自分への手紙

知らず知らずの間に、自分は病気なんだから特別な存在なんだって、甘えてた。
自分は自分だから、特別なんだ。
私は、病気を盾に、まだ逃げようとしていた。
もちろん、時には「逃げる」ことが最善の選択肢なのだけど、
私は、あらゆることから逃げる癖がついていた。

今、立ち向かおうと思う。
勝負のためでなく、共存のために。
私に勇気をくれたのは、周りの人の優しさだ。

夫は理屈でなく全身で支えようとしてくれる。
母は心配しながら遠くから見守ってくれる。
父は自分も入院前なのに冷静に判断してくれる。
友人は、快く食事の予定を延期してくれた。

私は人に恵まれているな。
こんな病気になったけど、私は幸せだ。
これが症状の「多幸感」なのかもしれないけど、感謝の気持ちは忘れたくない。
これから待ち受ける鬱の時期にも忘れずに持っていたい。

予定は未定で、将来が不安だけど、私らしさを忘れずに生きていこう。
６畳の寝室の布団で引きこもる私にも価値があるんだ。
今まで他人からの評価でしか自分を見られなかったけど、もうやめにしよう。

そうだ、自分への過剰な期待もやめよう。
平和が一番だ。
自分と仲良くすれば、周りともうまく行くかもしれない。
そうか、受容って自分と仲直りすることなのかもしれない。

自分へ

今までちっとも分かってあげられなくてごめん。
なりたくてなった病気じゃないのに責めてばかりだったね。
今更無かったことになんて出来ないよね。
でも、出来る限りのことはするから、これからは協力して支え合っていこう。

自分のせいだと責めないで。
誰も悪くないし、誰のせいでもないから、犯人探しはもうやめよう。
病気はただの条件なんだよ。
条件抜きには生きられないから、抗わないで。

今まで本当に頑張ったね。
これからきっといいことあるよ。
ちゃんと分かってるよ。
誰よりも側にいるよ。

今まで本当にありがとう。
これから一緒に力を合わせて行こうね。
明日も明後日もこれからもずーっとよろしく！