~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
四、清浄についての八つの詩句
788、「最上で無病の、清らかな人をわたくしは見る。
人が全く清らかになるのは見解による」と、
このように考えることを最上であると知って、
清らかなことを観ずる人は、
(見解を、最上の境地に達し得る)
智慧で在ると理解する。
789、もしも人が見解によって清らかになり得るのであるならば、
あるいはまた人が智慧によって苦しみを捨て得るのであるならば、
それでは煩悩にとらわれている人が
(正しい道以外の)他の方法によっても
清められることになるであろう。
このように語る人を「偏見ある人」と呼ぶ。
790、(真の)バラモンは、(正しい道の)ほかには、
見解・伝承の学問・戒律・道徳・思想のうちどれによっても
清らかになるとは説かない。
かれは禍福に汚されることなく、自我を捨て、
この世において(禍福の因を)つくることがない。