Dying Message

僕が最期に伝えたかったこと……

沈みゆく船

2013-10-30 15:54:24 | 野球
 今年の8月下旬だったかな。西武ドームに行ったとき、イニングの合間にトイレに立ったのだけど、女子トイレに長蛇の列ができていて驚いた。しかも並んでいるのは押しなべて若い女の子たち。

 確かにライオンズってイケメン選手が多いもんね。ナカジこそ抜けても、岸・栗山・涌井・片岡・金子とまだまだ逸材は多いし、前監督のナベQも現在は禿げて太って見る影もなくなってしまったけれど(笑)若い頃の映像を見るとかなりのイケメン。坂本程度が持て囃されるどこかの読売巨人軍とは違って、もはやルックスで採用してるんちゃうか?と言いたくなるほどに駒が揃ってる。

 それなのに新監督の伊原春樹が就任会見で「ファンはヒゲや茶髪の選手を見に来るわけではない」とか何とか言ったらしいね。別によその監督の考えなんて知ったこっちゃないけど、それが誤りなのは上記の理由により明白だし、自分の好き嫌いを他者の意見を代弁するかのように述べるのはバカの常套手段。ライオンズの選手がみんな大崎だったら西武ドームから女子トイレが消えるよ(笑)。

 もちろん年配のファンの中にはそういうものを快く思わない層もいるんだろう。でも、ぶっちゃけ、そんな連中放っておけばいいと俺は思う。年寄りを相手にした商売の末路が悲惨なことは公営競技の現状を見ればよく分かる。競輪や競艇はどこも売り上げ不振に喘いでいるし、地方競馬場だって廃止の連鎖が止まらない。早い話、死ぬ人数の分だけファンの数も減っていくわけだよ。

 俺は野球にはそうなってほしくないと強く思う。「自分が生きている間、プロ野球は無事だろう」てのは関根潤三あたりが言えばその通りなのかも知れないけど、例えば俺が年寄りになった頃はどうなんだ。存続している保証なんてどこにもないのに、野球界はいつも保守的な意見ばかりがまかり通る。「プロ野球ai」みたいな雑誌をバカにしているうちは、この船は沈みゆくばかりなんじゃないのか。

 理論的な面だってそう。本場アメリカでは統計学的見地から野球を科学する動きが広まってるのに、日本では相変わらず解体新書みたいな理屈がありがたがられる。で、そういう連中に限って「日本の野球の方が緻密」とか平気で抜かす。輪廻的に赤ん坊と隣り合った野球人は「アンチMLB&サッカー」と相場が決まっていて、投手分業制にも否定的。てめえのやってきた野球を正当化するのに必死なんだね。

 とにかく来季のライオンズには色んな意味で期待したいと思う。涌井やヘルマンは移籍する可能性が高いし、監督云々を抜きにしても前途は多難だろう。伊原は巨人のヘッド時代、野村克也と揉めたりしていたけれど、試合後のコメント等でホークスに八つ当たりするのはくれぐれもご勘弁願いたいところだ。


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