~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
12、並ぶ応答――小篇
884、真理は一つであって、第二のものは存在しない。
その(真理)を知った人は、争うことがない。
かれらはめいめい異った真理をほめたたえている。
それ故に諸々の<道の人>は同一の事を語らないのである。
885、みずから真理に達した人であると自称して語る論者たちは、
何故に種々異った真理を説くのであろうか?
かれらは多くの種々異った真理を(他人から)聞いたのであるか?
あるいはまたかれらは自分の思索に従っているのであろうか?
886、世の中には、多くの異った真理が永久に存在しているのではない。
ただ永久のものだと想像しているだけである。
かれらは、諸々の偏見にもとづいて思索考究を行って、
「(わが説は)真理である」
「(他人の説は)虚妄である」と二つのことを説いているのである。
~ 感謝・合掌 ~