添付のお写真は恩師「長尾弘」先生が色紙を書かれているところです。
多くの方が恩師の色紙を要望されますので、いつも沢山の色紙を書かれますが、
いつも最後の色紙には「忘己利他」と四文字熟語を書かれます。
この四文字熟語は「もうこりた」と読み、その意味は己を忘れて他の利益のために
尽くすと言うことだそうです。沢山書かれますから、腕が疲れて「もう懲りた」との
意味の掛け合いもしています。
「忘己他利」は天台宗の教祖最澄さんのお言葉と聞いております。
己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり。
~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第二 小なる章
八、船
316、ひとがもしも他人から習って理法を知るならば、
その人を救うことは、あたかも神々インドラ神
(帝釈天)を敬うがごとくに
なすべきである。
学識の深いその(師)は、尊敬されれば、
その人に対して心からよろこんで、
真理を顕示する。
317、思慮ある人は、そのことを理解し傾聴して、
理法にしたがった教えを順次に実践し、
このような人に親しんで怠ることがないならば、
識者・弁えを知る者・聡明なる者となる。
318、未だことがらを理解せず、嫉妬心のある、
くだらぬ人・愚者に親しみつかえるならば、
ここで真理(理法)を弁え知ることもなく、
疑いを超えないで、死に至る。