浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

明来闇去

2020-07-31 00:11:30 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
    
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


1027、そこで、その学生は大いなる感激をもって狂喜しつつ、
     羚羊皮(の衣)を(はずして)一方の肩にかけて、
     (尊師の)両足に跪いて、頭をつけて礼をした。

1028、(アジタがいった)、
     「わが親愛なる友よ。バーヴァリ・バラモンは、
     かれの弟子たちとともに、心に歓喜し悦んで、
     あなたさま(ブッダ)の足下に礼拝します。
     眼あるかたよ。」

1029、(ゴータマは答えた)、
     「バーヴァリ・バラモンも、諸々の弟子も、
     ともに楽しくあれ。
     学生よ、そなたもまた楽しくあれ。
     永く生きよ。



明来闇去

2020-07-30 00:22:28 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


1024、いかなる神が心の中でそれらの質問をしたのだろうか?
     ―――神か、梵天か、またはスジャーの夫なる帝釈天か?
     ―――また〔尊師は〕誰に答えたもうたのだろう?

1025、(アジタがいった)、
     「バーヴァリは頭のことについて、
     また頭の裂け落ちることについて質問しました。
     先生!それを説明してくだい。仙人さま!
     われらの疑惑を除いてください。」

1026、(ゴータマ・ブッダは答えた)、
     「無明が頭であると知れ。
     明知が信仰と念(おも)いと精神統一と意欲と努力とに
     結びついて、頭を裂け落とさせるものである。」



明来闇去

2020-07-29 00:34:32 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


1021、(アジタいわく)、
     「妄執を断じた最高の人よ。
     バヴァリのもつ諸々の特徴の詳細を説明してください。
     わたくしに疑いを残さないでください。」

1022、〔師いわく〕、
     「かれは舌を以ってかれの顔を蔽う。
     かれの良眉の中間に柔らかい白い毛がある。
     かれの陰所は覆いに隠されている。
     学生よ。(彼の三つの特徴を)このように知れ。」

1023、質問者がなにも声を出して聞いたのではないのに、
     (ブッダが)質問に答えたもうたのを聞いて、
     すべての人は感激し、合掌して、じっと考えた。――


明来闇去

2020-07-28 01:01:32 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


1018、「(わが師バーヴァリの)生年について語れ。
     (バーヴァリの)姓と特徴とを語れ。
     神呪(ヴェーダ)に通達していることを語れ。
     (師)バラモンは幾人に教えているのか?」

1019、(師は言われた)、「かれの年齢は百二十歳である。
     かれの姓はバーヴァリである。
     かれの肢体には三つの特徴がある。
     かれは三ヴェーダの奥儀に達している。

1020、偉人の特徴と伝説と語彙と儀規とに達し、
     五百人(の弟子)に教授し、
      自分の教説の極致に通達している。」



明来闇去

2020-07-27 00:19:54 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
   
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


1015、尊き師(ブッダ)はそのとき僧衆に敬われ、
     獅子が林の中で吼えるように修行僧(比丘)らに
     法を説いておられた。

1016、光を放ちおわった太陽のような、
     円満になった十五夜の月のような目覚めた人
     (ブッダ)を、アジタは見たのである。

1017、そこで(アジタは)師(ブッダ)の肢体に
     円満な相好のそなわっているのを見て、喜んで、
     傍らに立ち、こころの中で(ブッダに次のように)
     質問した。―――



明来闇去

2020-07-26 00:22:58 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
    
         第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


1012、またコーサンピへ、サーケータへ、
     最高の都サーヴァッティーに行った。
     (ついで)セータヴィヤへ、カピラヴァットへ、
     クシナーラーの宮殿へ(行った)。

1013、さらに享楽の都市パーヴァーへ、
     ヴェーサーリーへ、マガダの都(王舎城)へ、
     またうるわしく楽しい(石の霊地)に達した。

1014、渇した人が冷水を求めるように、
     また商人が大きな利益を求めるように、
     暑熱に悩まされている人が木陰を求めるように、
     かれらは急いで(尊師ブッダのまします)山に登った。



明来闇去

2020-07-25 00:24:16 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
   
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


1009、かれらはすべて、それぞれ衆徒を率い、
     全世界に令名があり、瞑想を行い、瞑想を楽しむ者で、
     しっかりと落ち着いていて、
     前世に宿善を植えた人々であった。

1010、髪を結い羚羊皮(かもしかがわ)をまとったかれらは、
     すべてバーヴァリを礼し、またかれに右まわりの礼をして、
     北方に向かって出発した。

1011、ムラカの(首都)パティターナに入り、
     それから昔の〔都〕マーヒッサティへ、またウッジェーニー、
     ゴーナッダ、ヴェーディサへ、ヴァナサというところへ、


※ ご報告
恩師「長尾弘」先生のご生誕日(7-25)にあたり、
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沢山の皆様の当ブログへの訪問ならびに閲覧ありがとうございました。
恩師「長尾弘」先生も天上界で大変喜んでおられることとご拝察致します。
これを励みとしまして尚一層、皆様に喜んで頂けますよう
当ブログの更新・管理をやっていかねばと心あらたにしております。
皆様どうか今後とも宜しくお願い致します。
ありがとうございました。

明来闇去

2020-07-24 00:19:17 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


1006、バーヴァリのことばを聞いて、
     弟子である十六人のバラモン――アジタと、
     ティッサ・メッテイヤと、
     プンナカと、およびメッタグーと、

1007、ドータカと、ウパシーヴァと、ナンダと、
     およびヘーマカと、トーディヤとカッパとの両人と、
     賢者ジャトゥカンニンと、

1008、パドラーブダと、ウダヤと、ポーサーラというバラモンと、
     聡明なるモーガラージャと、大仙人ピンギヤと、―――



明来闇去

2020-07-23 01:53:35 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
    
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


1003、またもしもかれが家から出て家なきに入れば、
     蔽いを開いて、無上なる〈目覚めた人〉(ブッダ)、
     尊敬さるべき人となる。

1004、(わが)生まれと、姓と、身体の特徴と、
     神呪(習ったヴェーダ)と、また弟子たちと、
     頭のことと、頭の裂け落ちることとを、
     ただ心の中で(口に出さずに)かれに問え。

1005、もしもかれが、見るはたらきの障礙のない〈目覚めた人〉
     (ブッダ)であるならば、心の中で問われた質問に、
     ことばを以って返答するであろう。


明来闇去

2020-07-22 00:20:35 | 明来闇去

 ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


1000、「諸々の神呪(ヴェーダ)の中に、
     三十二の完全な偉人の相が伝えられ、
     順次に一つ一つ説明されている。

1001、肢体にこれらの三十二の偉人の相ある人、
     ―――かれには二つの前途があるのみ。
     第三の途(みち)はありえない。

1002、もしもかれが、〈転輪王〉として家にとどまるならば、
     この大地を征服するであろう。
     刑罰によらず、武器によらず、法によって統治する。



明来闇去

2020-07-21 00:23:13 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
   
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


997、 そこでかれは(ヴェーダの)神呪に通達した諸々の
     弟子・バラモンたちに告げていった、
     「来たれ、学生どもよ。」
     われは、そなたたちに告げよう。
     わがことばを聞け。

998、 世間に出現すること常に稀有であるところの、
     かの<目覚めた人>(ブッダ)として令名ある方が、
     いま世の中に現れたもうた。
     そなたたちは急いでサーヴァッティーに赴いて、
     かの最上の人に見(まみ)えよ。」

999、 「では(師)バラモンよ。
     かれを見て、どうして<目覚めた人>(ブッダ)であると
     知り得るのでしょうか?
     われらはどうしたらそれを知り得るのか、
     それを教えてください。
     われらは知らないのです。」



明来闇去

2020-07-20 00:17:30 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
   
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


994、〈目覚めた人〉という語を聞いてパーヴァリは歓喜した。
    かれの憂いは薄らいだ。
    かれは大いに喜んだ。

995、かのバーヴァリはこころ喜び、
    歓喜し、感動して、熱心に、かの女神に問うた。
    「世間の主は、どの村に、またどの町に、
    あるいはどの地方にいらっしゃるのですか?
    そこへ行って最上の人である正覚者をわれらは礼拝しましょう。」

996、「勝利者・智慧豊かな人・いとも聡明な人・
    荷をおろした人・汚れのない人・頭の落ちることを知っている人・
    牛王のような人であるかのシャカ族の子(ブッダ)は、
    コーサラ国の都であるサーヴァッティーにまします。



明来闇去

2020-07-19 00:25:01 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
   
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


991、「むかしカピラヴァットゥの都から出て行った
    世界の指導者(ブッダ)がおられます。
    かれは甘蔗王の後裔であり、シャカ族の子で、
    世を照らす。

992、バラモンよ。
    かれは実に目覚めた人(ブッダ)であり、
    あらゆるものの極致に達し、一切の神通と力とを得、
    あらゆるものを見通す眼をもっている。
    あらゆるものの消滅に達し、
    煩いをなくして解脱しておられます。

993、かの目覚めた人(ブッダ)、
    尊き師、眼ある人は、世に法を説き給う。
    そなたは、かれのもとに赴いて、問いなさい。
    かれは、そなたにそれを説明するでしょう。


明来闇去

2020-07-18 00:29:28 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


988、「では、貴女は知っておられるのでしょう。
    お尋ねしますが、頭のことも、頭の落ちることも、
    わたくしに話してください。われらは貴女のおことばを
    聞きたいのです。」

989、「わたしだってそれを知っていませんよ。
    それについての知識はわたしにはありません。
    頭のことも、頭の落ちることも、諸々の勝利者(ブッダ)が
    見そなわしておられます。」

990、「ではこの地上において頭のことと頭の裂け落ちることとを、
    誰が知っておられるのですか?
    女神さま。
    どうかわたしに話してください。」


明来闇去

2020-07-17 00:19:02 | 明来闇去

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
     
           第五、 彼岸に至る道の章 

                1、序


985、かれは憂いの矢に中(あ)てられて、
    食物もとらないで、うちしおれた。
    もはや、心がこのような気持ちでは、
    心は瞑想を楽しまなかった。

986、バーヴァリが恐れおののき苦しみ悩んでいるのを見て、
    (庵室を護る)女神は、かれのためを思って、
    かれのもとに近づいて、次のように語った。

987、「かれは頭のことを知っていません。
    かれは財を欲しがっている詐欺者なのです。
    頭のことも、頭の落ちることも、
    かれは知っていないのです。」