雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

ゴールデンウィーク 後半戦?!

2024-05-03 18:19:41 | 日々これ好日

    『 ゴールデンウィーク 後半戦?! 』

   ゴールデンウィーク 後半の四日間がスタートした
   自宅周辺の道路の 交通量は激減
   庭いじりとテレビの 質素極まりない初日だった
   テレビで報じられている 観光地の様子は
   『後半戦』と表現したいような 状態だ
   オーバーツーリズムが 話題に上がることが増えているが
   京都などは 市民生活が傷ついているように見える
   海外からの訪問客は 大歓迎だが
   今年のゴールデンウィークは オーバーツーリズムについて
   多くの地域で 思い切った対策を採用する
   切っ掛けの機会に なりそうな気がする

                  ☆☆☆ 

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踏み止まる知恵と勇気 ・ 小さな小さな物語 ( 1763 )

2024-05-03 08:00:54 | 小さな小さな物語 第三十部

飲食店などを経営していた夫妻が殺害されたらしい事件の捜査が続いています。
そもそもこの事件は、遺体を焼却するという残忍な行為から表面化しましたが、その後、犯人グループ(?)の一員らしい男が自首してくると言う何とも不可解な行動から、その人物が死体遺棄を指示したり、指示されたとされる人物が逮捕されていますが、関係した人物はまだいると見られていて、事件の全容はまだ霧の中といったところでしょうか。

事件そのものについて照査するのが本稿の目的ではありませんので、ここまでにさせていただきますが、気になることは、特殊詐欺的な犯罪や、闇バイトと呼ばれるものがからむ事件などでは、「金を手に入れる」為だけに、卑劣な、そして残虐な事件の「手駒」に簡単に釣り上げられる人が、次々と現れているということに唖然としてしまいます。
その多くが、まだ一人前とは思えないような若者であることに、この種の事件が報道される度に虚しさが増します。
そうした事件によって犯罪者となってしまった若者の多くは、犯罪組織全体から見れば、単なる使い捨ての「ジャコ」にすぎないのに、どうして簡単にホイホイと加わってしまうのでしょうか。それほどお金に困っていたのでしょうか。相談する人もいなかったのでしょうか。そうした誘いかけに冒険心のような物でも感じたというのでしょうか。

今回の事件に限りませんが、表面化した事件などを見ていますと、犯罪者になってしまった人の多くは、少し前までは、ごく普通の生活を送っていて、周囲の人もごく普通の人と感じ取っていた場合が多く、どこかの地点で違う方向に一歩を踏み出してしまったようなのです。何か特別な原因があったのでしょうか。自分を変えたいとでも思ったのでしょうか。ちょっとした小遣い稼ぎとでも思って、違う道へ踏み出そうとしている意識さえなかったのでしょうか。間違っている道と分かっていても、簡単に後戻りできるとでも思っていたのでしょうか。

私たちの社会は、近隣との結びつきが薄くなり続けているようです。大都会においては、「向こう三軒両隣」という観念はすでに消え、勤め先を持っている人は近隣よりも職場関係の人間関係の方が強くなっているようです。ところが、その職場での人間関係も、プライベートな面では希薄化が進んでいるようで、それらを穴埋めするように、ネットなどバーチャル的な出会いに、日常接している人以上に親密感を抱いてしまう人が少なくないとも聞きます。
このような、日ごろ接し会う人との関係が希薄になる傾向は、わずらわしい人間関係を緩和させることになるのでしょうが、同時に、道を踏み外しそうな時などに、手を差し伸べてくれる人も少なくなっているような気がします。
人生は、もし失敗しても何度でもやり直す道があると言います。おそらくそれは正しいのでしょう。しかし、その道は、そうそう容易い道ではないはずです。
そう考えれば、やはり、美味しい話やうますぎる誘惑に踏み出す前に、踏み止まるだけの知恵と勇気を養うことが大切だと思うのです。


 

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