浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

「ブッダのことば」より。

2015-04-30 00:55:43 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1136、かれは独りで煩悩の暗黒を払って坐し、
         高貴で、光明を放っています。
         ゴータマは智慧ゆたかな人です。
         ゴータマは叡智ゆたかな人です。

1137、即時に効果の見られる、時を要しない法、
         すなわち煩悩なき(妄執の消滅)、をわたくしに説示しました。
         かれに比すべき人はどこにも存在しません。」

1138、(バーヴァリがいった)、
         「ピンギヤよ。そなたは、智慧ゆたかなゴータマ、
         叡智ゆたかなのゴータマのもとから、
         瞬時でも離れて住むことができるのか?


               ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-04-29 00:34:10 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     

           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1133、バラモンよ。暗黒を払う〈目ざめた人〉(ブッダ)、
         あまねく見る人、世間の究極に達した人、一切の迷いの生存を超えた人、
         汚れのない人、一切の苦しみを捨てた人、―――かれは真に〈目ざめた人〉
         (ブッダ)と呼ばれるにふさわし人でありますが、わたしはかれに近侍
         しました。

1134、たとえば島が疎らな林を捨てて果実豊かな林に住みつくように、
         そのようにわたくしもまた見ることの少ない人々を捨てて、
          白鳥のように大海に到達しました。

1135、かつてゴータマ(ブッダ)の教えよりも以前に昔の人々が
          『以前にはこうだった』『未来にはこうなるであろう』といってわたくしに
          説き明かしたことは、すべて伝え聞きにすぎません。
          それはすべて思索の紛糾を増すのみ。


                   ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-04-28 00:32:15 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1130、最上の道を修める人は、此岸から彼岸におもむくであろう。
        それは彼岸に至るための道である。
        それ故に〈彼岸に至る道〉と名付けられる。

1131、ピンギヤさんは(バーヴァリのもとに帰って、復命して)いった。
        「〈彼岸に至る〉をわたくしは読誦しましょう。
        無欲で煩悩の叢林(そうりん)のない立派な方は、どうして虚妄を
        語られるでしょうか。

1132、垢と迷いを捨て去って、
        高慢と隠し立てをとを捨てている(ブッダ)の、
        讃嘆を表すことばを、さあ、わたくしは誉めたたえることにしましょう。


                 ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-04-27 01:33:06 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1127、かれらが質問を発したのに応じて、
        目ざめた人はあるがままに解答された。
        聖者は、諸々の質問に対して解答することによって、
        諸々のバラモンを満足させた。

1128、かれらは、
        太陽の裔(すえ)である目ざめた人・眼ある者(ブッダ)に満足して、
        優れた智慧ある人(目ざめた人)のもとで清らかな行いを修めた。

1129、一つ一つの質問に対して〈目ざめた人〉が説かれたように、
        そのように実践する人は、此岸から彼岸におもむくことであろう。


                 ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-04-26 00:48:20 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語
師(ブッダ)は、マガダ国のパーサーナカ霊地にとどまっておられたとき、
以上のことを説かれ、(バーヴァリの)門弟である十六人のバラモンに請われ
問われる度ごとに、質問に対して解答をのべた。
もしもこれらの質問の一つ一つの意義を知り、理法を知り、理法にしたがって
実践したならば、老衰と死との彼岸に達するであろう
これらの教えは彼岸に達せしめるものであるから、それ故にこの法門は
「彼岸に至る道」となづけられている。

1124、アジタと、ティッサ・メッテイヤと、プンナカと、メッタグーと、
        ドータカと、ウパシーヴァと、ナンダと、またヘーマカと、

1125、トーディヤとカッパとの両人と、賢者なるジャトゥカンニンと、
        バドラーヴダと、ウダヤとポーサーラ・バラモンと、聡明なモーガラージャと、
        偉大な仙人であるピンギヤと、―――

1126、これらの人々は行いの完成した仙人である目ざめた人(ブッダ)の
        もとにやってきて、みごとな質問を発して、ブッダなる最高の人に近づいた。


                 ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-04-25 00:39:44 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、学生ピンギヤの質問

1120、ピンギヤさんがたずねた、
        「わたくしは年をとったし、力もなく、容貌も衰えています。
        眼もはっきり見えませんし、耳もよく聞こえません。
        わたくしが迷ったままで途中で死ぬことのないようにしてください。
        ―――どうしたらこの世において生と老衰とを捨て去ることができるか、
        そのことわりを説いてください。
        それをわたくしは知りたいのです。」

1121、師(ブッダ)は答えた、
        「ピンギヤよ。物質的な形態があるが故に、人々が害われるのを見るし、
        物質的な形態があるが故に、怠る人々は(病などに)悩まされる。
        ピンギヤよ。
        それ故に、そなたは怠ることなく、物質的形態を捨てて、
        再び生存状態にもどらないようにせよ。」

1122、「四方と四維と上と下と、これらの十万の世界において、
        あなたに見られず聞かれず考えられずまた識られないなにものもありません。
        どうか理法を説いてください。
        それをわたくしは知りたいのです、
        ―――この世において生と老衰とを捨て去ることを。」

1123、師は答えた、
        「ピンギヤよ。ひとびとは妄執に陥って苦悩を生じ、老いに襲われるのを、
        そなたは見ているのだから、それ故に、ピンギヤよ、
        そなたは怠ることなく励み、妄執を捨てて、
        再び迷いの生存にもどらないようにせよ。」


                ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-04-24 00:49:51 | 日記

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

         16、学生モーガラージャの質問

1116、モーガラージャさんがたずねた、
       「わたくしはかつてシャカ族の方に二度おたずねしましたが、
       眼ある方(釈尊)はわたくしに説明してくださいませんでした。
       しかし『神仙(釈尊)は第三回目には説明してくだる』と、
       わたくしは聞いております。

1117、この世の人々も、かの世の人々も、神々と、
       梵天の世界の者どもも、誉れあるあなたゴータマ(ブッダ)の
       見解を知ってはいません。

1118、このように絶妙な見者(みて)におたずねしようとして
       ここに来ました。
       どのように世間を観察する人を、死王は見ることがないのですか?」

1119、(ブッダが答えた)、
       「つねによく気をつけ、自我に固執する見解をうち破って、
       世界を空なりと観ぜよ。
       そうすれば死を乗り超えることができるであろう。
       このように世界を観ずる人を、〈死の王〉は見ることがない。」


                ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-04-23 00:40:01 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

  
           第五、 彼岸に至る道の章 

           15、学生ボーサーラの質問

1112、ボーサーラさんがたずねた、
       「過去のことがらを説示し、悩み動揺することなく、疑惑を断ち、
       一切の事物を究めつくした(師)におたずねするために、
       ここに来ました。

1113、物質的なかたちの想いを離れ、身体をすっかり捨て去り、
       内にも外にも『なにものも存在しない』と観ずる人の智を、
       わたくしはおたずねするのです。
       シャカ族の方よ。
       そのような人はさらにどのように導かれねばなりませんか?」

1114、師(ブッダ)は答えた、
       「ボーサーラよ。
       すべての(識別作用の住するありさま)を知りつくした全き人(如来)は、
       かれの存在するありさまを知っている。
       すなわち、かれは解脱していて、そこをよりどころとしていると知る。

1115、無所有の成立するもとを知って、
       すなわち『歓喜は束縛である』ということを知って、
       それをこのとおりであると知って、
       そこから(出て)それについてしずかに観ずる。
       安立したそのバラモンには、この〈ありのままに知る智〉が存する。」


                ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-04-22 00:46:04 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

           14、学生ウダヤの質問

1108、「世人は何によって歓喜に束縛されているのですか?
         世人をあれこれ行動させるものは何ですか?
         何を断ずることによって安らぎ(ニルヴァーナ)があると言われるのですか?」

1109、「世人は歓喜に束縛されている。
         思惑が世人をあれこれ行動させるものである。
         妄執を断ずることによって安らぎがあると言われる。」

1110、「どのようによく気を付けて行なっている人の識別作用が、
         死滅するのですか?
         それを先生におたずねするためにわたくしはやってきたのです。
         あなたのそのおことばをお聞きしたいのです。」

1111、「内面的にも外面的にも感覚的感受を喜ばない人、
         このようによく気をつけて行っている人、の識別作用が死滅するのである。」


                  ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-04-21 01:21:53 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

           14、学生ウダヤの質問

1105、ウダヤさんがたずねた、
        「瞑想に入って坐し、塵垢を離れ、為すべきことを為しおえ、
        煩悩の汚れなく、一切の事物の彼岸に達せられた(師)に
        おたずねするために、ここに来ました。
        無明を破ること、正しい理解による解脱、を説いてください。」

1106、師(ブッダ)は答えた、
        「ウダヤよ。愛欲と憂いとの両者を捨て去ること、
        沈んだ気持ちを除くこと、悔恨をやめること、

1107、平静な心がまえと念の清らかさ、
        ―――それらは真理に関する思索にもとづいて起こるものであるが、
        ―――これが、無明を破ること、正しい理解による解脱、であると、
        わたくしは説く。」


                  ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-04-20 00:54:39 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

          13、学生バドラーヴダの質問

1101、バドラーヴダさんがたずねた、
        「執着の住所をすて、妄執を断ち、悩み動揺することなく、
        歓喜をすて、激流を乗り超え、すでに解脱し、はからいを捨てた
        賢明な(あなた)に切にお願いします。

1102、健き人よ。あなたのおことばを聞こうと希望して、
       多勢の人々が諸地方から集まってきましたが、竜(ブッダ)の
       おことばを聞いて、人々はここから立ち去るでしょう。
       かれらのために善く説明してやってください。
       あなたはこの理法をあるがままに知っておられるのですから。」

1103、師(ブッダ)は答えた、
       「バドラーヴダよ。上にも下にも横にでも中間にでも、執着する妄執を
       すっかり除き去れ。
       世の中の何ものに執着しても、それによって悪魔が人につきまとうに至る。

1104、それ故に、修行者は明らかに知って、よく気を付け、
       全世界においてなにものをも執してはならない。
       ―――死の領域に愛着を感じているこの人々を〈取る執着ある人々〉で
       あると観て。」


                 ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-04-19 00:48:50 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

          12、学生ジャトゥカンニンの質問

1096、ジャトゥカンニンさんがたずねた、
        「わたくしは、勇士であって、欲望をもとめない人がいると聞いて、
        激流を乗り超えた人(ブッダ)に(欲のないこと)をおたずねしようとして、
        ここに来ました。
        安らぎの境地を説いてください。
        生まれつき眼のある方よ。
        先生!それを、あるがままに、わたくしに説いてください。

1097、師(ブッダ)は諸々の欲望を制してふるまわれます。
        譬えば、光輝ある太陽が光輝によって大地にうち克つようなものです。
        智慧ゆたかな方よ。
        智慧の少いわたくしに理法を説いてください。
        それをわたくしは知りたいのです、
        ―――この世において生と老衰とを捨て去ることを。」

1098、師(ブッダ)は答えた、
        「ジャトゥカンニンよ。諸々の欲望に対する貪りを制せよ。
        ―――出離を安穏であると見て。
        取り上げるべきものも、捨て去るべきものも、なにものも、
        そなたにとって存在してはならない。

1099、過去にあったもの(煩悩)を涸渇せしめよ。
        未来にはそなたに何ものもないようにせよ。
        中間においても、そなたが何ものにも執着しないならば、
        そなたはやすらかにふるまう人となるであろう。

1100、バラモンよ。
        名称と形態とに対する貪りを全く離れた人には、諸々の煩悩は存在しない。
        だから、かれは死に支配されるおそれがない。」


                    ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-04-18 00:58:31 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

            11、学生カッパの質問

1092、カッパさんがたずねた、
        「極めて恐ろしい激流が到来したときに一面の水浸しのうちにある人々、
        老衰と死との圧倒されている人々のために、洲(避難所、よりどころ)を
        説いてください。
        あなたは、この(苦しみ)がまたと起こらないような洲(避難所)を
        わたくしに示してください。
        親しき方よ。」

1093、師(ブッダ)は答えた、
        「カッパよ。極めて恐ろしい激流が到来したときに一面の水浸しのうちにある
        人々、老衰と死との圧倒されている人々のために洲(避難所)を、
        わたくしは、そなたに説くであろう。

1094、いかなる所有もなく、執着して取ることがないこと、
        ―――これが洲(避難所)のほかならない。
        それをニルヴァーナと呼ぶ。
        それは老衰と死との消滅である。

1095、このことをよく知って、よく気をつけ、
        現世において全く煩いを離れた人々は、悪魔に伏せられない。
        かれらは悪魔の従者とはならない。」


                     ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2015-04-17 01:40:40 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

           10、学生トーディヤの質問

1088、トーディヤさんがたずねた、
         「諸々の欲望のとどまることなく、もはや妄執が存在せず、
         諸々の疑惑を超えた人、
         ―――かれはどのような解脱をもとめたらよろしいのですか?」

1089、師(ブッダ)は答えた、
         「トーディヤよ。諸々の欲望のとどまることなく、
         もはや妄執が存在せず、諸々の疑惑を超えた人、
         ―――かれには別に解脱は存在しない。」

1090、「かれは願いのない人なのでしょうか?
         あるいは何かを希望しているのでしょうか?
         かれは智慧があるのでしょうか?
         あるいは智慧を得ようとはからいをする人なのでしょうか?
         シャカ族の方よ。
         かれが聖者であることをわたくしが知り得るように、
         そのことをわたくしに説明してください。
         あまねく見る方よ。」

1091、〔師いわく〕、
         「かれは願いのない人である。かれはなにも希望していない。
         かれは智慧のある人であるが、
         しかし智慧を得ようとはからいをする人ではない。
         トーディヤよ。
         聖者はこのような人であると知れ。
         かれは何ものをも所有せず、欲望の生存に執着していない。」


              ~ 感謝・合掌 ~




「ブッダのことば」より。

2015-04-16 00:30:14 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

           9、学生ヘーマカの質問

1084、ヘーマカさんがたずねた、
        「かつてゴータマ(ブッダ)の教えよりも以前に昔の人々が
        『以前にはこうだった』『未来はこうなるであろう』といって
        わたくしに説き明かしたことは、すべて伝え聞くにすぎません。
        それはすべて思索の紛糾を増すのみ、
        わたくしはかれらの説を喜びませんでした。

1085、聖者さま。
        あなたは、妄執を滅しつくす法をわたくしにお説きください。
        それを知って、よく気をつけて行い、世間の執着を乗り超えましょう。」

1086、(ブッダが答えた)、
        「ヘーマカよ。この世において見たり聞いたり考えたり識別した快美な
        事物に対する欲望や貪りを除きさることが、不滅のニルヴァーナの
        境地である。

1087、このことをよく知って、よく気をつけ、現世において全く
        煩いを離れた人々は、常に安らぎに帰している。
        世間の執着を乗り超えているのである」と。


                ~ 感謝・合掌 ~