Dying Message

僕が最期に伝えたかったこと……

2012年を笑い飛ばそう!!

2012-12-31 00:57:58 | 漫才
「今年最も話題になった人物と言えば森口尚史だな」
「もっと他にいないのかよ。確かに話題にはなったけど」
「もうこいつがとんでもないホラ吹き野郎でね」
「そうそう」
「当たってもないのにデッドボールのアピールをしたっていう」
「それは巨人の加藤選手だろ! 『iPS細胞を使った世界初の心筋移植手術を実施した』と言ったんだよ」
「実は世界で2番目だった」
「だとしたら一応すごいことになっちゃうだろ! 全くの事実無根だったんだよ」
「こういう人間はきっと嘘をついてばかりの人生を送ってきたんだろうな」
「まぁそうかもね」
「高校では友達に『オレはもう童貞じゃない』なんて吹いちゃったりしてさ」
「それくらいの嘘だったらまだ可愛いけどね」
「中学生の頃は『オナニーって何? やったことない』なんて言ってたくせに」
「まぁありがちだよな」
「オレもこれからは積極的に嘘をついていこうかな」
「いちいち宣言することではないだろ!」
「『僕は社会人です』『僕は高収入です』『僕は高学歴です』『僕は高身長です』『僕のアソコは剥けています』『僕は友達思いです』『僕は頭がいいです』『僕はモテモテです』『僕の未来は明るいです』」
「やめろ! それが全部嘘だっていうのは悲しすぎるよ!」
「『僕はちゃんと3年間高校に通いました』」
「それさえも嘘なのかよ!」
「『僕は来年自殺しません』」
「じゃあ自殺するのかよ! 縁起でもないことを言うな! ただでさえ今年は痛ましい事件があったんだから」 
「ああ、大津のイジメ事件ね」
「そうそう」
「前回イジメが社会問題になったのが確か2008年頃だった。何か周期的なものがあったりするのかな」
「いや、どうだろう」
「そのうちイジメが問題になる年のことを“あの年”なんて呼び始めたりしてね」
「生理みたいな言い方をするな!」
「“あの年”が来ちゃったからエッチできないの。代わりに口でしてあげるから許してなんて」
「勝手にやってろよ!」
「4年スパンってことは五輪と一緒だな」
「ああ、そうだね」
「だからオリンピックでイジメという種目が作られたりしてね」
「やめろよ!」
「代表になった奴が選手村でいきなり福原愛を泣かせちゃう」
「愛ちゃんももう泣く年齢じゃないだろ! 大体、イジメってどんな競技なんだよ」
「様々な手を使って最も早く自殺に追い込んだ選手が金メダル」
「発想が最低だよ!」
「心理的に攻めたり、肉体的に攻めたり、選手たちは手を変え品を変え競技に挑むんだけど、意外に効果的なのが服を脱がすっていうやつね」
「ああ、確かにそれは辛いかも」
「だから、お尻を出させた子が1等賞になっちゃったりして」
「日本昔ばなしか!」
「人間っていいな~」
「ちっともよくねぇよ! これは笑い事じゃなくて、ネタにしちゃいけないほどに凄惨なイジメだったんだから」
「学校内で葬式ごっこをやったりしたんだろ?」
「そうそう」
「そしたらリアルに葬式をやっちゃった」
「やめろよ!」
「お医者さんごっこで遊んでた奴が患者になっちゃうようなもんだな」
「違うよ! しかも患者って何だ! せめて医者になれ!」
「じゃあプリントゴッコをしていた奴がプリントになっちゃうようなもんだな」
「だから違うって! プリントゴッコは商品名だろ」
「あるいは鬼ごっこをしてた奴が鬼になっちゃうようなものか」
「しつこいよ!」
「イジメに走るような奴はきっと鬼ごっこばかりしていたんだろうな」
「急に真面目なことを言うな!」
「でも、マジな話、やっぱり自殺なんかしちゃダメだと思うね」
「そりゃそうだよ」
「生きてさえいればそのうち必ずいいことがあるんだから」
「たまにはいいこと言うじゃん」
「森口さんがそう言ってたんだけどね」
「嘘なのか! いい加減にしろ!」


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