浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

明来闇去

2019-07-31 00:35:43 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          五、チュンダ

83.鍛冶工の子チュンダがいった、
   「偉大な智慧ある聖者・目覚めた人・真理の主・
   妄執を離れた人・人類の最上者・優れた御者に、
   わたくしはおたずねします。
   ―――世間にはどれだけの修行者がいますか?
   どうぞお説き下さい。

84.師(ブッダ)は答えた、「チュンダよ。四種の修行者があり、
   第五の者はありません。
   面と向かって問われたのだから、
   それらをあなたに明かしましょう。
   ―――(道による勝者)と(道を説く者)と
   (道において生活する者)と及び(道を汚す者)とです。

85.鍛冶工チュンダはいった、
   「目覚めた人々は誰を(道による勝者)と呼ばれるのですか?
   また(道を習い覚える人)はどうして無比なのですか?
   またおたずねしますが、
   (道によって生きる)ということを説いてください。
   また(道を汚す者)をわたくしに説き明かしてください。」



明来闇去

2019-07-30 00:21:35 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          四、田を耕すバーラドヴァージャ
先の続き・・・

「では、ゴータマ(ブッダ)さま、
この乳粥をわたしは誰にあげましょうか?」
「バラモンよ。実に神々・悪魔・梵天とともなる世界において、
神々・人間・道の人・ バラモンを含む生きものの中で、
全き人(如来)とかれの弟子とを除いては、
この乳粥を食べてすっかり消化し得る人を見ない。
だから、バラモンよ、その乳粥を青草の少ないところに捨てよ、
或いは生物のいない水の中に沈めよ。」
そこで田を耕すバラモン・バーラドヴァージャはその乳粥を
生物のいない水の中に沈めた。
さてその乳粥は、水の中に投げ捨てられると、
チッチタ、チッチタと音を立てて、 大いに湯煙むりを立てた。
譬えば終日日に曝された鋤先を水の中に入れると、
チッチタ、チッチタと音を立て、 大いに湯煙むりを出すように、
その乳粥は、水の中に投げ棄てられると、
チッチタ、チッチタと音を立てて、大いに湯煙むりを出した。
そのとき田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは恐れおののいて、
身の毛がよだち、師(ブッダ)のもとに近づいた。
そうして師の両足に頭を伏せて、礼拝してから、
師にいった、―――「すばらしいことです、ゴータマさま。
すばらしいことです、ゴータマさま。

譬えば倒れた者を起こすように、覆われたものを開くように、方角に
迷った者に道を示すように、
あるいは『眼ある人々は色やかたちを見るであろう』
といって暗闇の中で灯火をかかげるように、
ゴータマさまの種々のしかたで真理を明らかにされました。
故にわたくしはここに帰依します。
また真理と修行僧のつどいに帰依します。
わたくしはゴータマさまのもとで出家し、完全な戒律を受けた。
それからまもなく、
このバーラドヴァージャさんは独りで他の人々から遠ざかり、
怠ることなく精励し専心していたが、
まもなく、無上の清らかな行いの究極―――諸々の立派な人たち
(善男子)はそれを得るために正しく家を出て家なき状態に
赴いたのであるが――
を現世においてみずからさとり、証し、具現して、日を送った。
「生まれることは尽きた。清らかな行いはすでに完成した。
なすべきことをなしおえた。
もはや再びこのような生存を受けることはない。」とさとった。
そうしてバーラドヴァージャさんは聖者の一人になった。


明来闇去

2019-07-29 00:14:33 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          四、田を耕すバーラドヴァージャ

そのとき田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは、
大きな青銅の鉢に乳粥を盛って師(ブッダ)にささげた。――
「ゴータマさまは乳粥をめしあがれ。
あなたは耕作者です。
ゴータマ様は甘露の果実(みのり)をもたらす
            耕作をなさるのですから。」

81.詩を唱えて〔報酬として〕得たものを、
   わたくしは食うてはならない。
  バラモンよ、このことは正しく見る人々(目ざめた人々)の
  ならわしではない。
  詩を唱えて得たものを、
  目覚めた人々(諸のブッダ)は斥ける。
  バラモンよ、定めが存するのであるから、
  これが(目覚めた人々の)生活法なのである。

82.全き人である大仙人、
   煩悩の汚れをほろぼし尽くし悪い行いを、
   消滅した人に対しては、他の飲食をささげよ。
   けだしそれば功徳を積もうと望む者のための
   (福)田であるからである。



明来闇去

2019-07-28 00:12:36 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          四、田を耕すバーラドヴァージャ

78.身をつつしみ、ことばをつつしみ、食物を節して過食しない。
   わたくしは真実をまもることを草刈りしている。
   柔和がわたくしにとって〔牛の〕軛を離すことである。

79.努力がわが(軛をかけた牛)であり、
   安穏の境地に運んでくれる。
   退くことなく進み、そこに至ったならば、憂えることない。

80.この耕作はこのようになされ、甘露の果実(みのり)
   もたらす。
   この耕作を行なったならば、
   あらゆる苦悩から解き放たれる。」


明来闇去

2019-07-27 00:17:55 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          四、田を耕すバーラドヴァージャ

わたくしが聞いたところによると、―――あるとき尊い師(ブッダ)は
マガダ国の南山にある「一つの茅」というバラモン村におられた。
そのとき田を耕すバラモン・バーラドヴァージャが
仕事をしているところへ赴かれた。
ところでそのときに田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは
食物を配給していた。
そこで師は食物を配給しているところに近づいて、傍らに立たれた。
田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは、
師が食を受けるために立っているのを見た。
そこで師に告げていった、「道の人よ。わたしは耕して種を播く。
耕して種を播いたあとで食う。あなたもまた耕せ、
また種を播け。耕して種を播いたあとで食え」と。

(師は答えた)、「バラモンよ。わたくしもまた耕して種を播く。
耕して種を播いてから食う」と。
(バラモンがいった)、「しかしわれらは、ゴータマさん(ブッダ)の
軛も鋤も鋤先も突棒も牛も見ない。
それなのにゴータマさんは『バラモンよ。わたしもまた耕して種を播く。
耕して種を播いてから食う』という」と。
そこで田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは詩を以って
師に呼びかけた。

76.「あなたは農夫であるとみずから称しておられますが、
   われらはあなたが耕作するのを見たことがない。
   おたずねします、―――
   あなたが耕作するということを、われらが了解し得るように
   話して下さい。」

77.(師は答えた)、「わたしにとっては、信仰が種である。
   苦行が雨である。智慧がわが軛と鋤である。
   慚(はじること)が鋤棒である。
   心が縛る縄である。
   気を落ちつけることがわが鋤先と突棒とである。



明来闇去

2019-07-26 01:29:41 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

74.貪欲と嫌悪と迷妄とを捨てて、結び目を破り、
   命を失うのを恐れることなく、
   犀の角のようにただ独り歩め。

         
75.今のひとびとは自分の利益のために交わりを結び、
   また他人に奉仕する。
   今日、利益をめざさない友は、得がたい。
   自分の利益のみを知る人間は、きたならしい。
   犀の角のようにただ独り歩め


明来闇去

2019-07-25 00:30:53 | 日記

添付のお写真はイギリス・ロンドンを恩師「長尾弘」先生が癒しで訪問された時、
11年間車椅子の生活をされていた青年が恩師の癒しによって歩けるようなられました。
翌日会場にこられて、その青年が皆様の前で喜びの報告をされているところです。


~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


         第一 蛇の章

          三、犀の角

71.音声に驚かない獅子のように、
   網にとらわれない風のように、
   水に汚されない蓮のように、
   犀の角のようにただ独り歩め。

         
72.歯牙強く獣どもの王である獅子が他の獣にうち勝ち
   制圧してふるまうように、辺地の坐臥に親しめ。
   犀の角のようにただ独り歩め。

73.慈しみと平静とあわれみと解脱と喜びとを時に応じて修め、
   世間すべてに背くことなく、犀の角のようにただ独り歩め。



明来闇去

2019-07-24 00:25:26 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

68.最高の目的を達成するために努力策励し、
   こころが怯むことなく、行いに怠ることなく、
   堅固な活動をなし、体力と智力とを具え、
   犀の角のようにただ独り歩め。

         
69.独坐と禅定を捨てることなく、
   諸々のことがらについて常に理法に従って行い、
   諸々の生存には患いのあることを確かに知って、
   犀の角のようにただ独り歩め。

70.妄執の消滅を求めて、怠らず、明敏であって、学ぶこと深く、
   こころをとどめ、理法を明らか知り、自制し、   
   努力して、犀の角のようにただ独り歩め。



明来闇去

2019-07-23 00:13:39 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

65.諸々の味を貪ることなく、えり好みすることなく、
         他人を養うことなく、戸ごとに食を乞い、
         家々に心をつなぐことなく、
         犀の角のようにただ独り歩め。
        
66.こころの五つの覆いを断ち切って、
   すべて付随して起こる悪しき悩み(隋煩悩)を除き去り、
   なにものかにたよることなく、愛念の過ちを絶ち切って、
   犀の角のようにただ独り歩め。

67.以前に経験した楽しみと苦しみとを擲(なげう)って、
   清らかな平静と安らいとを得て、
   犀の角のようにただ独り歩め。



明来闇去

2019-07-22 00:32:33 | 日記

添付のお写真は高橋信次先生に邂逅(かいこう)されて間もない頃の
恩師「長尾弘」先生です。


~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

62.水の中の魚が網を破るように、
   また火がすでに焼いたところに戻ってこないように、
   諸々の(煩悩の)結び目を破り去って、
   犀の角のようにただ独り歩め。

         
63.俯して視、とめどなくうろつくことなく、
   諸々の感官を防いで守り、こころを護り(慎しみ)、
  (煩悩の)流れることなく、(煩悩の火に)焼かれることもなく、
   犀の角のようにただ独り歩め。

64.葉の落ちたパーリチャッタ樹のように、
   在家者の諸々のしるしを除き去って、
   出家して袈裟の衣をまとい、
   犀の角のようにただ独り歩め。



明来闇去

2019-07-21 02:48:42 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

59.世の中の遊戯や娯楽や快楽に、満足を感ずることなく、
   心ひかれることなく、身の装飾を離れて、真実を語り、
   犀の角のようにただ独り歩め。

         
60.妻子も、父母も、財宝も穀物も、
   親族やそのほかあらゆる欲望までも、
   すべて捨てて、犀の角のようにただ独り歩め。

61.「これは執着である。ここは楽しみは少なく、
   快い味わいも少なくて、苦しみが多い。
   これは魚を釣る針である」と知って、賢者は、
   犀の角のようにただ独り歩め。


明来闇去

2019-07-20 03:20:58 | 日記

お釈迦様が大悟されたブッダガヤの敷地内に建立されている
マハーーボディ寺院内正面に安置された黄金に光り輝く
お釈迦様のレプリカの像です。
少し頭が被写体の中にありますのは小生の後頭部です。


~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


         第一 蛇の章

         三、犀の角

56.貪ることなく、訏(いつわ)ることなく、渇望することなく、
   (見せかけで)覆うことなく、濁りと迷妄とを除き去り、
   全世界において妄執のないもんとなって、
   犀の角のようにただ独り歩め。

         
57.義ならざるものを見て邪曲にとらわれている悪い朋友を避けよ。
   貪りに耽り怠っている人に、自ら親しむな、
   犀の角のようにただ独り歩め。

58.学識ゆたかで真理をわきまえ、高邁・明敏な友と交われ。
   いろいろと為になることがらを知り、疑惑を除き去って、
   犀の角のようにただ独り歩め。


明来闇去

2019-07-19 00:44:54 | 日記

添付のお写真はお釈迦様のご生誕地ルンビニの旧摩耶堂に安置されていた
天上天下唯我独尊のポーズをとられた生誕後、まもなくのお釈迦様です。


~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


         第一 蛇の章

         三、犀の角

53.肩がしっかりと発育し蓮華のようにみごとな巨大な象は、
   その群れを離れて、欲するがままに森の中を遊歩する。  
   そのように、犀の角のようにただ独り歩め。
         
54.集会を楽しむ人には、
  暫時の解脱に至るべきことわりもない。
  太陽の末裔(ブッダ)のことばをこころがけて、
  犀の角のようにただ独り歩め。     

55.相争う哲学的見解を超え、(さとりに至る)決定に達し、
   道を得ている人は、「われは智慧が生じた。
   もはや他の人に指導される要がない」と知って、
   犀の角のようにただ独り歩め。



明来闇去

2019-07-18 00:48:00 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


         第一 蛇の章

         三、犀の角

50.実に欲望は色とりどりで甘美であり、
   種々のかたちで、心を撹乱する。
   欲望の対象にはこの患いあることを見て、
   犀の角のようにただ独り歩め。

         
51.これはわたくしにとって災害であり、腫れ物であり、
   禍であり、病であり、矢であり、恐怖である。
   諸々の欲望の対象にはこの恐ろしさのあることを見て、
   犀の角のようにただ独り歩め。

52.寒さと暑さと、飢えと渇(かつ)えと、風と太陽の熱と、
   虻と蛇と、――これらすべてのものにうち勝って、
   犀の角のようにただ独り歩め。



明来闇去

2019-07-17 00:14:20 | 日記

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

47.われらは実に朋友を得る幸せを讃(ほめ)称(たた)える。
   自分よりも勝れあるいは等しい朋友には、
   親しみ近づくべきである。
   このような朋友を得ることができなければ
   犀の角のようにただ独り歩め。

        
48.金の細工人がみごとに仕上げた二つの輝く黄金の腕輪を、
   一つの腕にはめれば、ぶつかり合う。
   それを見て、犀の角のようにただ独り歩め。

49.このように二人でいるならば、
   われに饒舌といさかいが起きるであろう。
   未来にこの恐れのあることを察して、
   犀の角のようにただ独り歩め。