三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

「格差社会」はドコ?県庁?それとも??

2006年05月12日 07時25分19秒 | 社会、政治、三重県、議員
 朝方の雨も上がり、久しぶりに初夏らしい日差しが帰ってきた昨日、このところご無沙汰がちである企業を重点的に訪問をした。
 桑名市郊外の某企業を訪ねると、運良く社長が在社。「ご無沙汰で・・・」「仕事の方はどうですか?」と型どおりの挨拶を交わし、近況などの報告をしていると、社長がやおら真剣な顔で「最近、格差社会になってきたとよく言われるが、本当に実感しています!」と言い出した。
 その社長の説明によれば、景気がイイのは自動車関連や一部機械などの製造業だけ、しかも大手。それらの業種から外れたところとか、中小零細企業はますます厳しくなっているとのことである。
「当社の取引先60社の内、10社が廃業した」「廃業できるところはマダいい方で、借入金のため廃業したくとも出来ないところも沢山ある」などと深刻な話がコレでもか!とつづく。
 そのうち、話は役所への愚痴に変わってきて、「今、業界団体の長をさせてもらっているので、県庁の方と会う機会が多いが、業界の苦しさは本当のところ、解っていない!・・・」と憤懣やるかたないと言った調子で延々と喋り始めた。
 話は聞きたいが、余り長居していると、次の企業に行けないので「よく判っております。頑張りますので・・・」と話を遮って、会社を出た。
 次の訪問先は多度地内の某企業。約束の時間に遅れてはならじと車を急がせて走っていて、フト道路際を見ると4月の初旬の大雨で崩れた法面がそのままに放置されている。ココは確か地元からの要望もあり建設事務所に復旧を依頼した箇所だ!「すぐにヤリマス」と返事があったのに、マダそのままとは!
 早速、携帯で建設事務所に電話のつもりが、県民センターにかけてしまった。
 「間違って県民センターにかけてしまいました。建設の保全は何番でしょうか?」「チョット待ってください」・・・と言ったきり、しばらく無言!どうなっているのか?と思っていると「しばらく待ってください」とマタ言って、そのまま時間が経っていく。ヤット反応があったと思ったら「建設の保全でしたね?」「そうです」「チョット待ってください」と言ったきり、マタマタ時間だけが経過していく。
 イイカゲン時間が経ってからヤットコサ「○○○番です」と教えてくれた。
 長時間かかって判明をした電話番号で、ナンとか建設の保全に連絡がとれた。「以前にお願いをした箇所の復旧がマダのようですが・・・」と言うとここでも「チョット待ってください。調べますので・・・」との返事である。
 電話を持ったまま待っていると「判りました。すぐヤリマスので・・・」との返事。「この前も同じくスグやりますのでと言ってたじゃないか!」とコチラの言葉もダンダンと荒くなる!
 「地元からの要望も知ってはいるんですが、イロイロと復旧箇所がありまして・・・」と今度は言い訳と説明。

 「行政経営品質」や「文化力指針」も結構ではあるが、「時間」に対する感覚の「官民格差」は如何ともしがたいモノがあるのだろうか?県庁での「スグ」とか「チョット」とはイッタイどれくらいの「時間」を指すのか?
 「官民格差社会」はいつになったらなくなるのか?「スグ」なくなるのでしょうか?それともアト「チョット」でなくなるのでしょうか???