博打狂の戯言

去年の暮れに改修工事が終わった阪神競馬場。外回りを新設したことで、外枠不利と言われた芝マイルも、紛れが少なく実力が反映されやすいコースになった。

これでよりクリーンなレースが見られるって意見が多いようだけど、ちょっと待ってくれと言いたいんだよ。競馬なんて所詮、博打なんだよ。毎度、実力通りに決まられたら、馬券に面白みもへったくれもなくなるじゃないか。事実、桜花賞だって例年なら穴馬探しが楽しいレースなのに、今年は二強の牙城が崩れる見込みは薄く、馬券的妙味は皆無に等しい。繰り返すけど競馬なんて博打に過ぎないわけで、だとしたらフラットなレースを目標に掲げるのは絶対に間違っているはずだろう。競馬の醍醐味は、実力のある人気馬を、コース適性や展開の綾で負かす可能性のある穴馬を探すところにあるんだからね。

ま、これも競馬をスポーツと見なすバカが増えた成れの果てなのかも知れないけどね。レミオロメンの曲が使われているＣＭ、あれは一体何なんだ。ギミック仕立てで競馬を無理矢理に美化する主催者がいて、それに踊らされるファンがいる。何かが決定的に間違っている気がしてならないよ。