三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

「議員間討議」・・・これからの議会活性化のキーワードか???

2007年02月16日 06時03分01秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日、議会運営委員会が開催され、先般来、長老のS議員からお申し出のあった「代表質問」のあり方についてS議員の考え方、思いをお伺いをした。
 現在、ご承知のように三重県議会では原則、「対面演壇方式」を採用している。この「対面演壇方式」は議会と知事はソレゾレ県民から直接、選挙で選ばれてくると言う「二元代表制」の考えの下、議員内閣制の国会とは違い、発言する議員が執行部を背に議員に向かって「質問」するのはオカシイのではないか?むしろ県民の代表である議員は議員を背に執行部に向かって質問をすべきではないか?議会と執行部との緊張ある関係を構築していく上からも「対面演壇」にすべきとの考え方にたって採用されたものである。
 そして、今回、S議員から「今期で勇退するので、最後に議員の皆さんに私の思いを訴えたい」ついては「演壇」から議員に向かって発言をする事を認めてもらいたいと申し出があったのである。
 突然のお申し出であり、会派に持ち帰り協議と言うことになった。会派での議論は総じて否定的な意見が多く、他会派でも同様の意見があり、昨日の議運でS議員は自ら「申し出」を取り下げられたが、S議員が提起された「議員間討議」の重要性についてはシッカリと受け止めなければならないと思います。
 ご案内のように、現在の県議会では圧倒的に執行部提案の議案が多く、必然的に議員が執行部に向かって質疑をすることになってしまう。しかも予算の編成権、提出権、執行権を知事が法律上独占している現状では、議会の持つ権能である「議決権」「監視・評価」を実効性のあるのもにしようとすればするほど、なおさら執行部への厳しい質疑の応酬とならざるをえないし、またそうしなければならない。

 「議員間討議」は議会の機能の最も重要なモノのひとつである。そのことは昨年制定をした「議会基本条例」にも書かれているし、すでに「特別委員会」で「政策提言」を纏めていく作業のなかでも実施されてきているところである。
 しかし、さらに「議員間討議」を充実させていくポイントは今回の自治法改正で認められた「委員会」での「議案提出」などを積極的に活用した議会の「政策形成能力」の向上ではないだろうか?
 議員提案条例をはじめとする議会による「政策形成能力」とその「成果品」を作り出すためには、どうしても「議員間討議」を重ねざるを得ないし、そうしなければ実りあるのもにならない。
 今回のS議員の思いを具体化することは、まさに「政策形成能力」の向上に結びつくと考えています。そしてその方向は、もう見えてきているのでは・・・???
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿