雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

都知事選挙に蓮舫氏出馬表明

2024-05-27 18:59:45 | 日々これ好日

     『 都知事選挙に蓮舫氏出馬表明 』

   7月に行われる 東京都知事選挙に
   蓮舫参議院議員が 立候補すると表明した
   小池現都知事も 三選に向けて出馬の意向と伝えられている
   他にも相当数の人が 立候補の意向を表明しているようだが
   このお二人の戦いは 大いに興味がある
   自分に選挙権はないが
   首都の首長を決めるのに ふさわしい
   堂々とした 選挙戦を期待したい

                  ☆☆☆

 

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鬼の目にも涙 ・ 小さな小さな物語 ( 1771 )

2024-05-27 07:59:23 | 小さな小さな物語 第三十部

図書館で数頁だけ読んだ本の中に、「鬼の目にも涙」という言葉を見つけました。その時には、特に気に掛かるほどのこともなく、その本も借りなかったのですが、後になって、「鬼の目にも涙」という言葉だけが何故か気になりました。
そこで、ごくありふれた言葉ですが、少々調べてみることにしました。

まず手始めに、広辞苑で「鬼」を調べてみました。
『おに[鬼]』・・(「隠 ( おに ) で、姿が見えない意という )
「 ①天つ神に対して、地上などの悪神。邪神。 ②伝説上の山男、巨人や異種族の者。 ③死者の怨霊。亡霊。 ④恐ろしい形をして人にたたりをする怪物。もののけ。 ⑤想像上の怪物。仏教の影響で、餓鬼、地獄の青鬼・赤鬼があり、美男・美女に化け、音楽・双六・詩歌などにすぐれたものとして人間世界に現れる。後に陰陽道の影響で、人身に、牛の角や虎の牙を持ち、裸で虎の皮のふんどしをしめた形をとる。怪力で性質は荒い。 ⑥鬼のような人。(ア) 非常に勇猛な人。(イ) 無慈悲な人。借金取り。債鬼。(ウ) ある事に精魂を傾ける人。(エ) 鬼ごっこなどで、人をつかまえる役。 ⑦貴人の飲食物の毒味役。おにやく。 ⑧紋所の名。鬼の形をかたどる。めんおに。かたおに。 ⑨名詞に冠して、勇猛・無慈悲・異形・巨大の意をあらわす語。 」とありました。

実は、辞書で調べようと思いましたのは、「鬼」そのものの説明ではなく、慣用語のようなものを調べようと思ったのですが、例えば、掲題の「鬼の目にも涙」もその一つですが、「鬼」の説明の後にずらりと並んでいて、それを全部引用させていただくとなれば、とても、このコラムでは収まらなくなってしまいます。
つまり、「鬼」は私たちと実に密着した関係にある証拠のような気がしました。
辞書の⑤で説明されている鬼の姿は、わが国独特のもので、多くの妖怪の本家のような気がします。
「鬼」の概念は、中国から伝来したともされますが、中国の鬼(キ)は死霊を表していたようで、おそらく、その文字や概念が渡来したときには、すでにわが国の人々の中には、単に死霊や怨霊という概念を超えて、超能力的な存在として怖れ、あるいは畏れ、そして、時には頼り・すがる存在としてあったのではないでしょうか。

今勉強中の「今昔物語」にも、鬼は再三登場します。それも、様々な場面で登場してきます。
「今昔物語」は仏教の影響を強く受けた説話集ですから、地獄の獄卒や、亡くなった人を閻魔王のもとに連れて行く役人として登場しますが、この世の生活の中に入り込んでくる鬼も数多く登場します。
節分の豆まきでは、「福は内、鬼は外」と邪気を追い払うと説明されますが、一部の地域では、「福は内、鬼も内」と共存を目指している地域もあります。まあ、共存を目指しているのかどうかはよく知らないのですが。
さて、掲題の「鬼の目にも涙」ですが、実に味のある言葉だと思うのです。「残酷無慈悲な鬼であっても、時には、情にうたれて心を動かせるものだ」と受け取りたいのですが、今、私たち世界には、この言葉を思い浮かべて欲しい人が何人が存在しています。
その日の近いことを、切に祈るばかりです。

 

 

 

 

 

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