初詣

2017-01-02 05:24:01 | 日記

 

 余りテレビは見なくて退屈はしない性格なので大晦日の番組は興味が無く早い時間に就寝する。好奇心の強い家内は遅くまで茶の間で見ているようで寝床に紅白歌番組が聞こえて来る。何時もの年ならば近くの寺の除夜の鐘の音で目が覚めうつらうつらで床の中で新年を迎える。今年は熟睡なのか鐘の音は聞こえず静かな新しい年を迎える。昨年の大晦日は小雪で積雪は無く暖かい日だった。野良仕事の剪定は思いの他捗り新しい年迎え5日から稼ぎ初めで始まった。

大晦日は積雪は無く天気情報で元日も午前中はお日様マーク。何時もの癖で目覚めは早く、元日の朝刊配達時間は遅いので寝床で配達人を待っている。1年の計は元旦にありなんて昔言葉を思い出しながらいろんあ事を考える。何を考えても家族の健康が第一で在り来たりの年頭の思い。

分厚く重い朝刊を新聞受け箱から取りながら外の景色を伺う。雪の無い正月で気温もそんなに低くなく初詣は地元の神社だけでは物足りない感じがして来た。朝食後上空一面の覆ったグレー色から段々青空が見えて来た。20年程前に雪の無い正月で家内の母を連れて初詣に山寺に行った楽しかった思い出がよみがえる。

四季折々の景色の移ろいも美しいが雪の無い山寺の初詣も退屈な正月にと家内に話掛ける。滅多にない好天の初詣日和で加齢が進むと長い階段上りは無理で行けなくなってしまう。善は急げで朝茶の飲んでから直ぐに地元神社から初詣で山寺の直行する。国道を走行する車両は珍しい程なく楽な運転。山寺近くになっても参拝者は少なく駐車場はガラガラ空いている。

家内の母を連れての初詣の時は駐車場が満車で難儀した思いがあり今回も同じかと覚悟はしていたが変わった物だと家内の喋りながら登山口まで上って来る。そこの駐車場に空き場所があり無人で自由のお金を入れ車のナンバーを記帳すれば良い仕組み。

いくら暖かい朝でも石段は所処凍結してすべりやすく互いに気を付けながら上って行く。参拝料300円を支払い上って行くが下りて来る参拝者は無く俺たちは早い初詣者。杉の木立から急な日差しで周辺一瞬明るくなったり日陰は寒くなったりの参道を上って行く。足腰を鍛えようと急ぎ足で休み無しで上って行く。

石段の高さは14cm程の段差で上り安く参拝者も少なくとんとん拍子で上って行く。奥の院、五大堂等30分掛からない道中、途中に携帯電話で写真を撮りながらだが開花、新緑、紅葉、積雪等の四季の美しさな無くちょっと物足りない。積雪、天気、体3拍子揃っていなければ山寺初詣なんては出来ない。後は来れないだろうと話しながら帰り道は足膝に気を配りながら下山する。

帰り汗が退いて寒さを感じて来るが日差しがあり風邪の心配は無く帰りに下山口で黒く味の浸みった力コンニャクを食べる。疲れて立ち食い出なく俄作りの平らな板張りにウスベリを敷いた椅子に座って食べる。最初の客のようで誰にも気兼ねも無く店主を雑談する。今日のように好天の初詣日和は今から12年前にあったような話。側には老夫婦の参拝者が串刺しコンニャクを食べている顔の部分だけ穴が開き実物大のカラーの図柄が立ってある。互いに穴に顔を埋めて記念写真を店主に撮って貰い帰宅する。