浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

「ブッダのことば」より。

2014-07-31 04:22:55 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第三 大なる章 

             二、つとめはげむこと

446、(悪魔はいった)、
      「われは七年間も尊師(ブッダ)に、一歩一歩つきまとうていた。
      しかもよく気をつけている正覚者には、
      つけこむ隙をみつけることができなかった。

447、烏が脂肪の色をした岩石の周囲をめぐって
      『ここに柔らかいものが見つかるだろうか?
      味のよいものがあるだろうか?』
      といって飛び廻ったようなものである。

448、そこに美味が見つからなかったので、
      烏はそこから飛び去った。
      岩石に近づいたその烏のように、
      われらは厭いてゴータマ(ブッダ)を捨て去る。


             ~ 感謝・合掌 ~


     

「ブッダのことば」より。

2014-07-30 02:48:16 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第三 大なる章 

             二、つとめはげむこと

443、神々も世間の人々も汝の軍勢を破り得ないが、
      わたくしは智慧の力で汝の軍勢をうち破る。
      ―――焼いてない生の土鉢を石で砕くように。

444、みずから思いを制し、よく念(おも)い(注意)を確立し、
      国から国へと遍歴しよう。
      ―――教えを聞く人々をひろく導きながら。

445、かれらは、無欲となったわたしの教えを実行しつつ、
      怠ることなく、専心している。
      そこに行けば憂えることのない境地に、
      かれらは赴くであろう。」


               ~ 感謝・合掌 ~


  

「ブッダのことば」より。

2014-07-29 01:53:54 | 日記

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
              第三 大なる章 

             二、つとめはげむこと

440、このわたくしがムンジャ草を取り去るだろうか?
     (敵に降参してしまうだろうか?)この場合、命はどうでもよい。
     わたくしは、敗れて生きながらえるよりは、
     戦って死ぬほうがましだ。

441、或る修行者たち・バラモンどもは、
     この(汝の軍隊)のうちに埋没してしまって、
     姿が見えない。
     そうして徳行ある人々の行く道をも知っていない。

442、軍勢が四方を包囲し、
     悪魔が象に乗ったのを見たからには、
     わたくしは立ち迎えてかれらと戦おう。
     わたくしをこの場所から退けることなかれ。


                 ~ 感謝・合掌 ~



「ブッダのことば」より。

2014-07-28 00:34:06 | 日記

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第三 大なる章

             二、つとめはげむこと

437、汝の第五の軍隊はものうさ、睡眠であり、
     第六の軍隊は恐怖といわれる。
     汝の第七の軍隊は疑惑であり、
     汝の第八の軍隊はみせかけと強情と、

438、誤って得られた利益と名声と尊敬と名誉と、
     また自己をほめたたえて他人を軽蔑することである。

439、ナムチよ、これらは汝の軍勢である。
     黒き魔(kanha)の攻撃軍である。
     勇者でなければ、かれにうち勝ことができない。
     (勇者は)打ち勝って楽しみを得る。


            ~ 感謝・合掌 ~


 

「ブッダのことば」より。

2014-07-27 00:44:59 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

 
              第三 大なる章 

             二、つとめはげむこと

434、(身体の)血が涸れたならば、
      胆汁も痰も涸れるであろう。
      肉が落ちると、心はますます澄んでくる。
      わが念(おも)いと智慧と統一した心とはますます安立するに至る。

435、わたくしはこのように安立し、
      最大の苦痛を受けているのであるから、
      わが心は諸々の欲望にひかれることはない。
      見よ、心身の清らかなことを。

436、汝の第一の軍隊は欲望であり、
      第二の軍隊は嫌悪であり、
      第三の軍隊は飢渇であり、
      第四の軍隊は妄執といわれる。


           ~ 感謝・合掌 ~ 


    

「ブッダのことば」より。

2014-07-26 02:39:41 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第三 大なる章 

             二、つとめはげむこと

431、わたくしにはその(世間の)善業を求める必要は微塵もない。
     悪魔は善業の功徳を求める人々にこそ語るがよい。

432、わたくしには信念があり、努力があり、また智慧がある。
     このように専心しているわたくしに、汝はどうして生命をたもつことを尋ねるのか?

433、(はげにから起こる)この風は、
      河水の流れをも涸らすであろう。
      ひたすら専心しているわが身の血がどうして枯渇しないであろか。


           ~ 感謝・合掌 ~


 

「ブッダのことば」より。

2014-07-25 00:50:14 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

  
              第三 大なる章 

             二、つとめはげむこと

428、あなたがヴェーダ学生としての清らかな行いをなし、
     聖火に供物をささげてこそ、
     多くの功徳を積むことができる。
     (苦行に)つとめ励んだところで、何になろうか。

429、つとめはげむ道は、行き難く、
     行い難く、達し難い。」
     この詩を唱えて、悪魔は目覚めた人(ブッダ)の側に立っていた。

430、かの悪魔がこのように語ったときに、
     尊師(ブッダ)は次のように告げた。―――
     「怠け者の親族よ、悪しき者よ。
     汝は〈世間の〉善業を求めてここに来たのだが、


               ~ 感謝・合掌 ~ 


    

「ブッダのことば」より。

2014-07-24 06:05:12 | 日記

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第三 大なる章 

             二、つとめはげむこと

425、ネーランジャラー河の畔にあって、
     安穏を得るために、つとめはげみ専心し、
     努力して瞑想していたわたくしに、

426、(悪魔)ナムチはいたわりのことばを発しつつ近づいてきて、
      言った、「あなたは痩せていて、顔色も悪い。
      あなたの死が近づいた。

427、あなたが死なないで生きられる見込みは、
     千に一つの割合だ。
     きみよ、生きよ。
     生きたほうがよい。
     命があってこそ諸々の善行をなすこともできるのだ。


           ~ 感謝・合掌 ~ 


   

「ブッダのことば」より。

2014-07-23 03:07:17 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第三 大なる章 

              一、出家

423、姓に関しては〈太陽の裔〉といい、
     種族に関しては〈シャカ族〉(釈迦族)といいます。
     王さまよ。
     わたくしはその家から出家したのです。
     欲望をかなえるためではありません。

424、諸々の欲望には患いのあることを見て、
     また出離こそ安穏であると見て、
     つとめはげむために進みましょう。
     わたくしの心はこれを楽しんでいるのです。」


           ~ 感謝・合掌 ~ 




「ブッダのことば」より。

2014-07-22 01:42:52 | 日記

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第三 大なる章 

              一、出家

420、「あなたは若くて青春に富み、
      人生の初めにある若者です。
      容姿も端麗で、生まれ貴いクシャトリヤ(王族)のようだ。

421、象の群れを先頭とする精鋭な軍隊を整えて、
      わたしはあなたに財を与えよう。
      それを享受なさい。
      わたしはあなたの生まれを問う。
      これを告げなさい。」

422、(釈尊がいった)、
      「王様。あちらの雪山(ヒマラヤ)の側に、
      一つの正直な民族がいます。
      昔からコーサラ国の住民であり、
      富と勇気を具えています。


           ~ 感謝・合掌 ~ 




「ブッダのことば」より。

2014-07-21 04:05:28 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
              第三 大なる章 

               一、出家

417、使者のことばを聞き終わるや、
     そのクシャトリア(ビンビサーラ王)は壮麗な車に乗って、
     急いでパンダヴァ山に赴いた。

418、かのクシャトリア(王)は、
     車に乗って行けるところまで車を駆り、
     車から下りて、徒歩で赴いて、
     かれに近づいて坐した。

419、王は坐して、
     それから挨拶のことばを喜び交わした。
     挨拶のことばを交わしたあとで、
     このことを語った。―――


             ~ 感謝・合掌 ~


   

「ブッダのことば」より。

2014-07-20 06:57:43 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
              第三、 大なる章 

                一、出家

414、聖者は托鉢を終えて、
     その都市の外に出て、パンダヴァ山に赴いた。
     ―――かれはそこに住んでいるのであろう。

415、〔ゴータマ(ブッダ)がみずからの〕住所に近づいたのを見て、
     そこで諸々の使者はかれに近づいた。
     そうして一人の使者は(王城に)もどって、王に報告した、―――

416、大王さま。
     この修行者はパンダヴァ山の山窟の中に、
     虎か牡牛のように、また獅子のように坐しています」と。


            ~ 感謝・合掌 ~ 


   

「ブッダのことば」より。

2014-07-19 05:30:09 | 日記

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第三、 大なる章 

            一、出家

411、かれは眼を下に向けて気をつけている。
     この人は賤しい家の出身ではないようだ。
     王の使者どもよ、走り追え。
     この修行者はどこへ行くのだろう。

412、派遣された王の使者どもは、
     かれのあとを追って行った。
     ―――「この修行者はどこへ行くのだろう。
     かれはどこに住んでいるのだろう」と。

413、かれは、諸々の感官を制し、
     よくまもり、正しく自覚し、気をつけながら、
     家ごとに食を乞うて、その鉢を速やかにした。


          ~ 感謝・合掌 ~ 


 

「ブッダのことば」より。

2014-07-18 04:56:40 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
              第三 大なる章 

              一、出家

408、目覚めた人(ブッダ)はマガダ国の(首都)・山に囲まれた王舎城に行った。
     すぐれた相好にみちた(目覚めた)人は托鉢のためにそこへ赴いたのである。

409、(マガダ王)ビンビサーラは高殿の上に進み出て、かれを見た。
     すぐれた相好にみちた(目覚めた)人を見て、(侍臣に)このことを語った。

410、「汝ら、この人を見よ。
     美しく、大きく、清らかで、行いも具わり、眼の前を見るだけである。


                ~ 感謝・合掌 ~ 


  

「ブッダのことば」より。

2014-07-17 06:03:56 | 日記

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~  
 

  
              第三 大なる章 

               一、出家

405、眼ある人(釈尊)はいかにして出家したかのであるか、
     かれはどのように考えたのちに、出家を喜んだのであるか、
     かれの出家をわれは述べよう。

406、「この在家の生活は狭苦しく、煩わしくて、塵の積もる場所である。
     ところが出家は、広々とした野外であり、(煩いがない)と見て、
     出家されたのである。

407、出家されたのちには、身による悪行をはなれた。
     ことばによる悪行をもすてて、生活をすっかり清められた。


              ~ 感謝・合掌 ~