浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

「ブッダのことば」より。

2014-06-30 08:21:44 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第二 小なる章 

             13、正しい遍歴

262、 修行者が陰口をやめ、怒りと物惜しみとを捨てて、
      順逆の念を離れるならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。

263、 好ましいものも、好ましくないものも、共に捨てて、
      何ものにも執着せず、こだわらず、諸々の束縛から離脱しているならば、
      かれは正しく世の中を遍歴するであろう。

264、 かれが、生存を構成する要素のうちに堅固な実体を見出さず、
      諸々の執着されるものに対する貪欲を慎み、こだわることなく、
      他人に誘(ひ)かれないならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。


              ~ 感謝・合掌 ~


     

「ブッダのことば」より。

2014-06-29 05:34:33 | 日記

           ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
                 第二 小なる章 

             13、正しい遍歴

259、 智慧ゆたかに、流れを渡り、彼岸に達し、完全なる安らぎを得て、
      心を安住した聖者にお尋ねいたします。
      家から出て諸々の欲望を除いた修行者が、正しいく世の中を遍歴するには、
      どのようにしたらようにしたらよいのでしょうか。」

260、 師はいわれた、「瑞兆の占い、天変地異の占い、夢占い、
      相の占いを完全にやめ、吉凶の判断をともにすてた修行者は、
      正しく世の中を遍歴するであろう。

261、 修行者が、迷いの生存を超越し、理法をさとって、
      人間及び天界の諸々の享楽に対する貪欲を慎むならば、
      かれは正しく世の中を遍歴するであろう。


             ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2014-06-28 03:45:57 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
               第二 小なる章 

             12、ヴァンギーサ

258、 先生!
       カッパ師は執着の根元を見たのです。
       ああ、カッパ師は、いとも渡りがたい死魔の領域を超えたのです。」


             ~ 感謝・合掌 ~


   

「ブッダのことば」より。

2014-06-27 03:23:59 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第二 小なる章 

             12、ヴァンギーサ

255、 師は答えた、
      「かれはこの世において、名称と形態とに関する妄執を断ち切ったのである。
      長いあいだ陥っていた黒魔の流れを断ち切ったのである。」
      五人の修行者の最上者であった尊き師はそのように語られた。

256、 〔ヴァンギーサいわく、―――〕
       「第七の仙人(ブッダ)さま。
       あなたのおことばを聞いて、わたくしは喜びます。
       わたくしの問いは、決してむだではありませんでした。
       バラモンであるあなたは、わたくしをだましません。

257、 目覚めた人(ブッダ)の弟子(ニグローダ・カッパ)は、
       ことばで語ったとおりに実行した人でした。
       ひとを欺く死魔のひろげた堅固な網を破りました。


               ~ 感謝・合掌 ~


     

「ブッダのことば」より。

2014-06-26 05:31:08 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第二 小なる章 

            12、ヴァンギーサ

252、 この完全な確定的な説明が、
      正しい智者であるあなたによって、よく持(たも)たれているのです。
      わたくしは、さらにこの合掌をささげます。
      (みずからは)知りながら(語らないでわれらを)迷わしたもうな。
      智慧すぐれた方よ。

253、 あれこれの尊い理法を知っておられるのですから、
      (みずからは)知りながら(語らないで、われらを)迷わしたりなさいますな。
      励むことにすぐれた方よ。
      夏に暑熱に苦しめられた人が水をもとめるように、
      わたくしは(あなたの)ことばを望むのです。
      聞く者に(ことばの雨を)降らして下さい。

254、 カッパ師が清らかな行いを行って達成しようとした目的は、
      かれにとって空しかったのでしょうか?
      かれは、消え滅びたのでしょうか?
      それとも生存の根元を残して安らぎに帰したのでしょうか?
      かれはどのように解脱したのでしょうか、
      ―――わたくしたちはそれを聞きたいのです。


             ~ 感謝・合掌 ~ 


  

「ブッダのことば」より。

2014-06-25 04:56:28 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
              第二 小なる章 

             12、ヴァンギーサ

249、 聡明な人々は世を照らします。
      聡明な人よ。わたくしは、あなたをそのような人だと思います。
      われららあなたを(如実に見る人)であると知って、身もとに近づきました。
      衆人集会の中で、
      われらのために(ニグローダ)カッパのことを明らかにしてください。

250、 すみやかに、いとも妙なる声を発してください。
      白鳥がその頚をもたげて徐(おもむ)ろに鳴くように、
      よくととのった円やかな声を徐ろに発してください。
      われらはすべて、すなおに聞きましょう。

251、 生死を残りなく捨てて、悪を払い除いた(ブッダ)に請うて、
      真理を説いていただきましょう。
      諸々の凡夫は、〔知ろうと欲し云おうと〕欲することをなしとげることができないが、
      諸々の全き人(如来)たちは、慎重に思慮してなされるからです。


              ~ 感謝・合掌 ~


        

「ブッダのことば」より。

2014-06-24 06:00:35 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
              第二 小なる章 

            12、ヴァンギーサ

246、 われわれの疑惑を断って下さい。
      これをわたくしに説いて下さい。
      智慧ゆたかな方よ。
      かれらが全く亡くなったのかどうかを知って、
      われらの間で説いて下さい。
      ―――千の眼ある帝釈天が神々の間で説くように。
      あまねく見る方よ。

247、 この世で、およそ束縛なるものは、迷妄の道であり、
      無智を朋とし、疑いによって存するが、全き人(如来)にあうと、
      それらはすべてなくなってしまう。
      この〔全き人〕は人間のための最上の眼であります。

248、 風が密雲を払いのけるように、
      〔この人〕(ブッダ)が煩悩の汚れを払うのでなければ、
      全世界が覆われて、暗黒となるでありましょう。
      光輝ある人々も輝かないでありましょう。


              ~ 感謝・合掌 ~ 




「ブッダのことば」より。

2014-06-23 05:43:49 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
                第二 小なる章 

               12、ヴァンギーサ

243、 「現世において、もろもろの疑惑を断たれた
       無上の智慧ある師にお尋ねいたします。
       ―――世に知られ、名声あり、心が安らぎに帰した〔ひとりの〕修行者が、
       アッガーラヴァ〔霊樹のもと〕で亡くなりました。

244、 先生!あなたは、そのバラモンに『ニグローダ・カッパ』という名を
      つけられました。
      ひたすらに真理を見られた方よ。
      かれは、あなたを礼拝し、解脱をもとめ、
      つとめ励んでおりました。

245、 サッカ(釈迦族の人、釈尊)よ、あまねく見る人よ。
      われらはみな、(あなたの)かの弟子のことを知ろうと望んでいます。
      われらの耳は、聞こうと待ちかまえています。
      あなたはわれらの師です。
      あなたは、この上ない方です。


               ~ 感謝・合掌 ~ 


         

「ブッダのことば」より。

2014-06-22 07:08:23 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


     
              第二 小なる章 

             12、ヴァンギーサ

わたくしがこのように聞いたとことによると、
―――あるとき尊き師(ブッダ)はアーラヴィーにおける
アッガーラヴァ霊樹のもとにおられた。
そのとき、ヴァンギーサさんの師でニグローダ・カッパという名の長老が、
アッガーラヴァ霊樹のもとで亡くなってから、間がなかった。
そのときヴァンギーサさんは、ひとり閉じこもって沈思していたが、
このような思念が心に起こった、
―――「わが師は実際に亡くなったのだろうか、
あるいはまだ亡くなっていないのだろうか?」と。

そこでヴァンギーサさんは、夕方に沈思から起き出て、師のいますところに赴いた。
そこで師に挨拶して、傍らに坐った。
傍らに坐ったヴァンギーサさんは師にいった。
「尊いお方さま。わたくしがひとり閉じこもって沈思していたとき、
このような思念が心に起こりました。―――
(わが師は実際に亡くなったのだろうか、或いはまだ亡くなっていないのだろうか?)と。
そこでヴァンギーサさんは座から立ち上がって、衣を左の肩にかけて右肩をあらわし、
師に向かって合掌し、師にこの詩を以って呼びかけた。


             ~ 感謝・合掌 ~


         

「ブッダのことば」より。

2014-06-21 06:11:26 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 


    
              第二 小なる章 

               11、ラーフラ

341、 愛欲があれば、(汚いものでも)清らかに見える。
      その(美麗な)外形を避けよ。
      (身は)不浄であると心に観じて、
      心をしずかに統一せよ。

342、 無相のおもいを修せよ。
      心にひそむ傲慢をすてよ。
      そうすれば汝は傲慢を滅ぼして、
      心静まったものとして日を送るであろう。

実に尊き師(ブッダ)はこのようにラーフラさんに
これらの詩を以って繰返し教えられた。


           ~ 感謝・合掌 ~ 


   

「ブッダのことば」より。

2014-06-20 04:00:12 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
               第二 小なる章 

               11、ラーフラ

338、 善い友だちと交われ。
      人里はなれ奥まった騒音の少ないところに坐臥せよ。
      飲食に量を知る者であれ。

339、 衣服と、施された食物と、
      (病人のための)物品と坐臥の所、
      ―――これらのものに対して欲を起こしてはならない。
      再び世にもどってくるな。

340、 戒律の規定を奉じて、五つの感官を制し、
      そなたの身体を観ぜよ(身体について心を専注せよ)。
      切に世を厭い嫌う者となれ。


            ~ 感謝・合掌 ~ 


 

「ブッダのことば」より。

2014-06-19 03:04:51 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
               第二 小なる章 

               11、ラーフラ

335、 〔師(ブッダ)がいった〕、
       「ラーフラよ。しばしばともに住むのに慣れて、
       お前は賢者を軽蔑するのではないか?
       諸人のために炬火(たいまつ)をかざす人を、
       汝は尊敬しているか?」

336、 (ラーフラは答えた)、
       「しばしばともに住むのに慣れて賢者を軽蔑するようなことを、
       わたくしは致しません。
       諸人のために炬火をかざす人を、わたくしは常に尊敬しています。」

337、 「愛すべく喜ばしい五欲の対象をすてて、
       信仰心によって家から出て、苦しみを修滅せしめる者であれ。


               ~ 感謝・合掌 ~       



「ブッダのことば」より。

2014-06-18 00:51:15 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第二 小なる章 

                10、精励

334、 怠りは塵垢である。
       怠りに従って塵垢がつもる。
       つとめはげむことによって、また明知によって、
       自分にささった矢を抜け。


            ~ 感謝・合掌 ~  


   

「ブッダのことば」より。

2014-06-17 05:22:34 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
               第二 小なる章 

                10、精励

331、 起てよ、坐れ。眠って汝らになんの益があろう。
      矢に射られて苦しみ悩んでいる者どもは、
      どうして眠られようか。

332、 起てよ、坐れ。平安を得るために、
      ひたすら修行せよ。
      汝らが怠惰でありその〔死王〕力に服したことを死王が知って、
      汝らを迷わしめることなかれ。

333、 神々も人間も、ものを欲しがり、執着にとらわれている。
      この執着を超えよ。
      わずかの時をも空しく過ごすことなかれ。
      時を空しく過ごした人は地獄に堕ちて悲しむからである。


              ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2014-06-16 07:09:10 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
              第二 小なる章 

             九、いかなる戒めを

330、 聖者の説き給うた真理を喜んでいる人々は、
      ことばでも、心でも、行いでも、最上である。
      かれらは平安と柔和と瞑想とのうちに安立し、
      学識と智慧との真髄に達したのである。


              ~ 感謝・合掌 ~