞ。

久々にいったら、改装されてきれいだったし、素敵なカフェもあるのに、
いかんせん来場者が少ないことをすごく残念に思う。
この美術館は事業として採算の取れないものを
社会の貢献?として続けていることになぜか心が熱くなる。

だって、無駄なものを切り捨てる世の中なのですよ、
そういった意味では芸術は一番切り捨てられやすい部分なのです。
森美術館のように沢山の人が訪れて、面白い展示を行う美術館が成功を収める中、
この東京でこんなマイナーな(失礼!)展示を行う意味を見出しているのですから。

でもまあ、有名どころが一挙に集まっているのを見ると、
お金のある企業が買い集めただけあるなぁとニヤリとはします(笑)

チャラくないのです、一本気な美術館。ぜひどうぞ。

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