三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

議提条例はママコですか?

2005年06月25日 06時08分51秒 | Weblog
 野呂知事は22日の定例記者会見で、県が議員発議のリサイクル製品推進条例に基づいてリサイクル製品として認定した、石原産業の埋め戻し材・フェロシルトから放射線が検出された問題についての記者からの質問のなかで、議提条例に関し「議会には、(議決)責任について、行政が受ける監査委員などのチェックシステムはなく、考えていく必要がある」と発言したと報じられている。
 この発言が事実とすると、知事は二元代表制における議会と首長の関係をまったく理解していないか、誤解していることになる。議会は執行部側からの提案の条例であろうと、議員側の提案の条例であろうとその出自を問わず分け隔てなく審議し、質すべきはただし、修正すべきは修正し、正しければ賛成。間違っていれば否決する、という本来持っている議決機関としての責任を今日まで、粛々と果たしてきた。 
 その条例に基づいて、執行するのは執行権を持っている行政側の責任であり、そもそも議会には執行権はない。そのために具体的な条例規則などは行政サイドが作り、より、執行しやすく工夫をする。
 つまり、執行上、問題が生じれば、執行部サイドから問題提起をし、規則要綱を改変するならする、条例の一部改正をするなら、その旨、提案する。これは執行部の問題である。
 これをいかにも議提条例を執行して生じた問題は議会の責任であるかのような発言はいかがなものか?議提条例と執行部提案条例を区別して考えるのはことの本質を勘違いしていると考える以外、理解ができない。いかがですか?

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