浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

明来闇去

2020-05-13 00:59:54 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
   
               第四 八つの詩句の章 

            五、最上についての八つの詩句


796、世間では、
    人は諸々の見解のうちで勝れているとみなす見解を
    「最上のもの」であると考えて、
    それよりも他の見解はすべて「つまらないものである」
    と説く。
    それ故にかれは諸々の論争を超えることがない。

797、かれ(=世間の思想家)は、
    見たこと・学んだこと・戒律や道徳・思索したことについて、
    自分の奉じていることのうちにのみすぐれた実りを見、
    そこで、それだけに執着して、それ以外の他のものをすべて
    つまらないものであると見なす。

798、ひとが何か或るものに依拠して
    「その他のものはつまらぬものである」
    と見なすならば、それは実にこだわりである。
    と〈真理に達した人々〉は語る。
    それ故に修業者は、見たこと・学んだこと・思索したこと、
    または戒律や道徳にこだわってはならない。