~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
八、パス―ラ
827、諸々の審判者がかれの所論に対し
「汝の議論は敗北した。論破された」というと、
論争に敗北した者は嘆き悲しみ、
「かれはわたしを打ち負かした」といって悲泣する。
828、これらの論争が諸々の修行者の間に起こると、
これらの人々には得意と失意とがある。
ひとはこれを見て論争をやめるべきである。
称賛を得ること以外には他に、
なんの役にもたたないからである。
829、あるいはまた集会の中で議論を述べて、
それについて称賛されると、
心の中に期待したような利益を得て、
かれはそのために喜んで、心が高ぶる。