浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

明来闇去

2020-05-03 00:39:29 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
    
               第四 八つの詩句の章 

            二、洞窟についての八つの詩句


772、窟(身体)のうちにとどまり、執着し、
    多くの(煩悩)に覆われ、迷妄のうちに沈没している人、
    ―――このような人は、実に〈遠ざかり離れること〉
    (厭離)から遠く隔たっている。
    実に世の中にありながら欲望を捨て去ることは、
    容易ではないからである。

773、欲求にもとづいて生存の快楽にとらわれている人々は、
    解脱しがたい。
    他人が解脱させてくれるのではないからである。
    かれらは未来をも過去をも顧慮しながら、
    これらの(目の前の)欲望または過去の欲望を貪る。

774.かれらは欲望を貪り、熱中し、溺れて、吝嗇(りんしょく)で、
    不正になずんでいるが、(死時には)
    苦しみにおそわれて悲嘆する、
    ―――「ここで死んでから、われらはどうなるのだろか」と。