浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

明来闇去

2020-05-16 19:35:43 | 明来闇去

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~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
    
               第四 八つの詩句の章 

                   六、老い


804、ああ短いかな、人の生命よ、百歳に達せずして死す。
    たといそれよりも長く生きたとしても、
    また老衰のために死ぬ。

805、人々は「わがものである」と執着した物のために悲しむ。
    (自己の)所有しているものは常住ではないからである。
    この世のものはただ変滅するものである、と見て、
    在家にとどまっていてはならない。

806、人が「これはわがものである」と考える物、
    ―――それは(その人の)死によって失われる。
    われに従う人は、賢明にこの理を知って、
    わがものという観念に屈してはならない。



明来闇去

2020-05-15 00:13:10 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
    
               第四 八つの詩句の章 

            五、最上についての八つの詩句


802、かれはこの世において、見たこと、学んだこと、
    あるいは思索したことに関して、
    微塵ほどの妄想をも考えていない。
    いかなる偏見をも執することのないそのバラモンを、
    この世においてどうして妄想分別させることが
    できるであろうか?

803、かれらは、妄想分別をなすことなく、
    (いずれか一つの偏見を)特に重んずるということもない。
    かれらは、諸々の教義のいずれかをも受け入れることもない。
    バラモンは戒律や道徳によって導かれることもない。
    このような人は、彼岸に達して、もはや還ってこない。



明来闇去

2020-05-14 00:21:35 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
   
               第四 八つの詩句の章 

            五、最上についての八つの詩句


799、智慧に関しても、戒律や道徳に関しても、
    世間において偏見をかまえてはならない。
    自分を他人と「等しい」と示すことなく、
    他人よりも「劣っている」とか、
    或いは「勝れている」とか考えてはならない。

800、かれは、すでに得た(見解)
    〔先入見〕を捨て去って執着することなく、
    学識に関しても特に依拠することをしない。
    人々は(種々異った見解に)分かれているが、
    かれは実に党派に盲従せず、
    いかなる見解をもそのまま信ずることがない。

801、かれはここで、両極端に対し、種々の生存に対し、
    この世についても、来世についても、願うことがない。
    諸々の事物に関して断定を下して得た固執の住居は、
    かれには何も存在しない。




明来闇去

2020-05-13 00:59:54 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
   
               第四 八つの詩句の章 

            五、最上についての八つの詩句


796、世間では、
    人は諸々の見解のうちで勝れているとみなす見解を
    「最上のもの」であると考えて、
    それよりも他の見解はすべて「つまらないものである」
    と説く。
    それ故にかれは諸々の論争を超えることがない。

797、かれ(=世間の思想家)は、
    見たこと・学んだこと・戒律や道徳・思索したことについて、
    自分の奉じていることのうちにのみすぐれた実りを見、
    そこで、それだけに執着して、それ以外の他のものをすべて
    つまらないものであると見なす。

798、ひとが何か或るものに依拠して
    「その他のものはつまらぬものである」
    と見なすならば、それは実にこだわりである。
    と〈真理に達した人々〉は語る。
    それ故に修業者は、見たこと・学んだこと・思索したこと、
    または戒律や道徳にこだわってはならない。


明来闇去

2020-05-12 00:49:55 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
    
               第四 八つの詩句の章 

            四、清浄についての八つの詩句


794、かれらははからいをなすことなく、
    (何物かを)特に重んずることもなく、
    「これこそ究極の清らかなことだ」と語ることもない。
    結ばれた執着のきずなをすて去って、
    世間の何ものについても願望を起こすことがない。

795、(真の)バラモンは、(煩悩の)範囲をのり超えている。
    かれが何ものかを知りあるいは見ても、執着することがない。
    かれは欲を貪ることなく、また離欲を貪ることもない。
    かれは〈この世ではこれが最上のものである〉と
    固執することもない。



明来闇去

2020-05-11 00:55:13 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

  
               第四 八つの詩句の章 

            四、清浄についての八つの詩句

791、前の(師など)を捨てて後の(師など)にたより、
    煩悩の動揺に従っている人々は、
    執着をのり超えることがない。
    かれらは、とらえては、また捨てる。
    猿が枝をとらえて、また放つようなものである。

792、みずから誓戒をたもつ人は、想いに耽って、
    種々雑多なことをしようとする。
    しかし智慧ゆたかな人は、ヴェーダによって知り、
    真理を理解して、
    種々雑多なことをしようとしない。

793、かれは一切の事物について、
    見たり学んだり思索したことを制し、支配している。
    このように観じ、覆われることなしにふるまう人を、
    この世でどうして妄想分別させることができようか。



明来闇去

2020-05-10 00:28:27 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
  
               第四 八つの詩句の章 

            四、清浄についての八つの詩句


788、「最上で無病の、清らかな人をわたくしは見る。
    人が全く清らかになるのは見解による」と、
    このように考えることを最上であると知って、
    清らかなことを観ずる人は、
    (見解を、最上の境地に達し得る)
    智慧で在ると理解する。

789、もしも人が見解によって清らかになり得るのであるならば、
    あるいはまた人が智慧によって苦しみを捨て得るのであるならば、
    それでは煩悩にとらわれている人が
    (正しい道以外の)他の方法によっても
    清められることになるであろう。
    このように語る人を「偏見ある人」と呼ぶ。

790、(真の)バラモンは、(正しい道の)ほかには、
    見解・伝承の学問・戒律・道徳・思想のうちどれによっても
    清らかになるとは説かない。
    かれは禍福に汚されることなく、自我を捨て、
    この世において(禍福の因を)つくることがない。




明来闇去

2020-05-09 00:29:25 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

               第四 八つの詩句の章 

            三、悪意についての八つの詩句


786、邪悪を掃い除いた人は、世の中のどこにいっても、
    さまざまな生存に対してあらかじめ抱いた
    偏見が存在しない。
    邪悪を掃い除いた人は、
    いつかわりと驕慢とを捨て去っているが、
    どうして(輪廻に)赴くであろうか?
    かれはもはやたより近づくものがないのである。

787、諸々の事物に関してたより近づく人は、
    あれこれの論議(誹り、噂)を受ける。
    (偏見や執着に)たより近づくことのない人を、
    どの言いがかりによって、
    どのように呼び得るであろうか?
    かれは執することもなく、捨てることもない。
    かれはこの世にありながら一切の偏見を
    掃い去っているのである。



明来闇去

2020-05-07 19:31:24 | 明来闇去

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~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
    
               第四 八つの詩句の章 

            三、悪意についての八つの詩句


783、修業僧が平安となり、心が安静に帰して、
    戒律に関して「わたくしはこのようにしている」と
    いって誇ることがないならば、
    世の中のどこにいても煩悩のもえ盛ることがないのであるから、
    かれは(高貴な人)である、と真理に達した人々は語る。

784、汚れた見解をあらかじめ設け、つくりなし、
    偏重して、自分のうちにのみ勝れた実りがあると見る人は、
    ゆらぐものにたよる平安に執着しているのである。

785、諸々の事物に関する固執(はこれこれのものであると)
    確かに知って、自己の見解に対する執着を超越することは、
    容易ではない。
    故に人はそれらの(偏執の)住居のうちにあって、
    ものごとを斥け、またこれを執る。



明来闇去

2020-05-06 01:04:47 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
   
               第四 八つの詩句の章 

            三、悪意についての八つの詩句


780、実に悪意をもって(他人を)誹る人々もいる。
    また他人から聞いたことを真実だと思って
    (他人を)誹る人々もいる。
    誹ることばが起こっても、聖者はそれに近づかない。
    だから聖者は何ごとについても心の荒むことがない。

781、欲にひかれ、好みにとらわれている人は、
    どうして自分の偏見を超えることができるだろうか。
    かれは、自ら完全であると思いなしている。
    かれは知るにまかせて語るであろう。

782、ひとから尋ねられたのではないのに、
    自分が戒律や道徳を守っていると言いふらす人は、
    自分で自分のことを言いふらすのであるから、
    かれは「下劣な人」である、と
    真理に達した人々は語る。



明来闇去

2020-05-05 00:16:06 | 明来闇去

 ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


           第四 八つの詩句の章 

       二、洞窟についての八つの詩句

778、賢者は、両極端に対する欲望を制し、
    (感官と対象との)接触を知りつくして、貪ることなく、
    自責の念にかられるような悪い行いをしないで、
    見聞することがらに汚されない。

779、想いを知りつくして、激流を渡れ。
    聖者は、所有したいという執着に汚されることなく、
    (煩悩の)矢を抜き去って、つとめ励んで行い、
    この世をもかの世をも望まない。



明来闇去

2020-05-04 00:25:05 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
  
            第四 八つの詩句の章 

          二、洞窟についての八つの詩句


775、だから人はここにおいて学ぶべきである。
    世間で「不正」であると知られているどんなことであろうとも、
    それのために不正を行ってはならない。
    「ひとの命は短いものだ」と賢者たちは説いているのだ。

776、この世の人々が、
    諸々の生存に対する妄執にとらわれ、ふるえているのを、
    わたくしは見る。
    下劣な人々は、種々の生存に対する妄執を離れないで、
    死に直面して泣く。

777.(何ものかを)わがものであると執着して
    動揺している人々を見よ。
    (かれらのありさまは)ひからびた流れの
    水の少ないところにいる魚のようなものである。
    これを見て、「わがもの」という思いを離れて行うべきである。
     ―――諸々の生存に対して執着することなしに。



明来闇去

2020-05-03 00:39:29 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
    
               第四 八つの詩句の章 

            二、洞窟についての八つの詩句


772、窟(身体)のうちにとどまり、執着し、
    多くの(煩悩)に覆われ、迷妄のうちに沈没している人、
    ―――このような人は、実に〈遠ざかり離れること〉
    (厭離)から遠く隔たっている。
    実に世の中にありながら欲望を捨て去ることは、
    容易ではないからである。

773、欲求にもとづいて生存の快楽にとらわれている人々は、
    解脱しがたい。
    他人が解脱させてくれるのではないからである。
    かれらは未来をも過去をも顧慮しながら、
    これらの(目の前の)欲望または過去の欲望を貪る。

774.かれらは欲望を貪り、熱中し、溺れて、吝嗇(りんしょく)で、
    不正になずんでいるが、(死時には)
    苦しみにおそわれて悲嘆する、
    ―――「ここで死んでから、われらはどうなるのだろか」と。



明来闇去

2020-05-02 00:25:57 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
    
               第四 八つの詩句の章 

                 一、欲望


769、ひとが、田畑・宅地・黄金・牛馬・(ぬひ)
    ・傭人(やといにん)婦女・親族、
    その他いろいろの欲望を貪り求めると、

770、無力のように見えるもの(諸々の煩悩)がかれにうち勝ち、
    危ない災難がかれをふみにじる。
    それ故に苦しみがかれにつき従う。
    あたかも壊(やぶ)れた舟に水が浸入するように。

771.それ故に、人は常によく気を付けていて、
    諸々の欲望を回避せよ。
    舟のたまり水を汲み出すように、それらの欲望を捨て去って、
    激しい流れを渡り、彼岸に到達せよ。



明来闇去

2020-05-01 00:27:11 | 明来闇去

添付のお写真はイタリアのサンピエトロ大聖堂に安置されているミケランジェロ作
ピエタの原形と思われるものです。


 ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
   
               第四 八つの詩句の章 

                   一、欲望


766、欲望をかなえたいと望んでいる人が、
    もしもうまくゆくならば、
    かれは実に人間の欲するものを得て、心に喜ぶ。

767、欲望をかなえたいと望み貪欲の生じた人が、
    もしも欲望をはたすことができなくなるならば、
    かれは、矢に射られたかのように、悩み苦しむ。

768.足で蛇の頭を踏まないようにするのと同様に、
    よく気を付けて諸々の欲望を回避する人は、
    この世でこの執着をのり超える。