浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

「ブッダのことば」より。

2015-03-31 02:13:06 | 日記

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

            2、学生アジタの質問

1038、「この世には真理を究めて明らめた人々もあり、
         学びつつある人々もあり、凡夫もおります。
         おたずねしますが、賢者は、どうかかれらのふるまいを語ってください。
         わが友よ。」

1039、「修行者は諸々の欲望に耽ってはならない。
         心が混濁していてはならない。
         一切の事物の真相に熟達し、よく気をつけて遍歴せよ。」


              ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-03-30 00:44:51 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

            2、学生アジタの質問

1035、師は答えた、
        「アジタよ。世の中におけるあらゆる煩悩の流れをせき止めるものは、
        気をつけることである。
        (気をつけることが)煩悩の流れを防ぎまもるものである。
        とわたしは説く。
        その流れは智慧によって塞がれるであろう。

1036、アジタさんがいった、
        「わが友よ。智慧を気をつけることと名称と形態とは、
        いかなる場合に消滅するのですか?
        おたずねしますが、このことをわたしに説いてください。」

1037、「アジタよ。そなたが質問したことを、わたしはそなたに語ろう。
        識別作用が死滅することによって、名称と形態とが残りなく滅びた場合、
        この名称と形態とが滅びる。


               ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-03-29 02:29:17 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

            2、学生アジタの質問

1032、アジタさんがたずねた、
        「世間は何によって覆われているのですか?
        世間は何によって輝かないのですか?
        世間を汚すものは何ですか?
        世間の大きな恐怖は何ですか?
        それを説いて下さい。」

1033、師(ブッダ)が答えた、
        「アジタよ。世間は無明によって覆われている。
        世間は貪りと怠惰のゆえに輝かない。
        欲心が世間の汚れである。
        苦悩が世間の大きな恐怖である、
        とわたしは説く。」

1034、アジタさんがいった、
        「煩悩の流れはあらゆるところに向かって流れる。
        その流れをせき止めるものは何ですか?
        その流れを防ぎまもるものは何ですか?
        その流れは何によって塞がれるのでしょうか?
        それを説いてください。」


              ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-03-28 01:32:58 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1030、バーヴァリにとっても、
         そなたにとっても、いかなる人にとっても、
         もしも疑問が起こって、心に問おうと欲するならば、
         何でも質問しなさい。」

1031、〈目覚めた人〉(ブッダ)に許されたので、
         アジタは合掌して坐し、そこで真理体現者(如来)に
         第一の質問をした。


              ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-03-27 06:27:45 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1027、そこで、その学生は大いなる感激をもって狂喜しつつ、
        羚羊皮(の衣)を(はずして)一方の肩にかけて、
        (尊師の)両足に跪いて、頭をつけて礼をした。

1028、(アジタがいった)、
        「わが親愛なる友よ。バーヴァリ・バラモンは、かれの弟子たちと
        ともに、心に歓喜し悦んで、あなたさま(ブッダ)の足下に礼拝します。
        眼あるかたよ。」

1029、(ゴータマは答えた)、
        「バーヴァリ・バラモンも、諸々の弟子も、ともに楽しくあれ。
        学生よ、そなたもまた楽しくあれ。
        永く生きよ。


                 ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-03-26 01:08:19 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1024、いかなる神が心の中でそれらの質問をしたのだろうか?
        ―――神か、梵天か、またはスジャーの夫なる帝釈天か?
        ―――また〔尊師は〕誰に答えたもうたのだろう?

1025、(アジタがいった)、
        「バーヴァリは頭のことについて、
        また頭の裂け落ちることについて質問しました。
        先生!それを説明してくだい。仙人さま!
        われらの疑惑を除いてください。」

1026、(ゴータマ・ブッダは答えた)、
        「無明が頭であると知れ。
        明知が信仰と念(おも)いと精神統一と意欲と努力とに
        結びついて、頭を裂け落とさせるものである。」


              ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-03-25 01:24:40 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1021、(アジタいわく)、
         「妄執を断じた最高の人よ。
         バヴァリのもつ諸々の特徴の詳細を説明してください。
         わたくしに疑いを残さないでください。」

1022、〔師いわく〕、
         「かれは舌を以ってかれの顔を蔽う。
         かれの良眉の中間に柔らかい白い毛がある。
         かれの陰所は覆いに隠されている。
         学生よ。(彼の三つの特徴を)このように知れ。」

1023、質問者がなにも声を出して聞いたのではないのに、
         (ブッダが)質問に答えたもうたのを聞いて、
         すべての人は感激し、合掌して、じっと考えた。――


              ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-03-24 00:48:38 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1018、「(わが師バーヴァリの)生年について語れ。
        (バーヴァリの)姓と特徴とを語れ。
        神呪(ヴェーダ)に通達していることを語れ。
        (師)バラモンは幾人に教えているのか?」

1019、(師は言われた)、「かれの年齢は百二十歳である。
       かれの姓はバーヴァリである。
       かれの肢体には三つの特徴がある。
       かれは三ヴェーダの奥儀に達している。

1020、偉人の特徴と伝説と語彙と儀規とに達し、
       五百人(の弟子)に教授し、自分の教説の極致に通達している。」


              ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-03-23 02:03:40 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1015、尊き師(ブッダ)はそのとき僧衆に敬われ、
        獅子が林の中で吼えるように修行僧(比丘)らに
        法を説いておられた。

1016、光を放ちおわった太陽のような、
        円満になった十五夜の月のような目覚めた人(ブッダ)を、
        アジタは見たのである。

1017、そこで(アジタは)師(ブッダ)の肢体に
        円満な相好のそなわっているのを見て、喜んで、
        傍らに立ち、こころの中で(ブッダに次のように)
        質問した。―――


             ~ 感謝・合掌 ~



ブッダのことば」より。

2015-03-22 00:53:55 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1012、またコーサンピへ、サーケータへ、
        最高の都サーヴァッティーに行った。
        (ついで)セータヴィヤへ、カピラヴァットへ、
        クシナーラーの宮殿へ(行った)。

1013、さらに享楽の都市パーヴァーへ、
        ヴェーサーリーへ、マガダの都(王舎城)へ、
        またうるわしく楽しい(石の霊地)に達した。

1014、渇した人が冷水を求めるように、
        また商人が大きな利益を求めるように、
        暑熱に悩まされている人が木陰を求めるように、
        かれらは急いで(尊師ブッダのまします)山に登った。


               ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-03-21 00:54:07 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1009、かれらはすべて、それぞれ衆徒を率い、
       全世界に令名があり、瞑想を行い、瞑想を楽しむ者で、
       しっかりと落ち着いていて、前世に宿善を植えた人々であった。

1010、髪を結い羚羊皮(かもしかがわ)をまとったかれらは、
       すべてバーヴァリを礼し、またかれに右まわりの礼をして、
       北方に向かって出発した。

1011、ムラカの(首都)パティターナに入り、
       それから昔の〔都〕マーヒッサティへ、またウッジェーニー、
       ゴーナッダ、ヴェーディサへ、ヴァナサというところへ、


             ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-03-20 01:15:44 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1006、バーヴァリのことばを聞いて、
       弟子である十六人のバラモン――アジタと、ティッサ・メッテイヤと、
       プンナカと、およびメッタグーと、

1007、ドータカと、ウパシーヴァと、ナンダと、
       およびヘーマカと、トーディヤとカッパとの両人と、
       賢者ジャトゥカンニンと、

1008、パドラーブダと、ウダヤと、ポーサーラというバラモンと、
       聡明なるモーガラージャと、大仙人ピンギヤと、―――


              ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-03-19 01:36:59 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1003、またもしもかれが家から出て家なきに入れば、
       蔽いを開いて、無上なる〈目覚めた人〉(ブッダ)、
       尊敬さるべき人となる。

1004、(わが)生まれと、姓と、身体の特徴と、
       神呪(習ったヴェーダ)と、また弟子たちと、
       頭のことと、頭の裂け落ちることとを、
       ただ心の中で(口に出さずに)かれに問え。

1005、もしもかれが、見るはたらきの障礙のない〈目覚めた人〉
       (ブッダ)であるならば、心の中で問われた質問に、
       ことばを以って返答するであろう。


            ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-03-18 02:07:05 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

1000、「諸々の神呪(ヴェーダ)の中に、
         三十二の完全な偉人の相が伝えられ、
         順次に一つ一つ説明されている。

1001、肢体にこれらの三十二の偉人の相ある人、
         ―――かれには二つの前途があるのみ。
         第三の途(みち)はありえない。

1002、もしもかれが、〈転輪王〉として家にとどまるならば、
         この大地を征服するであろう。
         刑罰によらず、武器によらず、法によって統治する。


             ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-03-17 01:33:21 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序

997、そこでかれは(ヴェーダの)神呪(じんじゅ)に通達した
       諸々の弟子・バラモンたちに告げていった、
       「来たれ、学生どもよ。われは、そなたらに告げよう。
       わがことばを聞け。

998、世間に出現すること常に稀有であるところの、
       かの〈目覚めた人〉(ブッダ)として令名ある方が、
       いま世の中に現れたもうた。
       そなたらは急いでサーヴァッティーに赴いて、
       かの最上の人に見(まみ)えよ。」

999、「では(師)バラモンよ。かれを見て、
       どうして〈目覚めた人〉(ブッダ)であると知り得るのでしょうか?
       われらはどうしたらそれを知り得るか、それを教えて下さい。
       われらは知らないのです。」


              ~ 感謝・合掌 ~